■街中に増加! 手の消毒の機会
新型コロナウイルス感染拡大防止のために外出自粛が求められています。しかし生活必需品を買いに行くことなど外出の機会はゼロではありません。そして外出先では消毒が出来る環境が整いつつあります。
▲このように消毒スポットがおかれていることが増えました。今ではスーパーや飲食店など多くの施設で消毒ができる状況です。
ただ単に消毒液を手につけるだけでは、あなたの消毒不十分かもしれません。
■消毒液の受け方によって結果に差が出る
▲3通りの条件で実験が行われました。
消毒液などを扱う大手メーカーのサラヤ株式会社では、下記A・B・Cの方法で消毒液による手指消毒を実施しました。
A:指先を伸ばした状態で消毒液を受け、手指にすり込む方法は指示なく自由にすり込む B:指先を曲げて爪に消毒液がかかるように受け、手指にすり込む方法は指示なく自由にすり込む C:指先を曲げて爪に消毒液がかかるように受け、手指へのすり込みは指示に沿って行う |
▲ただアルコールをつけるだけでは除菌効果が最大限生かせるわけではないことがわかります (画像提供:サラヤ株式会社)
表を見てもわかる通り、指先を中心に消毒液を受けて正しいアルコール消毒の指示に沿って(全体に消毒液がいきわたるように)すり込みを行うと消毒の効果が高まるというのです。石けんでの手洗いと同様に消毒液をすり込む際にも正しいすり込み方があるようです。
■手指の消毒正しいやり方を教えて下さい
▲東京サラヤ(株)サニテーション事業本部 食品衛生サポート部 食品衛生学術課 次長 村松 寿代さん(以下敬称略)に電話で聞いてみました
東京サラヤ(株)の食品衛生学術課では、食中毒や感染予防のための手の洗い方を、ホテルや飲食店などに"衛生的手洗い"として広めている |
Q. 消毒する際に気をつければ良いことは何ですか?
村松「手指の正しい消毒を行うために、まずは意識するべきポイントが3つあります。」
①消毒を行う際は、手の○○を中心につける
②消毒液の使用量に注意! 約○mL以上を使う
③消毒液が足らなくなったら "○○して消毒"
①消毒を行う際は、手の指先を中心につける
村松「消毒液をかけたり、すり込んだりする際には、指先を中心につけて下さい。生活している際に指先はよく使うため、他の部分と比べて菌が付着しやすい部分だからです。」
② 消毒液の使用量に注意! 約3mLを使う
村松「ポンプ型であれば、ポンプをしっかりと押し切るようにして消毒液を使用してください。消毒液は、ポンプをしっかりと押し切ることで除菌に十分な量の消毒液が使用できるようになっています。」
🔽 約3mLってどのくらい? 消毒剤を押し切ってみた
職場にあったアルコールポンプをしっかりと押し切って、上司の手のひらを消毒してみました。自分でも体験しましたが、想像以上にたくさんの消毒液が出て驚きました。手のひらを動かすと液がだんだんこぼれてしまいます。意識して使わないと、不十分な量で消毒を行っていることはありそうだと感じました。
③消毒液が足らなくなったら "追加して消毒"
村松「”正しいアルコール消毒方法”を実際に行っていただくと、アルコール消毒液が足りない場合が出てくると思います。そういった時には、アルコール消毒液を追加してしっかりと手の除菌を行うことが大切です。」
Q . ”正しい手指の消毒方法”を教えてください
村松「先ほど示した①~③のポイントを意識しながら、以下の画像の手順で消毒剤をすり込ませてください。」
▲消毒を行う順番 (提供:サラヤ株式会社)
Q. 上の図①では消毒液を両手で受けていますが、片手ずつ消毒を行う際にはどうすればいいでしょうか?
▲このように片手で押すタイプの消毒液もあります
村松「このような時は片手でも指を立てて指先から消毒液を浴びるといいです。また手指の消毒を乾ききる前に行うことが出来れば問題ないと思います。」
Q. 消毒を行うべきタイミングはありますか?
村松「体調がすぐれない時は手洗いとセットでの消毒を、家の中でも外でもしてください。また私の場合は家庭内に持ち込むことを避けるために、消毒液を玄関外に置いておき帰宅時に消毒を行うようにしています。外に置くことが難しい場合は玄関などにおくことで、それ以上の持ち込みを避けることが出来ます。」
■取材で印象に残ったこと
村松さんによると、消毒の前提として「泥などの目に見える汚れがある場合は、汚れを落としてから。そうでないと十分に消毒液の効果を得られないです。そのため手を洗うことが出来る環境であれば、手洗いとアルコール消毒をセットで行ってほしいです。」と話していました。外出自粛をしていても生活用品を買うために、通院のために、などどうしても外出の必要が残ります。手は洗えないが消毒液は可能という時に、更に効果的な除菌効果を得るために”正しい消毒方法”を取り入れてみてはいかがでしょうか?
ライター:報道局サイバー戦略部 深津功
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