WHO(=世界保健機関)は、新型コロナウイルスの感染拡大について世界的な大流行を意味する「パンデミック」にあたると表明しました。
■「パンデミック」認定 なぜこのタイミング
WHOのテドロス事務局長は「今後数週間の間に、感染者と死者がさらに増える」と発表。
ただ「感染拡大を制御することは可能だ」として各国に対策強化を求めました。
パンデミックの表明が、なぜこのタイミングになったのか。
アメリカのワシントン・ポストによると、新型インフルエンザの時の教訓があったのではないかと考えられています。
2009年に新型インフルエンザが発生したとき、WHOはパンデミックを表明。
各国はワクチン購入に莫大な予算を費やしました。
しかし実際には恐れられたほど死者は出ず、ワクチンが大量に余ってしまう国も…
こうしたことから、WHOは各国政府から恐怖を駆り立てたと非難されました。
パンデミックを表明すると、恐怖やパニックを駆り立てたり、あるいは、もう何をやっても抑え込めない、と諦めてしまう恐れがあるので慎重になったといいます。
■増える世界の感染者数 死者は4593人に
3月12日時点での世界の感染者は12万を超え、死者は4593人に。
感染者は110の国と地域に広がってしまいました。
アフリカや南米のでも感染者が出始めています。
WHOは「医療体制や財源が足りていない国々がある」と指摘しており、こうした脆弱な国で爆発的に感染者が増えることを懸念しています。
※3月12日放送 news every. 「ナゼナニっ?」より
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