2020年5月13日公開
外出自粛や在宅勤務で、動く機会が減り、体重が増えてしまった・・・そんな悩みを抱える方、少なくないのではないでしょうか。
そうした、いわゆる“コロナ太り”が 増えてきているということで、医師も警鐘を鳴らしています。
■ライフスタイルの変化で“コロナ太り”
連日の夏のような暑さ。薄着になる機会がグッと増える今、気になっていることを聞いてみると・・・
「もう目に見えて、体のラインが変わったなと。3~4キロくらい、お肉が・・・」
「太りました。“コロナ太り”」
ズバリ、“コロナ太り”です。今、こうした人がにわかに増えていると、医師は話します。
医療法人博仁会 共済病院 内科部長 黒田仁 医師「受診される方の中には体重を気にしている方もいるし、(体重が)実際に増えている人もいます。どうしても家にいると口が寂しくなっちゃって、間食が原因で太ってきちゃうんじゃないかなと」
劇的なライフスタイルの変化で増えているという“コロナ太り”。
■“コロナ太り”で売れているモノ
商品の“売れ筋”にも変化をもたらしています。
宅食サービスを展開する会社では、“糖質90%オフ”のお弁当の注文が、月平均20万食のところ、先月は35万食まで急増。“コロナ太り”を気にする人からの注文が、増えているといいます。
さらに、スーパーの売れ筋にも変化が・・・
信濃屋食品 営業副本部長 鈴木 誠さん「ラム肉はヘルシーなお肉として認知されているので、非常に人気が出ております」
この店では、ラム肉の売り上げが、例年の5倍ほどにアップしています。
さらに・・・
信濃屋食品 営業副本部長 鈴木 誠さん「これで22キロカロリー。ラーメンとか食べてた方が、切り替えて食べてる人が多いみたいですよ」
こんにゃく関連の商品も、例年比4倍から5倍増です。
ヨーグルトも無糖を選ぶ人増えているといいます。
信濃屋食品 営業副本部長 鈴木 誠さん「好まれる商品が健康食のものが多いので、体重ですとか、健康管理を気にされる人が多いなと」
ほかにも、糖質を最大90%以上抑えたというこちらのスイーツも、4月の売り上げは通常の月より1.5倍ほど伸びているということです。
“コロナ太り”が増える中、“低糖質食品”のニーズが高まっています。
■過度なダイエットには注意
しかし、医師は過度なダイエットに警鐘を鳴らしています。
医療法人博仁会 共済病院 内科部長 黒田仁 医師「抵抗力をつけるためには、基本的な食事をとることが大事。感染に負けないような、栄養状態とか体作り。」
医療法人博仁会 共済病院 内科部長 黒田仁 医師「私はいすに座りながら、足をあげたり手をふったり、歩いた格好をする。こんなことをやって運動してくださいと(患者に)言っています」
抵抗力が落ち、感染リスクが高まる恐れがあるため、特に今の時期は無理な食事制限を避け、体力に見合った運動をするよう呼びかけています。
2020年5月12日放送 『news every.』より
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