「中島美嘉」BLOOD SONGは新曲『SYMPHONIA』と中島みゆき楽曲『命の別名』を披露
2001年にデビュー。以来、数々のヒット曲を生み出し、
歌姫として圧倒的な存在感を放ち続けてきた日本屈指の
女性アーティスト。今年デビュー20周年を迎える
「中島美嘉」
BLOOD SONGは…新曲『SYMPHONIA』と
中島みゆき楽曲『命の別名』を披露
毎週1組のアーティストを迎え、彼らの中に今も血液として脈々と流れる思い入れのある音楽や、背中を追い続けるアーティストにまつわるトークを交えつつ、ライヴ映像で紐解く新感覚の音楽番組「MUSIC BLOOD」。今回のゲストは中島美嘉さんでした!デビュー当時のことから病気療養期間中の秘話、さらには敬愛する先輩アーティスト・中島みゆきさんについてなど幅広く語ってもらいました。ライヴでは、自身の新曲『SYMPHONIA』と中島みゆきさんの楽曲『命の別名』を披露。オンエアに入りきらなかったシーンを含めて、収録の裏側の一部をリポートします!
今回のゲストは中島美嘉。初めてレコード会社に送ったデモテープがきっかけとなり、2001年にデビュー。以来、数々のヒット曲を生み出し、歌姫として圧倒的な存在感を放ち続けてきた日本屈指の女性アーティスト。今年デビュー20周年を迎える。
田中さんは冒頭からいきなり「今夜のゲストは泣ける曲を沢山歌ってきたアーティストということで、確かにそのイメージありますが。雄大君、最近泣いたのはいつですか? 教えちゃってください!」と無茶振りを発動。これに対し千葉さんは「お芝居で泣きました。ただ、まだ放送される前なので、詳細はお楽しみにということで」と、さらりとかわしつつ「圭さんは最近どうですか?」と逆質問。すると田中さんが「休日に配信のドラマを一日で全部見てやろうと思って一日で観たの。観終わってからこう、ツーっと垂れてきたよね、涙が…」その後、なんか静かな空気になり、そのままスタートと合いなりました(笑)。
中島さんを迎えての収録がスタート。全員が初対面ということで、最初はなんとなくぎこちなさがあります。「ずっと聴かせていただいています」と田中さんがいうと、千葉さんも「なんか、すごくミーハーな気持ちになっちゃいます」と、少し緊張気味。そんな中、中島さんが『おっさんずラブ』ファンであること打ち明けると、MC二人も大喜び。「じゃあ今日はちょっと、いつもよりテンション高めでやってみようか(笑)!」と急にテンションが上がる田中さんなのでした(笑)。
最初のトークは中島さんのデビュー20周年について。田中さんが20年間、アーティストとしてやり続けることができた秘訣を訊くと、「これが私の天職だと思わなかったからですかね」と、何とも意外な答えが。中島さんが続けます。「おそらく怠け症と言いますか、どうやって手を抜こうかな、怠けようかなって思っちゃうタイプなので、”この仕事が私の天職なんだ”と確信してしまうと、努力とかしなくなっちゃうんじゃないかと思うんです」。
その後、中島さんの人気が、日本のみならずアジアにまで波及しているという話題に。
早速、千葉さんが「『ORION』も『WILL』も好きですし…、もう正直全部好きです!『NANA』も観ましたし(笑)。」と思いの丈をぶっちゃければ、田中さんも「『GLAMOROUS SKY』は当時みんな歌っていましたからね!」と続きます。さらに田中さんは「ただ、カラオケに行くとなぜか『GLAMOROUS SKY』というタイトルが出てこなくて…。タイトル何だっけ?って、毎回なっていた記憶があります」と告白。すると意外や意外、中島さんも「大丈夫です。本人でもたまになるときあるんです」と告白。これにはMC二人も大笑い。
さらに、楽曲の中でも特にファンが多い楽曲『雪の華』について、中島さん自身が言及します。
「ある意味、自分の歌というより、みんなの曲として愛されていることがすごく嬉しいです。特に若いアーティストさんが、一生懸命に歌詞の内容を理解しながら歌おうとしている姿を見ると、純粋にすごいなあって思います」
そして、中島さんが2013年にamazarashiから楽曲提供され、リリースした『僕が死のうと思ったのは』について。中島さんが真剣な表情で語ります。
「この曲自体は、もともとamazarashiさんが持っていらっしゃった曲で、実は最初、このカップリングに入っている別の曲を提供していただいたんです。でも『僕が死のうと思ったのは』に対して私の気持ちがあまりにも入っていたので、逆転してもらったんです」
さらに中島さんは、当時の辛かった胸の内を改めて語ります。
「耳の病気で活動休止して復帰はしたのですが、実際は完治していなかったんです。そのことで悩んでいるときにあの歌を聴いて、ああ、なんか自分のことみたいだなって思いながら聴いていたら泣いてしまいました。当時、事務所の方々がすごく心配して、頻繁に「大丈夫?」って声をかけてくれていたんです。私はこのままだとみんなが心配しっ放しで申し訳ないと思って、復帰してしまいました。「もうちょっと待って」って言えれば良かったのですが。まだ完治していないということは、マネージャーさんなど、ごく一部の人しか知りませんでした。言っても仕方ないんですよ、治るわけでもないし。「耳の具合がよく無いので、今日のライヴは自信がないです」って言えないじゃないですか。だからとにかく、その日のベストを尽くすということだけを考えていました」
田中さんがこの楽曲のどこに刺さったのか聞くと「〜死ぬことばかり考えてしまうのはきっと生きることに真面目すぎるから〜というところを聞いた時に、それでいいんだって、ちょっと思いましたね。あ、それでいいんだはおかしいかな(笑)。自分が(歌のことを)真剣に取り組んでいるからなんだなあって、ちょっと心がすっとしたかもしれません」
そんな中島さんに転機が訪れたという話題に。田中さんが「転機が訪れたのはいつですか?」と訊くと「今です!」と、まさかの答えが!中島さんは「実は最近、聴力が復活したんです」。と続けます。「これは言うつもりではなかったんです。しかも言った手前、また聞こえなくなったらどうしようという恐怖心もありましたし。最近ずっと聴力があって、治ったんじゃないかなって思うくらい。15年くらい耳管開放症や色々なものと戦っていたので、一気になくなるのはちょっと不思議で。もしかしたら、コロナ禍でのステイホームの時間が知らず知らずのうちに、何も考えずに心身をゆっくり休ませることができて、私にとってはすごく大事な時間になっていたのかもしれません。徐々に聴力が上がってきて、ある日“ぼこっ”と戻ったんです。みんな不思議がっていますね」
これを聞いたMC二人は「おめでとうございます!」と、大興奮。「ありがとうございます」と言いつつ、中島さんが続けます。「ずっと治らないと言われてきて、最初は歌うことも辞めなさいと言われていました。だから病気と上手に付き合う方法をずっと探していました。でもこうして治っても再発することもあるので、とりあえず黙って過ごして、もし周りで「あれ、中島美嘉って変わった?」「なんかいいことあった?」って思われたら、それは皆さんに伝わっているということだから、それはそれでいいのかなと思っていたんです。でも打ち合わせの時に番組のスタッフの方がすごく真剣に話を聞いてくださってくれたので、思わず話しちゃったんですよ、私(笑)」
「治ったことは言わずに振る舞っていて、周囲の反応はどうでしたか?」と田中さん。すると「私は、ただ楽しんでライヴをやろうと思ってやっていたら、スタッフさんから「中島さんなにかありました?」って言われました。「とにかく楽しそうだよねって」と、中島さん。これを聞いたMC二人は「えー話やなあ」と喜び合うのでした(笑)。
さらに話題は新曲『SYMPHONIA』について。中島さんは「すごくキラキラした曲です。難しいんですけど、いつも楽しく練習しながら歌っています」と笑顔で答えます。
そして、千葉さんによる恒例の”曲フリ”の時間に。中島さんから「この楽曲は”運命ちゃん”という女の子が主役のアニメの主題歌なので、運命ちゃんっぽくお願いします」と、高難度な無茶振り。でもそこは我らが千葉さん、乙女キャラ全開の曲フリで中島さんを笑顔にしたのでした(笑)。
続いての話題は、中島さんに影響を与えたMUSIC BLOODについて。名前があがったアーティストは、中島みゆきさん。2013年に楽曲提供を受けてからの縁なのだそう。中島さんが話します。「『愛詞(あいことば)』という歌を作っていただいたのですが、メロディーもそうですけど、歌詞の世界観がすごいなと思いました。全体的にすごいのですが、特に〜傷ついたあなたへ 傷ついた命へ わかる人にしかわからない〜とか、〜それでいい 愛詞〜という部分に救われました。特に病気のこともあったので、余計に染みました。ただ当時、病気のことなどはみゆきさんには伝えていなかったので、歌詞を見た時に驚きました。バレてるのかなあって(笑)」
さらに、中島みゆきさんのライヴに呼んでもらった時のエピソードを語ります。「『愛詞』を一緒に歌わせていただいたのですが、私がびっくりするほど緊張してしまって、色々と間違えてしまったんです。でもみゆきさんは全く動じず、マゴついている私の手をギュッと握ってくれて。その時に「なんてかっこいい人なんだ!」って更にファンになりました(笑)」
そして今回披露してもらう2曲目の歌についての話に。あがったのが『命の別名』。この曲について中島さんが言及します。
「数あるみゆきさんの楽曲の中で、大好きな曲です。先ほども少し話しましたが、みゆきさんの歌は全体的に、言葉にしようと思っても思いつかないような言葉が、すっと出てくると感じていて、特にこの曲はそう。色々歌わせていただきましたが、私にとってはこの曲が一番、自分にとってしっくりくると言いますか、違和感のない曲になっています。ぜひ楽しみにしていてください」と熱く語るのでした。