あるダイエットで太りにくい体質になった?
身長152cm・体重46kgの大塚桃子さん。実は彼女、あるダイエットがきっかけでたくさん食べているのに体重が変わらないうらやましい体質になったらしい。
一体どんなダイエットだったのか?
まずは彼女の大食いを拝見すべく、さいたま市にある「キッチンニューほしの」へ。
ここの名物の「スーパージャンボ」を今回特別サイズで頂く。ご飯の量は1.3kg、そこに山盛りのキャベツ、カツを3枚にカレーをかけたスーパージャンボ3倍盛りは総重量4.5kg!
今回の撮影では常に重さが測り続けられる体重計を用意。椅子や服の重さをひいた食べる前の体重は46.6kg。完食後体重は51.9kgに。
食後は大きく膨れたお腹だったが、翌日彼女を尋ねるとお腹はぺったんこに!
そんな大塚さんは、あるダイエットをきっかけにこの体質になったという。
幼少期は健康的ですらっとした体型だったが、ビッグサイズの父の影響でややぽっちゃりボディに。高校3年生時の体重は64kg。
しかし高校卒業後、成人式で着る振袖の前撮りのハガキが届き、ほっそりとした姉の前撮りの撮影を見た桃子さんはとダイエットを開始。
それ以来、彼女は4時30分に起き何も食べず1時間のランニングへ。お昼は毎日のように、スーパーで買ったお刺身に粉わさびを直にかけて食べていた。これは塩分の摂り過ぎはむくみの原因になると思い塩分が少ない粉わさびを選んでいたという。
夜は焼いた干物だけを食べる。そして1時間のランニングをし、ネットにダイエットにいいとあったココアパウダーを粉のまま食べる生活。
ココアの原料であるカカオには食物繊維が豊富に含まれ、糖や脂質を伴って吸着し排泄するため、それらの吸収を緩やかにするという。
彼女が選んだのは、カカオ成分が多く糖類を加えていない「ピュアココア」。
運動、食事制限、ピュアココアの生活を1年続け、20kgのダイエットに成功。
そして、痩せてからずっと我慢していたバイキングに行くことになり、我慢していた1年間の食欲が爆発!
4時間ほど食べたいだけ食べていたというが、なんと体重が変わらず以来「ダイエットはやめちゃいました!」という。
そんなある日、彼女がダイエットするきっかけとなった姉と久しぶりのランチへ行くとボロネーゼ大盛りにカルボナーラ大盛り、さらにダブルハンバーグまで頼みペロリと食べる妹の姿に愕然。「気軽に奢るからって言えないです」と姉は苦笑した。
そんな大塚さんは、本気を出したらどれくらい食べられるのか?都内でわんこそばを楽しめると話題の「くるくるわんこ」で1杯10gのそばを時間無制限で食べてもらうことに。
勢いを落とすことなく1時間40分食べ続け、その数なんと540杯!
そしてこの時も、これだけ食べても翌日には体重が戻っていた。
腸内細菌に詳しい慶應義塾大学 先端生命科学研究所 福田真嗣特任教授は「彼女の場合、ロゼブリア、ブラウティアといった腸内細菌が比較的多いですね。これらの菌は短鎖脂肪酸というものを作ります。この短鎖脂肪酸が多いと、太りにくくなる可能性があると言われています」と話す。
短鎖脂肪酸とは、腸のバリア機能を高め肥満になる成分をブロックしたり、腸のぜん動運動を助け排便を促す効果がある。元々太っていた大塚さんが太りにいくい体質になったのは、医師によるとダイエットした時のココアパウダーの影響かもしれないという。
「カカオを1年間ぐらい摂取していた食習慣が、腸内環境の変化を促したのかもしれません。カカオを摂取するとブラウティアという腸内細菌が増えるということが知られています。腸内環境は人によって異なるので、みんなが同じように効果を得られるかというわけではないんですけど、彼女の場合、実際にブラウティアが平均よりも1.5倍ほど多かったので、そこが関連しているかもしれない」と話す。
大塚さんの場合、カカオを摂ることで腸内環境が変化したと考えられたが、カカオにはカフェインも含まれているため、 過剰に摂取してしまうと頭痛・不眠などの症状を引き起こす可能性もあるので注意が必要だ。
太りにくい体質を手に入れた大塚さんは現在、YouTubeに動画をアップするため月に20回もデカ盛り料理を食べているという。