プレスリリース

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2001年08月24日

8月27日(月)より「NNNニュースダッシュ」にて全編リアルタイム字幕放送がスタートします!!


 日本テレビでは「情報バリアフリー」の拡充に向けて努力をする中で、最もニーズの高いニュース番組の字幕化を検討してまいりました。この春より「NNNニューススポット」(月~日20:54~)の字幕化を成し遂げ、この10月からは日本で初めての本格的なリアルタイム字幕を開始できるように、システムの開発等を行ってまいりました。
 そして、開発中だった「リアルタイムキャプションシステム」(略称「リアルキャップ」)が予定より早く完成し、また試験を重ねた結果も良好だったため、字幕放送に踏み切れる状況にあると判断し、予定よりも約1ヶ月早い8月27日(月)より「NNNニュースダッシュ」の全編リアルタイム字幕放送の開始を決定しました。



 *字幕化番組

「NNNニュースダッシュ」
 11:30~(月~日曜

*放送開始日

8月27日(月) 11:30~


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*字幕化の方法
 従来の生放送対応の字幕化方式(音声認識システム)とは異なり、スピードワープロ研究所の協力を得て、オペレーターの高速入力による聞き打ち入力によってテレビ音声を全編にわたり文字化します。その文字データを専用回線で日本テレビに伝送し、日本テレビが開発した「リアルタイムキャプションシステム」(略称「リアルキャップ」)で文字放送用の字幕データに自動変換して放送する、全く新しい方式です。

*この方式のポイント
 従来の音声認識システムでは、スタジオでアナウンサーが原稿を読み上げる場合などの限られた音声しか字幕対応が出来ませんでしたが、この方式は聞き打ち入力なので、中継先からのリポートなども含めて全編にわたりほぼリアルタイム(5秒~10秒程度の遅れ)での字幕対応が可能になります。

*字幕表示方法
 従来の字幕放送の慣習ではテレビ画面下位置に2行ずつまとめて(15.5文字分×2行)表示する方式でしたが、今回の最大の特徴であるリアルタイム性を最大限活かすべく、1行ずつ(最大15.5文字分)文字データを更新して表示します。但し、更新する直前の1行分は残して表示するため、画面上は合計2行分が表示されて、1行分ずつ文字が繰り上がっていく(疑似スクロール)表示方式を採用します。表示の遅れは5秒~10秒程度を見込んでいます。

*今後の展望
 当初は一部のニュース番組から放送を開始し、最終的にはニュース番組の大部分をカバーしたいと考えております。また、他の生放送への対応も検討していきたいと考えております。が、全く新しい方式なので予測できない技術的障害やその他問題点も発生する可能性があります。当面は運用しながら対応し、表示方法も含めてご意見を広く頂戴しながらよりよい放送を目指し、今後の導入拡大についても検討を重ねていきたい所存です。