お寿司屋さんに欠かせないもの、ガリ。つまり、ショウガ。冷や奴にも、焼きナスにも、カツオのたたきにも、焼き魚にも、ジャパニーズフードの多くになくてはならない名脇役として君臨しています。しかして、その正体は?
古くから世界中で使われてきたショウガ。海外でもジンジャーエールやジンジャーブレッドとして、おなじみですよね。そのショウガが日本へやってきたのは古墳時代。まだワサビは日本になく、サンショウやミョウガ等と一緒に、日本を代表する薬味のひとつだったのです。
ショウガ畑にやってきた矢野さん。背が高く葉が生い茂った植物は、ふだん見慣れたショウガとは大違い。ショウガはいったいどこに?そこで、地面の下を掘ってみることにしました。すると…なにやらでかいショウガを発見!私たちが食べている部分は根っこだと思われがちですが、実は大きな地下茎なんです。地下茎であるショウガの先にあるのが本当の根っこ。ショウガの仲間には、ミョウガやターメリック、カルダモンやウコンなどがありますが、中でも目がテンが見つけたのは超巨大なショウガ。マレー半島原産の巨大なショウガは、確かにショウガらしいニオイがする植物でした!
ショウガは元々熱帯の植物のため、日本では滅多に花が咲きません。花が咲かなければ実もならないし、種もできないのですが、ショウガは種ショウガを元にして毎年どんどん増えていくことが出来るのです。しかし、一年間ショウガをどうやって保存するのでしょうか?実はそれが常温の冷暗所。熱帯産のショウガは低温に弱く、冷蔵庫に入れておくと、水が出てしまうなどダメになってしまうのです。
| 生のショウガは冷蔵庫にいれてはいけません!(冷凍庫はOK)
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ショウガを使った料理のひとつに、ショウガ焼き、というものがあります。調理する前の豚肉をショウガ醤油に漬けておくのですが、これには味や香り付け以外のどんな意味があるのでしょうか?そこで、ショウガのあるなしでお肉の硬さをチェックしてみました。すると、ショウガを加えた方が圧倒的に肉が軟らかくなっていたのです!これは、ショウガにタンパク質を分解する酵素が含まれているから。その他にも、寿司屋でワサビをつけるネタとショウガをつけるネタがはっきりと分かれているのは、ショウガに複雑なニオイ成分が含まれているため、生臭い魚のニオイを消すのには、ワサビよりも効果があるため。ショウガには意外な力があるのです。
漢方薬として、古くから利用されてきたショウガ。しかも、乗り物酔いにショウガが効くというのです。そこで、恐怖の強制乗り物酔いマシーンに乗って、いざ実験!ショウガを食べた後と、そうでない場合、どちらが長くマシンに乗っていられるか!?すると、なんとショウガを食べたチームの圧勝!しかも、胃の動きを測定してみると、食べなかったグループが激しい動きを示していたのに対し、食べたチームはまったくの平常。食べていない組は、顔だって真っ青。ショウガが乗り物酔いに効く、ということはどうやらかなり確かなことのようです。
| ショウガは乗り物酔いに効果がある!
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