2020年5月8日公開
都内の区役所などでは、給付金などの申請で混雑が発生しています。また、ハローワークや郵便局にも、長い行列ができています。
■「約100人待ち」混雑する役所
8日、感染拡大で影響を受けた中小企業などに、最大200万円を支給する「持続化給付金」の振り込みが始まりました。7日までに約50万件の申請があり、8日だけでそのうち2万3000件に、総額280億円分が支給される見通しです。
国民一律10万円の給付金は、8日までに全国84の市区町村で給付を開始しています。東京では、江戸川区だけです。
こうした給付の手続きをするため、自治体の窓口が大混雑しているところがあります。
7日、午前9時前の品川区役所の写真です。 約100人待ち。撮影した人は、マイナンバーのパスワードが失効したため、窓口に来たそうですが、申請できるまでに9時間かかったのだそうです。
どういう人が来ているか、品川区役所に聞いたところ、ほとんどが一律10万円給付のオンライン申請をするため、マイナンバーカードを使いたい人たちとのことでした。期限が切れて更新したい人や、パスワードを忘れてしまった人たちといいます。
ほかにも、国から出る「持続化給付金」や、東京都などから休業要請に応じた企業などに出る「協力金」の申請のために、必要な書類を取りに来ている人たちも多くいるそうです。
品川区役所は、『10万円の給付は郵送で申請できるので、なるべく窓口に来ないでほしい』と述べています。
■「慣れない申請」ハローワークも混雑
さらに、都内各所のハローワークもかなり混雑しています。
東京労働局の担当者に聞いたところ、いま増えているのは、職探しや失業手当の申請に来る人だけではなくて、「雇用調整助成金」の申請や相談に来る人で、4月後半あたりから急増しているそうです。
「雇用調整助成金」とは、休業中も従業員を雇い続ける企業に対して、休業手当などの一部を国が助成する制度です。
今回の新型コロナでは、飲食店や個人商店など、こうした手続きに慣れていない小規模事業者の申請が多いので、『申請にどんな書類が必要か』『申請書の書き方がわからない』『そもそも対象となるのか』などの理由で直接窓口に相談に来る人が増えているそうです。
■「フリマアプリ出品」郵便局に行列
ほかにも、最近人が増えているのが郵便局です。
連休最終日の6日、練馬区の郵便局の様子。 人との距離を保ちながらも、外まで長い行列ができていました。郵便局の窓口業務をする方に話を聞くと、『フリマアプリで出品された荷物が多い』『子供の洋服や家庭用品、本が多い』とのこと。
外出自粛で家の大掃除など、整理をする人が増えて、フリマアプリに出品する人が増えていると考えられます。不要不急と思われるものも多いということで、いま出すべきものなのか、今買うべきものなのか考える必要もあります。
2020年5月8日放送 news every.『ナゼナニっ?』より
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