放送内容

第1603回
2021.12.05
友好の里・白米千枚田の収穫祭 場所・建物 植物

 美しい自然と実り豊かな、里山。そして、多種多様な生態系を育む、里海。この二つをもつ能登半島。そして、世界農業遺産に認定されている「能登の里山里海」を象徴する「白米千枚田」は、日本古来の田園風景を色濃く残す場所なんです。その白米千枚田と「かがくの里」が友好関係を結ぶことに!豊かな生態系を育み、美しい景観を守る白米千枚田の保全活動に「かがくの里」の理想を重ね、共に里山保全の大切さをアピールしていきたい!今回は、そんな白米千枚田で、お米作りに挑戦!のべ6ヶ月!田植えから収穫まで行いました!
 今回の目がテンは友好の里記念!白米千枚田の収穫祭です!

白米千枚田で田植え

 5月9日。今回、金丸さんが能登半島を再び訪れた理由は、白米千枚田で、田植えをするため。白米千枚田は、石川県輪島市にある棚田で、世界農業遺産に認定されている「能登の里山里海」を象徴する場所!田んぼの数は、なんと全部で1004枚。今回、そのうちの1枚をお借りして、お米作りをさせてもらうことになりました!

 協力をお願いしたのは、以前もお世話になった白米千枚田愛耕会の小本さん。お借りした田んぼに「所さんの目がテン」と書いた看板をさし、白米千枚田に目がテンの田んぼが誕生しました!
 そして小本さんに田植えを教わります。田植えは、後ろに歩いて植えていくイメージですが、こちらでは田植えの印が消えてしまわないよう前の方に進んで植えていきます。
 ということで、田植えを開始!植えていくのは、2〜3本。秋になると22〜25本くらいに増えていきます。これは、分げつといい、成長とともに、根元の節から新しい茎が生まれて枝分かれしていくこと。一株にたくさん植えすぎると、分げつが密集してしまい実も小さくなり、生育が悪くなってしまいます。

 そのため、2〜3本程度で植えていくのです。
 そして、千枚田は機械が入らないため、田植えから収穫まで、すべて手作業で行わなければなりません。小本さんの教えを守り、一人で田植えを行うこと1時間。苗をきれいに植えることができ、無事田植えは終了!稲の生長が楽しみです!

コネオさんが草取り

 金丸さんが田植えを行った棚田は、斜面にあることから、平地の田んぼよりも日照時間が長いという特徴があります。太陽の恵みを受け、稲はすくすくと育ってきています。除草剤などの農薬をほとんど使わない白米千枚田、そんな千枚田での大事な作業が、草取り。

 我々が現地にいけない時は、愛耕会の皆さんに草取りを行ってもらっていました!しかし、目がテンの田んぼ、我々も草取りをしなければいけない!
 ということで、弟子入り専任プレゼンターのコネオ・インターナショナルさんに行ってもらいました!そして、コネオさんには草取りの他に、もう一つ重要な任務が!
 能登の里山を象徴する「白米千枚田」と「かがくの里」が結んだ友好関係。友好の里の記念として看板を設置させてもらいます。記念看板の設置が完了したら、本来の目的である草取りを始めていきます!

 取る雑草は、稲の周りに生えている水田雑草と呼ばれるもの。これを手でむしり取っていきます。その中で、特にやっかいな雑草が、イネにそっくりな「ヒエ」と呼ばれる雑草。

 金このヒエ、雑草の中でも生命力が強いため、たくさん生えると養分や光を横取りして、イネの生育を妨げ、収穫量を低下させてしまいます。そのため、ヒエの近くにあるイネは成長が遅れ、根の大きさは小さくなるんです!このイネとヒエを、人の目で見分けながら取り除いていかなければならないのです。
 コネオさんの頑張りでしっかりと雑草をとり終えました!

白米千枚田で収穫の秋

 9月17日。白米千枚田もいよいよ収穫の時期を迎えました。今年4月から始めた千枚田でのお米づくり。1004枚の棚田が黄金色に輝いています。稲穂と海の見事なコントラストを生み出すのも白米千枚田ならでは。もちろん、目がテンの田んぼも、色づいた稲穂に埋め尽くされています。
 では、豊作の田んぼで、早速稲刈りを始めていきます。稲刈りももちろん、手作業。ひと株ひと株、手で刈っていきます。そして、刈りとった稲を昨年のワラで束ねていきます。
 稲刈りを始めて、およそ1時間。コネオさん、愛耕会の協力もあって、無事収穫を終えました!
 このあとは、刈った稲を天日干ししていきます。はざ木と呼ばれる、木の棚に、手作業でかけていきます。はざ干しといい、機械が入らないような棚田では、刈り取った場所のすぐ近くで天日干しを行うのです。このはざ干しは伝統的な乾燥技術で、能登の秋を象徴する風物詩でもあるんです!

 コネオさんも、皆さんと一緒にはざ干しに参加。この天日干しは、1週間ほど行います。そして、1週間乾燥させた稲を、機械を使って脱穀。このあと、籾殻を取り除いて玄米に、そして精米していきます。
 スタジオでは、所さんが炊き立ての白米千枚田のお米を試食しおいしい!と大絶賛。
 さらに、かがくの里との「友好の里」を結んだ記念として、ご協力いただいた白米千枚田愛耕会の方にかがくの里でとれたお米をお送りさせて頂いたんです!かがくの里にとっては大先輩のような場所ですから、これからも良い関係を築いていきたいですね。