ヨーグルトは、牛乳が発酵して、柔らかい固まりになったもの。ウシ以外にも、ウマ・ヒツジ・ヤギ・スイギュウ・ラクダ等の乳からも作ることができます。牛乳からヨーグルトが出来るのは、ヨーグルトに多く含まれる乳酸菌のおかげ。乳酸菌は牛乳の中の乳糖という物質を乳酸に分解するのですが、乳酸は牛乳のタンパク質を凝固させる性質があるため、牛乳が固まってヨーグルトのようになるのです。
ヨーグルトといえば、その代名詞はブルガリアヨーグルト。そこで、早速、都内に住む数少ないブルガリア人のお宅を直撃!すると・・・なんと、牛乳にとある木の枝を入れ、1日待っていればヨーグルトができるという!?そこで早速、ブルガリアから木を取り寄せた矢野さん。専門家の先生も首を傾げるヨーグルト造りに挑戦!1日後、瓶の中に固まりが!なんと、ヨーグルトが出来たのです!
一方、魚住アナは身の回りのものでヨーグルトが出来ないか、探してみます。家庭にあるもので、乳酸菌が含まれているものといえば、ラッキョウや漬け物の糠などがあります。そこで、ものは試しと糠を牛乳につっこみ、一日放置しておくことにしました。すると・・・こちらも固まりのようなものが浮かんできました。これはいったい何?フタを開けてみると・・・く、くさい!なんと雑菌が繁殖して腐っていたのです。雑菌の代わりに乳酸菌などを増殖させるのが、発酵と呼ばれ、人のためになる「腐る」ことなのです。
では、純粋な乳酸菌はどうやって手に入れれば良いのでしょうか?ヨーグルトの工場に聞いてみると、乳酸菌にはたくさん種類があって、ヨーグルトを作るのは、ブルガリア菌とサーモフィラス菌とよばれる菌だけで、ラッキョウや糠に含まれる乳酸菌とは違うのです。そこで、同じ乳酸菌が含まれている食べ残しのヨーグルトを、牛乳の中に入れ、乳酸菌が発酵しやすい温度に保って、後は待つだけ。6時間後にはおいしいヨーグルトがちゃんと出来ていたのです。
| ヨーグルトからヨーグルトを作ることが出来る! |
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ヨーグルトの出来る木からヨーグルト作りに挑戦中の矢野さん。ブルガリアからいちいち木の枝を取り寄せては居られないので、日本国内でなんとか似たような木を探すことに。早速、植物園に尋ねてみると、日本にもヨーグルトの木の親戚にあたる木があるという!それは、「サンシュユ」と呼ばれる木で、生け花に使われたり、公園に生えていたり、ごく一般的に見られる木だというのです。そこでさらに、その木でもヨーグルトが出来るのか実験!ちゃんと、ヨーグルトが出来たのです。
| 日本の木の枝でもヨーグルトが出来る! |
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【牛乳+ヨーグルト=ヨーグルトの作り方】永久保存の法則
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1. | お鍋に牛乳を入れる(脱脂粉乳でも可能)
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2. | 40度位に温める
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3. | ヨーグルトを入れる(500ミリリットルに対し大さじ1杯位)
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4. | 容器に入れる(密閉できるもの)
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5. | 40度位の所で8時間位保温する(お風呂・魔法瓶・コタツ・毛布にくるむ等)
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6. | 冷蔵庫で冷やして出来上がり
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※ | 毎日やっても1ヶ月位。 酸味が弱くなってきたら新しいヨーグルトを使かって下さい。
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【フレッシュチーズ風ヨーグルトの作り方】
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1. | コーヒーフィルターにヨーグルトを入れる (ざるにフィルターを敷いてヨーグルトを入れても出来ます)
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2. | 3時間以上置くと水分(乳清)が落ちてフレッシュチーズ風ヨーグルトの出来上
がり
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【サンシュユ+牛乳=ヨーグルトの作り方】
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1. | 10cm位に切ったサンシュユの枝を容器に入れる
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2. | 500ミリリットルの牛乳を入れる(脱脂粉乳でも可能)
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3. | 40度位の所で1日保温する
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4. | 雑菌が表面の方にあるので、下のほうの固まりを500ミリリットルの新しい牛乳にスプーン1杯いれる(植え継ぎ)
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5. | 40度位の所で1日保温する
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6. | 冷蔵庫で冷やして出来上がり
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※ | 植え継ぎを2〜3回やると更にきれいなヨーグルトになります。 番組では実験室でやりましたが、家庭でやる場合はいろんな所に雑菌がいるので2〜3回植え継ぎをしたほうがいいですね。
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※ | 公園の木は折らないで下さい。
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※ | サンシュユの木は春になるとお花やさんでも買えます。
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【ヨーグルト漬け物の作り方】
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1. | 野菜を1口大に切る(キュウリ・カブ・ニンジン・セロリ等)
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2. | 容器に野菜を入れる
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3. | 野菜が浸る位のヨーグルトを入れて混ぜる
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4. | 1日〜2日、冷蔵庫又は常温で保存する
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5. | 味をみて酸味があったら出来上がり
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※ | 植野菜によって漬かり具合が違います。重りを乗せてもいいです。(浸透圧) 塩を使わない漬け物なので、体にいいですよ。
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