2020年4月14日配信
■学校休校で、給食はなし、こども食堂の開催中止も相次ぐ・・・
新型コロナウイルスの感染拡大で学校の休みが続き、多くの子どもたちが自宅で過ごさざるを得なくなっています。
一方で、学校給食が大切な食事の機会となっている子どもも少なくありません。そのような子どもにとって「こども食堂」は、日々の栄養を確保するためにも大事な存在です。
こども食堂の新型コロナウイルスへの対応は様々です。開催を中止せざるを得ないところ、「こんな時だからこそ」と万全の対策で開催に臨むところ、お弁当の配給に切り替えるところなど、それぞれ試行錯誤しています。
NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえによると、3月の一斉休校直後は、全国で3700か所以上あるこども食堂の7~8割が開催を中止せざるを得なかったとみられます(東京都や大阪府などの状況から推計)。
■こども食堂を必要としている子どもへ食事を届ける支援
そのような状況を受け、むすびえでは、こども食堂の活動を支援するため「新型コロナウイルス対策緊急プロジェクト」を立ち上げました。
むすびえが仲介となり、食料品や寄付などを募集、全国のこども食堂へ届ける取り組みです。寄付を受けたこども食堂は、提供する食事やお弁当の材料にしたり、また、フードバンクのように個別の家庭に届くようにするなど、それぞれのこども食堂の展開に合わせて活用しています。
4月2日までに11の企業や団体から、食材約30,000食、野菜2,240キロ、アルコール製剤2,000リットル、マスク300枚が寄付され、のべ321か所のこども食堂やこども食堂の地域ネットワークへ届けられました。
4月30日までの予定だった活動は、国の緊急事態宣言によりさらなる延長も検討されています。
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