第1540回 2020.08.30 |
海外でこんな実験してましたスペシャル[後編] | 夏休み特集 総集編 場所・建物 |
特別企画、海外スペシャル後編。今回は、世界遺産第1号の島、ガラパゴス諸島で、動物の生態調査!さらに、目がテン!31年の歴史の中で一度も訪れたことが無かった、アフリカ大陸・タンザニア!今も狩猟採集生活を送る民族、ハッザの生活を探るため、金丸さんが1週間滞在して、その生活を調査!その生活の様子を未公開映像たっぷりでご紹介!
今年は、家にいながら海外に行った気分を味わおう!特別企画、海外スペシャル後編です!
生き物たちの楽園、ガラパゴス諸島へ!
日本から1万3千km以上離れた赤道直下の、南米ガラパゴス諸島。世界遺産第1号の一つで、この島々だけで見られる貴重な生物が数多く生息する、生き物たちの楽園です。
乗り継ぎも含めると、日本から30時間以上の長旅なのですが、どうしてもここに行きたかった人が!生き物大好き!桝アナウンサー!夢のガラパゴスに大興奮。
いざ、ガラパゴスの生態調査開始!早速発見したのは、ガラパゴスの名がついた、「ガラパゴスベニイワガニ」!そして船で向かうのは、“ノース・セイモア島”と呼ばれる島。案内してくれるのは、船長兼ガイドのビコさん。
すると、青い足が特徴のアオアシカツオドリが、海をめがけ、続々と飛び込んでいます。魚を捕るため羽をたたみ、水の抵抗を最小限に抑え、最大20mの深さまで潜るのだそう。
船で1時間、ノース・セイモア島に到着。ノース・セイモア島は、先程のアオアシカツオドリが巣を作る島として知られています。島を進んでいくと、早速、アオアシカツオドリを発見!足が青ければ青いほど健康だそうで、メスにモテるのです。そんな自慢の足を見せつけるかのように歩いて、鳴きながらポーズを決めます。これが彼らの求愛ダンス。
メスも同じ様に踊ってくれれば、カップルが成立します。
さらに、子育て中のカツオドリにも出会うことができました。
親鳥は、一度飲み込んだ魚を吐き出してヒナに与えます。
そして、衝撃的な光景も。アオアシカツオドリは2〜3個の卵を産みますが、エサが少ないと1匹しか生き残れないそう。エサを取り合って、体の大きいヒナが小さいヒナを殺してしまうといいます。
次に、驚きの進化を遂げたというイグアナを探すことに。サンタクルス島にある、トルトゥーガベイ。およそ1kmにわたって広がる、真っ白な砂浜。
そこには鋭い爪、そしてイカツイ顔をした“ガラパゴスウミイグアナ”がいました。
ウミイグアナは、しっぽを上手に使って海を泳ぐことが出来る唯一のイグアナ!
波が荒くても、へっちゃら!ガラパゴス諸島は、生き物にとって厳しい自然環境。本来は陸上に生息するイグアナですが、島では、エサとなる植物が少ないため、水中に潜り、鋭い爪で岩にしがみつき、海藻を食べるようになったのです。ウミイグアナは肺呼吸ですが、息を止めて約10分潜ることができます。そして、鼻付近の器官から余計な塩分を排出します。ウミイグアナは、厳しい自然環境で生き残れるように進化を遂げたのです。
ガラパゴス諸島、そこには、シビアな環境に適応してきた生き物たちの姿が、目の前に広がっていました。
タンザニアの民族、ハッザの生活
アフリカ大陸、タンザニア!広大なサバンナが一面に広がり、国土の面積は日本の2.5倍!ライオンやバッファロー、シマウマといった、様々な野生動物の楽園と呼ばれています。
そこで出会ったのが、今も狩猟採集生活を送る“ハッザ”と呼ばれる民族!
ハッザとは、どんな人々なのか?その生活を知るため、金丸慎太郎さんが1週間密着!金丸さんが住む家をみんなで建てたり、ミツバチの巣を探し出し、飛び交うミツバチを物ともせず、素手で巣を取り出したかと思えば、そのお手伝いをさせられたり、ハッザの方々と温泉に入りながら信頼関係を深めるなど、1週間の暮らしの中で、自然の中で暮らす厳しさや、その知恵を学びました。
中でも目を見張ったのが、狩猟で一番大切な、弓矢の使い方を教わっている時のこと。なんと、子供が弓を構えています。すると、子供が小鳥を一発で仕留めました。ハッザの狩りは、主に弓矢を使います。獲物にいつ出会うか分からないため、子供でも、いつも弓矢を手放さないそうです。
ここからが未公開!狩りで使う矢を作るため、材料の調達に向かうことに。歩くこと1時間、ようやく目的地に到着です。訪れた6月は、乾季のため川が干上がっており、矢に使う枝が多くとれるのだそう。
まず、落ちている木を焚き火で炙り、うす皮を剥ぎ取るのですが、薄皮は、口で剥ぎ取るのがハッザ流!皮を全て剥ぎ取ったら、木を細く削り、先を尖らせていきます。足でしっかり固定して削るのがポイント。金丸さん、足の痛みに耐えながら、削っていきます。
そして次の工程へ。そのままの枝では折れ曲がっているので、真っ直ぐにするため、火で枝を炙っていき、噛みながら枝を真っ直ぐにしていきます。最後に鳥の羽を取り付けたら、ハッザオリジナルの矢が完成!
夜明け前。家の外に出ると、集落のリーダー、ハントラさんたちが、すでに焚き火に当たっていました。タンザニアの朝は肌寒く、気温は15℃。
日が昇ると同時に、狩りに出発!狩猟犬も一緒に向かいます。狩場を目指し、歩き出して1時間。でこぼこ道を、軽快に走るハッザについていくだけで必死。すると、鳥の鳴き声がした方向に、全員、全力疾走!金丸さん、その速さに全くついていけず…。
そんなこともあろうかと、事前にハッザの男性に、目線カメラを装着していたのです。そこには、獲物を捕らえた瞬間が!
鳴き声を頼りに獲物を探し、木の上に、ホロホロチョウを発見!矢を放ち、見事、狩猟犬がホロホロチョウを確保!この狩りで、ハッザの圧倒的な体力を見せつけられました!
狩り開始から4時間が経過。崖を登ると、岩陰で、みんな休んでいました。獲ったばかりのホロホロチョウを、豪快に焚き火の中へ。獲物は独り占めせず、仲間で平等に分け合って食べます。
表面が真っ黒く焼けた所で取り出し、羽をむしって行きます。羽をむしり終えると、再び火の中へ。
直火で20分。焼き上がったようです。捕れたてのホロホロチョウのお味に金丸さん「うまい!普通にめちゃくちゃ柔らかいです。めっちゃジューシー」と絶賛!
互いに支え合って生きるハッザの人たち。そこには、争いが少ない豊かな生活がありました。