2020年5月7日公開
外出自粛が叫ばれる中、人出が少なかった観光地に対して、意外にも郵便局では密となるほど利用客の姿がみられました。繁忙期なみに利用客が増えているという郵便局で働く方に話を聞きました(※5月6日時点の情報に基づく)。
連休最終日の5月6日、都内の郵便局には長い行列ができていました。 前の人との距離を保ちながら並ぶ利用客。しかし、郵便局の中は、かなり密集しているようにみえます。
郵便局の利用客に話を聞いてみると・・・
利用客の男性「ここしか開いてないので。(いつもは)並んでても2,3人なので異例ですね」
利用客の女性「メルカリとラクマの(商品を)出しにきました。5分くらいで済むと思って来たのでびっくりしました」
■緊急事態宣言後に利用客が増えた
郵便局で窓口業務をする女性に電話取材し、今の状況を聞きました。
窓口の女性 「緊急事態宣言が出てから、一週間くらいしてからは繁忙期くらい(利用客が)増えたんじゃないかと思うほど」
感染拡大防止のため時短営業していますが、時間内に仕事は終わらないといいます。
窓口の女性「どんどん並ばれている状態で、何度か『ここまでですよ』と言って、本当になんとか終わらせる状態ですね」
女性は窓口で、危険物が入っていないか、荷物の中身を確認することもあるといます。最近、どんな荷物が増えているか聞いてみると。
窓口の女性 「最近は、フリマアプリで出品されたお荷物がすごく多く、子供の洋服ですとか、おうちで使わなくなった家庭用品、雑誌、本というのが多いのではないかなと。いま出すべきものか、今買うべきものなのかというものは多々ありますね」
“不要不急の荷物”も多いといいます。
窓口の女性 「毎日のように(荷物を)出される方もいらっしゃるので、そんなに毎日何か出すものがあるのかなと思うときはありますね。切手1枚、はがき1枚を買うために、 “密” になっている郵便局にご来客されるのは、危ないんじゃないかなと思います」
■感染の不安感じる配達員
一方、郵便局で荷物を配達する男性は・・・
配達員 「通販関係の荷物とか、郵便とかが増えた。感覚的には1.5倍から2倍くらいには増えたと思います」
増えているという荷物、配達員にも不安が。
配達員「通常でも決して余裕がない中で、(通販)関連の荷物が増えてしまう。仕事の負担は大きくなっている。私もこれだけ外に出て、多くの方と対面していると、うつるんじゃないかという不安は感じます。その不安はお客様も同じなので、気をつけるよう心がけています」
日本郵便は、 “3密” を避けるため、不要不急な用件で郵便局に来ることを控えるよう呼び掛けています。
※2020年5月6日放送『 news zero』より
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