2020年4月24日公開
新型コロナウイルスの感染予防のため手洗いや消毒がとても重要ですが、店舗などの入口に消毒液を置いていても、使用しないまま入ってしまう人もいます。
こうした状況を改善するために、取り入れられはじめた「ナッジ」。いったいどんなものなのか解説します。(※4月23日時点の情報に基づく解説 聞き手: news zero 有働由美子 解説:日本テレビ 小栗泉 解説員)
■自発的に行動を変える「ナッジ」ってなに?
小池都知事は、買い物を3日に1回程度に減らすよう呼びかけましたが、自分たちで行動を変えていくことも大切ですよね。
そうですよね、 実は、自発的に行動を変える「ナッジ」という方法が注目されているんです。
ナッジ?どんな方法なんですか?
「ナッジ」は英語でなんですが、「そっと後押しする」という意味なんですね。
例えば、こちらのように市役所の入り口に貼られた黄色い矢印のテープ。この先に消毒液が設置されているんです。これは京都の宇治市が始めた「イエローテープ作戦」というものなんですが、手を消毒するようにうまく誘導しているんですよね。
たしかにこの矢印を見たら、消毒液の方に移動しちゃいますよね~
そうなんです。実際に効果も出ているようで、市によりますと、消毒液を使用する方が10%ほど増えたということです。
ではもうひとつ見てみましょう。こちらはトイレの壁なんですが、目立つピンク色の紙に「となりの人は石けんで手を洗っていますか」と書いて貼っています。
この間接的圧力には・・・従って手を洗っちゃいますね(笑)。
そうですね、これを見たら、どうするべきか1回考えますよね。
市によると、直接、「石けんで手を洗いましょう」と直接的に呼びかけるよりも効果があって、この張り紙をしたところ、2日に1回程度だった石けんの補充が、半日に1回になったということです。
ちょっとした工夫でも効果があるんですね。みんなで色んなアイデアを出して、感染拡大を防ぐためにどんな工夫でもしたいですね。
※2020年4月年4月23日放送『 news zero』より
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