【目次】
1年程度の延期が決まった、東京オリンピック・パラリンピック。
その決定がされた24日、小池百合子・東京都知事がnews zeroに出演し、延期の決定について語りました。
「ワーストではないけれどもベター」と語った小池都知事。
一問一答を、3回に分けてお届けします。
【延期決定当日:小池都知事一問一答】
■「名称『TOKYO2020』のまま」はバッハ会長の提案(この記事)
■1年延期は「ワーストではないがベター」
ーーワースト、つまり「中止」ということも考えておられたということですか?
小池都知事:このコロナウイルスは中国に始まって、それが日本に飛び火をして、それからアジアへ、今度はヨーロッパへ飛び火しました。
まさにパンデミックになったということで、本当に悪夢ですよね。選手の方も来られないし、観客の皆さんも来られないわけですから。
(議論の)途中で「無観客試合」という言葉があった時は、それはないと思いました。
ですから私は開催都市の長として「中止はありえない」「無観客もありえない」ということを申し上げて参りました。
ーー「1年程度の延期」の方針はいつ頃に決まっていたんですか?
小池都知事:安倍首相、森大会組織委員会会長、私の3人が声を合わせてそう伝えたというわけではありません。
バッハ会長と安倍首相の電話を陪席をしていたのが私、森会長、そして橋本五輪担当大臣でした。
まずは中止はないということをバッハ会長と安倍首相が確認をされて、それから概ね1年程度の延期を軸に検討を始めましょうと首相からの提案があって、それにバッハ会長が「100%賛成だ」と。
そこからだんだん具体的な話に進んでいきました。
■来年夏の水泳や陸上の世界選手権は?
ーー「1年延期」というのは初めてその会談で聞いたということですか?
小池都知事:基本的にはそうです。
ただ、開催地としましては、やはり1年か2年かっていうのはもう大きな違いがあるんです。
アスリートの皆さんも、実際には代表として選ばれている方、またこれから代表になる方にとっても。
その意味では、1年延期は2年延期よりも良かったと思っております。
ーーなぜ「1年後」だったのでしょうか?
小池都知事:総理からのご提案があったということでありますけれども、基本的にやはり開催国としても手前の方がいいという判断だと思います。
ーー時期については2021年夏までに開催ということですが、夏までとすると水泳や陸上の世界選手権があります。
小池都知事:これから協議をしていくわけであります。水泳選手権や陸上選手権はある意味「オリンピックファミリー」のメンバーが主催しており、そこは話もできるのかなと想像はしています。
■なぜ「TOKYO2020のまま?」
ーー2021年開催でも大会名は「TOKYO2020」のまま。これはなぜですか?
小池都知事:これはバッハ会長からのご提案でありました。
二つ提案がありまして、一つは「聖火そのまま日本に置いといてね」ということと、
名称については「TOKYO2020そのままでいきましょう」ということでした。
たぶんこれはオリンピック憲章などに変更が生じるということなどもあのあろうかと思いますが、こちらとしても、商店街に「TOKYO2020」の旗がかかっていたりしますよね。
それから公式キャラクターのソメイティ・ミライトワも、みんな「2020」の数字でやっておりますので、そういう意味でもよかったと思っています。
それから4年ごとのオリンピックで行ってきましたので、これまで延期という形は一度も取ったことがない、史上初めてということになります。
ですから、奇数というのはそもそもありえないということなんじゃないでしょうか。
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