DX推進局
番組制作も働き方も
データで全てを
楽にしたい
データ戦略部
川越 五郎Goro Kawagoe
2013年入社
工学部 機械システム工学科 卒
大学を卒業後、インターネットサービス企業でプログラム開発・設計・要件定義に携わったあと、ネット企業での売上・KPI管理などを経て、2013年に日テレ入社。技術担当として「日テレ無料」や「TVer」の立ち上げ、動画配信プラットフォームシステム開発などを経て、現職。
テレビ業界の課題に向き合う
「テレビ局はインターネット上でテレビ番組の面白さを伝えられていないのでは」。私は日本テレビに入社した2013年当時、業界にそんな課題を感じていました。入社して6年が経ちますが、ちょうど日本テレビが広告付き無料配信を行うタイミングから約5年間インターネット配信事業に携わり、「まだ届けられていない人に届けていく」仕事を担当しました。そして、ある程度届く環境が整ってきたことで次は、「届いているコンテンツの価値を説得力のある数値的な根拠を持って社内外に伝えたい」と、入社時に感じていた課題と改めて向き合いました。2018年10月、自身でデータ戦略ディビジョンを設立。これは、部門ごとに検討されていたデータを全て集約して、戦略的にビッグデータを活用していこうという新たな試みです。ユーザーの属性データや動画配信の視聴データだけではなく、テレビの視聴率やSNSなどの様々なデータを使い、社員やスポンサー企業の方々に番組や広告の価値を伝えていくことが目的です。
データ活用の機運が高まるのを実感
データ戦略ディビジョンには「データですべて楽にする」というビジョンがあります。それは1:テレビコンテンツと広告の価値を証明する、2:データにもとづく事業判断、3:データの自動化による働き方の改善、という3点から、皆さんの業務を楽にしたいという目標を掲げています。例えばドラマの場合、今まではテレビ視聴率だけを見ていましたが、見逃し配信の視聴データも連動させ、1つの画面でチェックできるようになりました。コンテンツの客観的な評価を判断しやすくなったと好評です。また、広告付動画のなかで、F1層向け、F2層向けなど年代や性別の属性別に広告出稿ができるよう環境設定を行い、スポンサー企業に広告枠を売る営業サポートでも成果を上げています。まだスタートしたばかりですが、多くの部門が私たちの発信するデータに興味関心を抱くようになり、番組制作など他部門からも「こういうデータが見たい」との要望が多数上がってきているため、非常にやりがいがあります。
新しい挑戦が許されるICT戦略本部
ICT戦略本部は従来の階層型組織ではなく、フラットな意思決定組織になっています。そのため個々人のやりたいことを尊重し、チャレンジすることが可能です。私がデータ戦略ディビジョンという部門を提案した際も、私のビジョンや熱意を上司が認め、後押ししてくれたからこそ実現できましたし、前職で得た能力を思う存分に発揮できる環境も転職者には嬉しいです。ITベンチャー経験が長かった私にとって、インターネットサービスでは当たり前のことが、日テレではそうではなく、とまどうことも当初はありました。しかし、インターネット広告収益が増えている現状と戦略本部というフラットな組織の中では、そこを乗り越えることが今、難しくありません。やはりベンチャーでは実現できないスケールの大きさ、ICT 戦略本部の居心地の良さは魅力です。
将来はデータを活用した
番組制作の時代へ
戦はまだ始まったばかりですので、まずは立ち上げたデータ戦略ディビジョンの取り組みを成功させることが現在の目標です。データ活用の機運が高まるにつれ、大きな成果を出すためには、まず小さな結果をたくさん示して、その必要性を伝えていくことだと感じています。そのために、各部門にデータを使って何ができるかという普及活動が大切です。AIなどのテクノロジーも使いながら、番組制作者や広告主に対して、テレビ番組の価値や広告の価値をデータで伝えていきたいと考えています。そのゴールの一つのカタチとしては、数値やデータなどのファクトを元に番組制作ができる時代を作ろうと思っています。視聴率以外のデータを利用して、人の勘や経験に頼るだけではない新たな時代へ。まだ誰もやっていなかったことにチャレンジできることは、試練も含めてやりがいですね。