WHO(=世界保健機関)は、新型コロナウイルスの感染拡大について世界的な大流行を意味する「パンデミック」にあたると表明しました。
こうした中、気になるのが東京オリンピック。
もし中止や延期などの対応が行われると、私たちの暮らしにも大きな影響を与えます。
およそ4ヶ月後に迫った今、どうなるのでしょうか?
■誰もいない聖火の「採火式」
オリンピックに向けてギリシャで行われた、聖火の採火式のリハーサル。
採火式は太陽の光を特殊な鏡で集めて起こした聖火をトーチにともすという厳かな儀式です。
トーチを日本人として最初に受け取るのはアテネオリンピック金メダリストの野口みずきさん。
新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、採火式は無観客で行われることになりました。
聖火は3月20日に日本に到着し26日から121日間かけ、日本全国を駆け抜ける予定です。
日本では、状況に応じて沿道での観覧自粛を呼びかける方向で検討されています。
一方でオリンピックそのものが開催できるのか、関係者の間でいろいろな意見が出始めています。
■オリンピックは開催?延期?食い違う意見
大会組織委員会の理事は、アメリカメディアの取材に対し
「ことし夏のオリンピック開催を断念する場合、1~2年後に延期することが最も現実的な選択肢だ」と答えました。
1年以内の延期では他のスポーツイベントと重なり、中止や無観客開催では経済的損失が大きすぎることなどを理由にしています。
これに対して、組織委員会の森会長は「とんでもないこと」と不快感を示しました。
「計画の変更は全く考えていない」と予定通りの開催を強調しています。
一方、東京都の小池知事は、パンデミック表明が出されたことはオリンピック開催への流れに「全く影響しないとはいえない」と答えましたが、
「中止ということはありえないと思う」と話しました。
※3月12日放送 news every. 「ナゼナニっ?」より
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