かがくの里[収穫祭3]
第1354回 2016年12月11日
科学の力で、未来につながる楽しい田舎暮らしを目指す長期実験企画「目がテンかがくの里」。スタートから2年。荒れ放題だった土地は緑豊かな田畑へとよみがえり、田舎暮らしはますます豊かに!
今年の収穫祭の締めくくりは実験プレゼンターたちが体を張って地元の絶品食材を調達!今年の里の恵みを総決算した特製料理をいただきます!
2016年秋 かがくの里大収穫祭〆!
今年、日本各地でイノシシによる被害が問題になりました。かがくの里にもイノシシが侵入し作物を荒らされました。電気柵を設置しイノシシを防いでいますが、根本的な問題は山と里の関係。昔は、森と人里との間に、人が手入れした里山があって境界線の役割を果たしていましたが、かがくの里の裏山は荒れ放題。イノシシの、格好の侵入ルートになっていたんです。
そこで、科学の力で美しい里山を取り戻すプロジェクトがスタート!専門家に「最悪の状態」と言われるほど荒れた山。必要なのは、木を間引く「間伐」。増えすぎた木を切って、山が明るくなると、イノシシが入って来ることもなくなり太陽の光が届くようになって、若い木がしっかり成長。切った木は、薪にして燃料に!
そこで所さんが、地元の森林組合の方にしっかりと指導を受けながら、急斜面の木をチェンソーで伐採!里山再生の第一歩が始まりました。
里山を手入れすると、実はもうひとつ、素敵なことが。キノコ専門家・米山先生によるとこの土地でも美味しいキノコがとれるとのこと。もしかしたらマツタケがとれるようになるかも!まあ、それは先のお話なので先生にキノコ栽培を教わります。簡単にキノコが栽培できる原木を使います。これはキノコ栽培のために乾燥させた丸太。畑に種を植えるように、キノコの菌を植えれば、木の養分で育つんです。育てるキノコは「アラゲキクラゲ」成長が早く、来年の7月頃には収穫できます他にもヒラタケ、タモギタケ、ナメコ、ブナハリタケなど、4種類なども今後は育てていく予定です。
そして大収穫祭のメーンイベントが今年の総決算『かがくの里鍋2016』。実験プレゼンターの皆さんが力を合わせて作りました。
鍋を彩る1品目は阿部さんが担当した「自然薯のとろろ」。収穫祭の数日前に地元の自然薯掘り名人に付き合ってもらいました。自然薯は、山などに多く生えている日本原産の山芋のこと。1キロ5000円以上もするんです。つる植物なので地上に伸ばしたつるを見つけて、たどっていくと埋まっている場所がわかるんです。自然薯を傷つけないよう、まわりから慎重に土を掘っていきます。全体が姿を現すまで掘ること1時間。見事な自然薯を掘り出しました。
2品目の特選食材はお魚!酒井さんが魚の専門家、千葉先生と共に大海原へ。かがくの里の近く、日立沖は豊かな漁場だそうで、川の栄養が海を豊かにしているのだそう。釣り糸を垂らして30分で、とっても立派な天然真鯛を釣り上げました!千葉先生も立派なアイナメをゲット!ピッチピチの大物高級魚が鍋を一気に豪華に!
3品目は裕太さん担当の「透明」な具材。調理科学の専門家、露久保先生に教えてもらいながらサツマイモの葛きりを作りました。まずサツマイモを皮ごとすりおろし、ふきんに包んで水の中で絞ってデンプンを取り出します。ボウルの底に沈殿したデンプンを水に溶かし透明に固まるまで湯煎。最後に余った水分を流し、氷で冷やして固めて完成!
4品目は後藤アナウンサーがかがくの里の畑をまわって収穫した穫れたて新鮮野菜。松村先生が丹精込めて育てた作物です。こうして勢揃いした秋の恵みで作ったかがくの里鍋をみんなで頂きました!お鍋のシメはかがくの里特製の常陸秋そば!里で育てたそばの実を手作業でそば粉にし、阿部さんが全て手打ちしたそばです。
かがくの里が生んだ素敵な田舎暮らしの味。ごちそうさまでした!
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