2020年4月9日配信
■妊婦の感染例報告
4月7日横浜市の会見では、市内の感染例として妊婦の感染が発表されました。 市によると感染したこの妊婦は妊娠20週から25週の間だといいます。
厚生労働省は現時点では妊娠後期に感染しても経過や重症度は一般の感染者と変わらないとしていますが、一方で新型コロナウイルスにかかわらず肺炎を起こした場合、妊娠中の方が重症化する可能性があることも指摘しています。
■妊娠を控えて抱く不安、孤立感
感染と妊娠の不安を抱えながら生活をおくる妊婦に話を聞きました。
妊娠5か月、初めての出産を控える女性(28)。外出するのは、妊娠検査の時のみ、だいたい2週間に1回くらいだといいます。現在の不安について聞くとこう話してくれました。
「立ち合い禁止、入院中に面会禁止になっていて、1人で乗り越えなきゃいけないというとこに不安はありますね。情報とか、つながりが手にいれられないというのは孤立感といいますか、自分1人で立ち向かわなければいけない感じはありますね。入院中だれとも面会できないのはすごく心細いですし…」
妊娠8か月で仕事を続ける女性は、男性が多い職場で相談しづらいといいます。
「営業の方が何人かいて営業先とか取引先とか回って、だれがどこからウイルスを持ってくるかわからないですし、この不安を抱えて仕事をするのは本当に精神的につらい。飲める薬も限られているので、できれば出勤停止にしてほしいです」
日本産科婦人学会では妊婦の職場の環境整備や時差通勤、在宅勤務について考慮が必要としています。
■オンラインで両親学級、”不安”減らす取り組み
新型コロナウイルスの影響で、出産についての説明や相談を行う両親学級が相次いで中止になっています。そんな中、有志の助産師が不安を抱える全国の妊婦のためにオンラインでの開催を始め、連日予約で埋まっているといいます。
助産師が分べんについてのアドバイスや、外出を控える妊婦に向けて一緒にストレッチなどを行っていて、 グループのクラスと個別での対応があります。
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