噛んでも噛んでも減らないお菓子、ガム。今や日本だけでも、年間150億枚も噛まれているんです。日本国民1人当たりに置き換えると、何と年間100枚以上も噛んでいるという計算になります。最近では、歯磨き、眠気覚ましといった様々な機能を持ったものも出てきているガム。噛むということは本当にいろいろな効果を生むのでしょうか?
口臭防止のためにガムを噛んでいるお父さんいませんか?しかしなぜ、ガムを噛むと口臭が無くなるのでしょう?やはりあのミントなどの香料のおかげなのでしょうか?
そこで、3日間歯を磨かず口臭を強くした大学生に協力してもらい、香料入りのガムを噛む人と、香料抜きのガムを噛む人に分かれてもらい、口臭の量の変化を実験。すると、驚いたことに、両方の口臭の減った量は殆ど変わらなかったのです!香料が無くても、ガムで口臭は減るのです!
ではなぜガムで口臭は減るのでしょうか?番組では、若いコンビニ店員の女性にご協力していただき、1日の口臭の量の変化を測定しました。すると、昼食や夕食の後、口臭は減少し、1日でもっとも口臭の強くなるのは、なんと朝、寝起きの瞬間だということがわかったのです。そこには唾液が大きな役割を果たしていました。つまり、食事などで唾液がたくさん分泌されると、口臭は減少し、睡眠の間、唾液の分泌が減少すると、口臭が強くなるのです。そこでガムの登場!ガムを噛むと、唾液の分泌は何もしていないときの10倍になり、唾液でうがいをして口臭を減らしている状態になるのです。
| ガムは唾液の分泌を促進し、うがい薬の役割を果たしていた!
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ガムは眠気覚ましにもよく噛まれています。番組では万年睡眠不足のAD君に、ロケの車の中でガムを噛む前と噛んだ後で脳波を取って、その変化を見てみました。すると、ガムを噛んだ後は、脳波に変化が現れたのです。確かに眠気にガムは聞くようです。でもこれも味のおかげなのでしょうか?そこで今度はガムと全く同じ味・香りのアメを用意。これでガムとアメの脳への影響をチェックしてみます。すると、脳内の血流量がガムを噛んだときは著しく上昇したのに対し、アメをなめたときはわずかに上昇するのみ。ガムを「噛む」という運動は脳を活性化する力があるのです。
さらにスポーツ選手の中でも、ガムを噛む選手が多いのですが、果たしてガムは運動能力にも影響を及ぼすのでしょうか?ガムといえば、ということで、千葉ロッテマリーンズの選手に協力してもらい、ガムを噛むと運動能力が上がるのか実験です。早速、選手の握力を測定してみると、ガムを噛んだ後、確かに握力が5%前後のきなみ上昇!一般人でも同じ実験をしたところ、全員が上昇したのです。スタジオでは所さんがトライしたところ、やはりアップ。ガムを噛むと、脳内の運動を司る部分も活性化するため、全身の筋肉がウォーミングアップを始めたような状況になり、筋力テストの結果がアップするのです。
| ガムは脳を活性化し、眠気を吹き飛ばすばかりか、筋肉をもアイドリングしていた!
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服や髪の毛につくとなかなか取れないガム。そんなガムの接着力ってどれくらいなのでしょう?番組では直径18センチの円盤をガムで接着して、なんと魚住アナウンサーを持ち上げることに挑戦です。そろそろと持ち上げてみたところ…なんと楽勝!魚住アナは世界で初めてガムの接着力で宙に浮いた人間になりました!
そんなガムですが、取るには、チョコレートがガムを溶かす、といわれることを応用すればいいというのです。なぜガムはチョコレートに溶けるのでしょうか?それは、ガムには水をはじいて油にくっつく、という性質があるため。チョコにはカカオバターが含まれているため、一緒に食べているとガムが溶けてしまうんです。髪の毛などにくっついたガムも、ポマードやムースなど、油の含まれている整髪料を使って根気よくふき取れば、必ず取ることが出来るんです。
「目がテン!」では、口臭予防にも利き、眠気も覚め、運動能力も上がり、なおかつくっついてもすぐ取れる、究極のガムを制作しました。スタジオで所さんが試食。すると、久々の悶絶!唾液の分泌を促進するための強烈な酸味に涙・涙…。他の香料より持続力のある香水の香りと相まって、スタジオは異様な雰囲気に包まれたのでした。
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