新型コロナウイルス対策について、19日夜に政府の専門家会議が提言をまとめました。
その専門家会議の提言内容を、5枚のスライドにまとめました。
(もっと詳しく知りたい人は:【専門家会議 要点と全文】)
■オーバーシュートとは?
専門家会議の新たな提言の中で、「オーバーシュート」という新しい言葉が出てきました。
オーバーシュートとは「爆発的に患者が急増する」ことを意味します。
専門家会議は、新型コロナウイルスは感染してからの潜伏期間があるため、
感染に気付いていない人たちが様々な場所に集まってしまうことで感染の連鎖が生じ、
「オーバーシュート」が始まる可能性を指摘しています。
■3つの地域
そして専門家会議の提言では、地域を3つに分けての対応も示されました。
その3つの地域はこちらです
・感染状況が拡大傾向にある地域
・感染状況が収束に向かい始めていて、一定程度に収まってきている地域
・感染状況が確認されていない地域
一つ目の「感染状況が拡大傾向にある地域」では、
住民に対して独自のメッセージを発信することや、イベントなどの【一律自粛】を検討する必要があるとしています。
二つ目の「感染状況が収束に向かい始めていて、一定程度に収まってきている地域」では、
感染拡大のリスクの低い活動から徐々に解除することを検討するとしています。
三つ目の「感染状況が確認されていない地域」では、リスクの低い活動から実施できるとしています。
例えば学校における様々な活動や屋外でのスポーツやスポーツ観戦、芸術施設の利用などを適切にリスクを判断した上で実施することができると説明しています。
■大規模イベントの自粛について
専門家会議は引き続き、全国的な大規模イベント等については、
主催者がリスクを判断して慎重な対応を求めるとしています。
大規模イベントを通して集団感染が起きてしまった場合、全国的な感染拡大につながることが懸念されるため、
集団感染などのリスクへの対応が整わない場合は、イベントを中止または延期してもらう必要があるとしています。
■休校について
また学校の休校などについて、
専門家会議は、地域ごとに対応する必要があるとしています。
無症状または症状の軽い子どもたちが高齢者などを含む
家庭内感染を引き起こし、集団感染のきっかけになるという指摘もあります。
そのため「感染状況が拡大傾向にある地域」では一定期間、学校を休校することも一つの選択肢としています。
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