福神漬けと並ぶカレーライスのお供、ラッキョウ。ラッキョウといえば、やはり甘
酢漬け。あの甘酸っぱい不思議な味が、苦手な人もいるでしょう。でも、ちゃんとド
ロのついたラッキョウも売っているんですよ。
ラッキョウの正体を求めて、矢野さんがやってきたのは福井県。実は福井県はラッ
キョウの名産地。若乃花が優勝した先々場所の大相撲の福井県知事賞もラッキョウの
トロフィーなんです。早速、ラッキョウ畑へと出かけてみると、ラッキョウは姿も形
もありません。農家の人に尋ねてみると、ラッキョウは土の中にあるのだといいます
。そこで、思いっきりラッキョウの株を引き抜いてみると、ラッキョウがたくさん!
実は、ラッキョウはユリ科ネギ属の植物。花もそっくりで、ネギやタマネギ、ニンニ
クのように、普段食べている部分は地下にできるのです。夏になると、エネルギー保
持のため休眠し、球根状になてしまうため、地上には葉や茎などが何も見られないの
です。しかも、なんとその正体は葉っぱ。生のラッキョウに光を当ててみると、緑色
になってしまうんです。
| ラッキョウは夏眠する球根だった! |
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ラッキョウの原産地は中国。日本には平安時代にもたらされたものの、ネギ属全体
がその臭いのため、仏教と相容れず、長い間、漢方薬などとして利用されるのが関の
山でした。ところが、昭和の初め、ライスカレーが大流行するに及び、甘酢ラ
ッキョウが付け合わせとして大ブレイク!一気に市民権を得たのでした。そこ
で、早速矢野さんが甘酢漬けに挑戦!生のラッキョウを買ってきて、甘酢に漬け込ん
でみます。一週間後、漬け込んだラッキョウの味は・・・何かが違う!?実は、ただ
単に甘酢に漬けるだけではなく、いったん塩漬けにして、乳酸発酵させなくてはなら
なかったのです。乳酸発酵することによって、ラッキョウの味がマイルドになるので
す。
旬の夏の時期には生でも食べられるラッキョウ。実は、日常生活の中で知らず知ら
ずのうちにラッキョウを食べていることがあるのです。ラッキョウのもうひと
つの顔、それは「エシャレット」と呼ばれている野菜。輸入野菜の「エシャロット」
にちなんで日本人が勝手に命名したものが定着してしまったのです。エシャレ
ットはそのものずばり、生のラッキョウ。酒の肴などとして味噌をつけて食べられて
います。
ラッキョウが大嫌いな所さん。そこで、なんとか所さんにラッキョウを食べ
て頂こうと、例によって料理のあまり得意でない魚住アナがラッキョウ料理に挑戦!
まずは所さんの嫌いな臭いを消すために、さんざん刻んで炒めてみます。臭い
の元である硫化アリルなどの成分は熱に弱く、火を加えると臭くなくなるのです。そ
してさらに、炒めたものをコンソメスープの具にしてみました。その他にも、形を残
してホイルでの蒸し焼きにしてみたり、料理学校の持てる技術を精一杯使ってラッキ
ョウにチャレンジ!先生の言いなりに働く魚住アナ。そんな魚住アナが一品だけ自力
で作った料理とは・・・てんぷら。でも実はこれが一番おいしかったのでした。
| ラッキョウは甘酢漬け以外でもおいしい! |
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