ゴム手袋つけたまま 手洗い消毒は逆効果
東京駅の近くにある寿司のチェーン店では、新型コロナ対策として、3月の下旬から全店で手袋を着用して調理しているといいます。手袋を使った対策は美容院でも。
さまざまな業種で新型コロナ対策として使用されているゴム手袋。しかし、使用する時には注意が必要です。手洗いや消毒は、手袋をつけたままでやると逆効果になることも─。
■寿司を握る手元に"ゴム手袋"
東京駅の近くにある寿司チェーン店の「魚がし日本一」では入り口に消毒液、カウンターをビニールで仕切るなどのコロナ対策が行われていました。
さらに、寿司を握る職人はゴム手袋を装着。コロナ対策として3月の下旬から全店で手袋を着用して調理しているといいます。店員に手袋をはめての作業について聞いてみると。
「はじめは抵抗もありましたし、若干握りづらいのはあったが、慣れてしまえば負担なくできている。作業の切り替わりのタイミングと1時間に1回くらいは交換してやっています」
■美容院でもゴム手袋
東京・調布市のseasons季の香という美容院でも手袋を使った対策がとられていました。この美容院ではカットするときにも手袋を着用しており、使用する手袋にもこだわりがあるといいます。
「手がフィットしないとはさみを使うので、一緒に切ってしまったりする。髪の毛がつれない(引っ張られない)ように(表面が)さらさらしているものを選んでいる」」
様々な業種でコロナ対策として使用されているゴム手袋ですが、使用する時には注意が必要です。手洗いや消毒は手袋をつけたままでやると逆効果になることもあると専門家は指摘します。
■感染予防での手袋使用 注意点は
浜松医療センター感染症内科・矢野邦夫医師「理由は2つありまして、ひとつは、そういうことをしますと、(手袋に)穴が開いてきます。もう一つは、手袋をはめたまま手を洗っても、どうしても洗い残しがでるんですね」
手袋の外し方にも注意点があるといいます。
1.片方の手で袖口など外側をつまみ裏返すよう外す
2.外した手袋を毛片方の手袋をつけた手で握り込んで持つ
3.握り込んだ手の手袋の内側に指を入れ裏返すして外す
4.手洗いを行う
感染予防のためにも正しい使い方が必要だといいます。
6月23日放送『news zero』より
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