1) 帰宅後は何も触れない、まっすぐ手洗い!
2) 手荒れに要注意!
3) スマホは清潔に!
4) 家族ともなるべく距離を取る!
5) 寝ても取れない「だるさ」は危険!
帰宅後は何よりも真っ先に手洗いです。洋服を脱いだり、お風呂に入ったりする前に、とにかく手洗いです。手洗いをするだけで感染するリスクが大幅に減らせます。子どもと触れあう前に手洗いをしましょう。
手洗いやアルコール消毒のし過ぎで起きやすい、「手荒れ」をケアしましょう。「あかぎれ」などから、ウイルスが入り込む可能性があります。日常的にハンドクリームを塗るなど、保湿することが大事です。あまりにひどければ皮膚科に行って、きちんと治しましょう。
新型コロナウイルスは、プラスチックなど、ツルツルした面にウイルスが長時間残るということが最近わかってきています。特に触れる機会の多いスマホなどは、ひとつの感染のリスクになり得ると考えられます。外出中、不特定多数が触れる場所に触って、その手でスマホを操作している可能性も。ウイルスを自宅に持ち込んでしまう恐れがあります。スマホを清潔に保つことは重要です。
※携帯メーカーによると、下記の対策が効果的とのこと
・防水タイプのスマホ ⇒ アルコールを含まないウエットティッシュで拭く
・防水タイプでないスマホ ⇒ メガネ拭きのような柔らかい布で拭く
外からウイルスを持ち込むこともあります。家族の中で体調が優れない人がいる場合、家庭内でも「3密(密閉空間、密集場所、密接距離)」は避けるべきです。手洗いやせきエチケットはもちろん、部屋を分けたり、食事も時間別で取ったり、タオルも共有しないなど、工夫が必要です。さらに体調が優れない方は、お風呂は最後に入ることをオススメします。
感染すると一般的にかぜの症状以外にも、「嗅覚や味覚が無くなる」という報告もあります。もっと身近な症状でいうと「だるさ」も重要なサインです。特に1日しっかり寝ても取れず、日に日に増していく「だるさ」は要注意です。
解説:水野泰孝 医師
グローバルヘルスケアクリニック院長
感染症指導医・専門医/小児科専門医 /アレルギー専門医
大学病院やナショナルセンターを基盤に小児科および感染症内科、特に熱帯感染症の臨床と研究、海外渡航者の健康管理など、いわゆる「グローバルヘルス」と呼ばれる領域に長年関わる。
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