プレスリリース

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2002年03月15日

デジタルメディア展示会「デジテレ」結果報告


deji-01.jpg  「デジタル最強宣言」。会場の入り口付近に立つと、まず目に飛び込むのがこのフレーズ。「日テレブランド?」ですっかりお馴染みとなった「赤」を背景に描かれたこのフレーズは、最強コンテンツを引っさげて新天地汐留でデジタル放送に臨む今の日本テレビを象徴しています。
 3月12日、13日の両日、日本テレビで行ったデジタルメディア展示会「デジテレ」では、2003年に完成する新社屋に導入予定のデジタル放送設備を始め、地上デジタル放送によって実現する新サービス、さらにはBS・CS110°衛星放送、ブロードバンド等々まで、日本テレビが取り組んでいる数々の技術を展示しました。
 総来場者数は例年の2倍以上。大盛況に終った展示会の一部をご紹介します。

1.コンテンツプロダクション
 ~HDTV用機器で最強のコンテンツ制作を強力サポート~
 会場中央に設置されたスタジオ。一見、ごく普通の仮設スタジオに見えますが、これは新社屋に導入予定のHDTVカメラを使ったスタジオです。HDTVカメラは、従来のカメラと比べて画質・操作性の面で大幅に向上します。画角も16:9と横長になり、より臨場感のある映像をお茶の間にお届けすることが可能です。
 スタジオの横では、HD設備とSD設備が混在する新社屋サブコンでの信号の流れを説明。展示機器を使って、日本テレビの人気番組をHD収録した映像や仮設スタジオのHDTVカメラで撮影した映像を実際に会場内の各コーナーに提供しました。来場された方々からは、「混在するHDTV(画角16:9)とSDTV(画角4:3)が、新社屋内のどこで互いに変換され、どのように送られるかがよく分かった」と非常に好評でした。
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2.メディアセンター
 ~コンテンツを集約し、様々なメディアに効率的に配信するマルチメディア情報発信センター~
 メディアセンターは、日本テレビ発のコンテンツを集約し様々なメディアに効率的に配信する、いわばコンテンツの配送センターです。メディアセンターは、従来のマスター機能の他、データ放送、字幕放送等も一元管理する事から、ネーミングも「メディアセンター」と一新し、新形態のマルチメディア情報発信基地として活躍します。
 メディアセンター内に設置されるCMバンクには、最先端技術の半導体メモリを使った設備を導入します。半導体メモリを使用することで、これまで以上に効率的で安全な運行が可能となります。
 会場内では、新社屋に導入する機器を用いてこれらのしくみを紹介するとともに、コンテンツプロダクションから送られて来た信号を各コーナーに送出するデモを行いました。また、情報バリアフリーの一環として、リアルタイム字幕システムを展示しました。
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3.デジタル・アーカイブス
 ~汐留新社屋から始まる次世代テープ保管庫~
 従来のVTRテープと比較してスペース効率が1/20。通常、大型計算機の記憶媒体として使用されるストレージ・カートリッジを利用することにより、大量の映像を、たった1本の手の平サイズカートリッジに保存することを実現しました。映像をデジタルデータとして保存するため、映像の検索・二次利用にも便利です。
 会場内では、実物を使ってのVTRテープとカートリッジのスペース効率の比較や、新社屋に導入する映像蓄積装置の実物大写真パネルの展示を行いました。
「イメージが沸き易い」と大好評で、狭いブースにたくさんの人が殺到。当然のことながら、展示の方はデジタル・アーカイブスのように上手くスペース効率を上げられず、嬉しい悲鳴をあげることとなりました。
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4.地上デジタル放送サービスイメージ
 ~地上デジタル放送で現実に...「どこでも日テレ?」~
 「生活に密着したテレビがどのような進化を遂げるのか?」をテーマに展示を行いました。地上デジタル放送では、高画質化はもちろん、番組連動型データ放送や双方向サービスにより高機能なものへ進化します。また、移動に強いことから、屋外でも簡単に視聴できるようになるので「見たいときにいつでもどこでも」テレビをみることができます。番組に連動したデータ放送や携帯電話一体型、PDA、車での受信サービスイメージの展示は、何れも来場者の生活に密着した内容で、大変好評でした。また特設ステージで行った携帯電話一体型サービスのプレゼンテーションではCM時のデータ放送内容など興味深い内容で、満員御礼の大賑わいでした。
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5.110°衛星放送
 ~CS日本が先陣を切って開始した高機能放送~
 会場内にズラリと並んだモニター。そこに映し出された番組の数々。このコーナーでは、CS日本が3月1日より開始した、通信衛星(CS)を用いたデジタル放送サービスを体験して頂きました。
 CS日本の目玉は、G+(ジータス)の巨人戦完全生中継。他にも、奇抜な発想が視聴者の度肝を抜く「電波少年的放送局」、高機能データ放送の一つである縮小動画を利用した「データカレッジ」等があります。また、epなど新しい放送サービスにも多くの関心が寄せられました。
 BSデジタル放送の展示では、住んでいる地域によって異なるCMを提供する新しいデータ放送サービスを紹介しました。共用受信機を用いると、BSデジタル放送とCSデジタル放送を1つの受信機で視聴することが可能です。 
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6.ブロードバンド
 ~放送と通信が融合する時代。そのとき日本テレビは!?~
 アナログからデジタルへと放送が大きく変わろうとする中、通信の世界でも放送に匹敵する大きな変化が生じています。それがブロードバンドの普及です。
 ここでは、日本テレビがブロードバンドビジネスを対象として行った実験、今後サービスを予定しているコンテンツ、及びB-BATのビジネスモデルの紹介を行いました。陳列された数台のパソコンにたくさんの人だかり。改めて、ブロードバンドビジネスの注目の高さを感じました。
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7.ニューテクノロジー
 ~これからの放送局として日本テレビが取り組む新技術~
 衛星電話を用いてアフガニスタンからの生中継を実現した「Telephone News Gathering(TNG)」など、デジタル放送以外にも日本テレビが取り組む新技術は数多くあります。このコーナーでは、その代表例としてTNGほか、「地上デジタル放送用フィールド状態検出システム」「テロップ動画検索実験システム」「通信放送融合型ICG方式に関する研究開発」「全自動オンエア同録装置」「中継局スーパーシステム」「次世代ブロードバンドサービスのイメージ」「ロードレースにおける位置情報把握」の展示を行いました。
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