2002年01月07日
CEO・COO 新年挨拶 要旨
<氏家齊一郎CEO会長>
おめでとう。しかし、今年も厳しい話から始めなければならない事を心苦しく思う。
今年は私が生まれて以来、最も厳しい年になると思う。私の中学校時代には第2次世界大戦があったが、今年は戦時中並みの厳しい状態になると危惧している。政治家やアナリストの中には4~6月を越えれば反転があると言う人もいるが、私は間違いだと思う。デフレスパイラルは、まだ続く。正月に大変危惧しなければならない数字を見つけた。スポットの売上げ予想が、下期は前年同期比で80%台となっている。98年、橋本内閣の時の消費税不況でも90.7%だった。この20年、80%台になったことはない。我々は今重大な局面にある。社員諸君は私と同じ意識を持って欲しい。
我々は、幸いにして業界のトップカンパニーだ。不況の時にこそ、トップカンパニーが伸びる事が出来るというのは経済史の教えるところだ。数10年来、最も悪い環境を逆に活かして発展を図りたい。本業で言えばスポットのシェアの拡大だ。災い転じて福となす可能性は十分ある。正月三が日を含んだ第1週は23年ぶりに4冠王が取れた。飛び出していく大きな力になる。
若い人たちは成功体験しか知らない。若い社員は、どうすれば社の戦力になるか良く考えて欲しい。今年はプロダクティビティを意識して、一人一人がプロダクティビティを上げるという意識を全体に浸透させたい。一人一人のプロダクティビティを上げ、一人一人の賃金を上げるのが今年の目標だ。諸君へのお願いであると同時に私の決意です。
<萩原敏雄COO社長>
8年連続年間四冠王おめでとうございます。私は執行の責任者として具体的な注文を申上げます。
今は、激変のときです。環境が日々悪化し、不況の中で、デジタル化、多メディア対応を、公的規制が強化される中で、なんとしてもやり遂げ生き残らなくてはいけません。
その中で3つ注文があります:
①意識改革の徹底。力があるときこそ改革は成功します。従来型のやり方や制度について疑問を見出したり否定をすることから意識改革が進められたときに、回復できる。我々は思い切った意識改革をしなくてはいけない。
②変わり身の早さ。状況の変化に如何に早く対応していくか。意思決定をスピードアップしなくてはいけない。それぞれの職場で、会社の変わり身の早さについていくためのすべを身に付けて欲しい。
③戦略性。サバイバル戦争には戦略が必要である。ナポレオンは「戦略は選択なり」と言ったが、取捨選択―取るか捨てるかで運命が決まるかもしれない今、デジタル化、多メディア対応にとってまさに戦略性が必要である。
このほかに、視聴率四冠王はこういう時代だからこそ絶対他局に譲れない。今年は勝って勝って勝ちまくろう。今年は12年連続四冠王をとるための節目の年である。ライバルに背中を見せるな。差を広げて独走したい。残る3年、勢いをつけて勝ちまくろう。その為には全社一丸となって盛り上がっていこう。どうすれば視聴率アップに貢献できるか、全社員が必死に考えるべきである。