【目次】
■ネットで出回る「テレビ局プロデューサーからの情報」はデマ
3月末ごろからインターネット上で「政府が4月1日にも緊急事態を宣言する」というデマが流れました。
「先程民放各社にも連絡が入ったようで、今晩OR明日の晩に安倍総理の緊急会見があり、4/1からロックダウン(都市封鎖)という発表があるとのことです。テレビ局のプロデューサーからの情報なので、かなり確度が高い情報かと思います」
これについて菅官房長官が会見で以下のように明確に否定しました。
「まずそうした(4月1日に緊急事態宣言をする)事実はありません。いろんな噂が流れてますけども、そうした手続に入った事実もありませんし、そうしたネット上のものは、これは事実と違うと明確に申し上げておきます」
安倍総理も否定していてデマやフェイクニュースに気をつけなければならないと述べています。これからも感染拡大続くなかこうしたデマ流れてくる可能性があります。
■警視庁が挙げる「判断する4つのヒント」
警視庁のサイバー犯罪対策課がホームページで「不確かな情報を判断するヒント」を挙げています。

こういう書き方が含まれていると特に注意する必要があります。
1)強調、不安
急がせる表現が多い
2)伝聞形式で書かれている
「らしい」「みたい」
「だそうです」という形式
3)情報源が記載されていない
4)拡散をすすめている
■「大切な人に回して」デマの決まり文句
これをもとに、今回の文をみてみると、警視庁のサイバー犯罪対策課の4つのヒントである、
①強調
②伝聞
③情報源なし
④拡散を勧める
にすべて当てはまっています。
特に「大切な人に回して」という言葉は、デマの決まり文句です。
デマは驚く内容が多いので、すぐ友達に知らせたくなりますが、一呼吸おいて、冷静にこの4つのヒントを思い出してください。拡散してしまう人には「みんな心配してるだろうから、その思いに応えてあげよう」という善意があることが多いですが、人づての情報には「疑いをもつ」ということが大切です。
※2020年3月27日放送 news every. 「ナゼナニっ?」より
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