切り方だけで野菜の味が変わる?“包丁の神様”が誰でも出来るその方法を伝授
毎週土曜日 午前10時30分から日本テレビにて放送(関東ローカル/TVerにて最新話を無料配信)ヒロミ、小泉孝太郎がMCを務める「オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます」。
街頭インタビューで名前が挙がった、その人にとっての“神様”の中から、特に気になる神にスタジオにお越しいただく当番組。東京・中目黒で出会った47歳主婦・うーこさんは「包丁に最近ハマってまして、砥石関係のYouTuberのおいりさんが私の神です」という。「パンも1mm単位でスライス」する腕前だそう。
今回はその包丁コンシェルジュ・おいりさんがスタジオに登場。「切り方だけで全く味が変わる」という、究極の野菜スティックの作り方を教えていただいた。
おいりさんの包丁術の披露の前に、まず孝太郎が野菜スティックを作ってみることに。しかし包丁の使い方を見てみると、どうやらさまざまな改善点があるよう。
続いて、「切り方の違いでどう変わっていくか」をおいりさんが一つずつ解説。
まずはにんじんの皮むき。ピーラーは切っているのではなく「細胞を潰しながら割いている」といい、「ピーラーを使わない」とおいりさん。「皮むきはかつらむきの要領で、包丁で切ってあげる」と、包丁で皮剥きをしたにんじんの皮の裏側のツヤを披露。
そうして皮むきをしたにんじんを真っ二つに切ると、ここでもツヤのある表面に。「引き切りです」というおいりさん、つまり包丁は押さずに引いて切る要領で、手前に引いている形で切っている。
さらに、ダメなのはまな板に向けて直角に切る形だといい、その理由を「包丁の刃先を顕微鏡で見たら分かるんですけど、ノコギリみたいにギザギザしてるんですね」とおいりさん。つまりノコギリと同じように引いて切らないと、食材はちゃんと切れないといい「ちゃんと切ってあげると食材って宝石と化する、ツヤツヤに」なるというのだ。
きゅうりも引き切りで切っていく。さらにもう一つポイントとしてあげたのが、きゅうりの種の箇所をカットすること。「おいしいとされない」箇所だそう。
そしてパプリカ。まずは上のヘタと一番下の箇所をカット。そこから空洞に包丁を入れて、種の部分ではない周囲(表面)を回す要領で切っていき、残った場所を引き切り。
こうして野菜スティックが完成。孝太郎が作った野菜スティックと、おいりさんが作った野菜スティックをそれぞれ試食。例えばにんじんを食べてみると…孝太郎のものには「苦み、渋みを感じます」とヒロミ。野菜は力ずくで切ってしまうと細胞が潰れ、臭み・苦味が増してしまい、引き切りすることで細胞が潰れず野菜の甘みが引き出せるというのだ。
「思うのが、野菜嫌いになる子どもって包丁が原因なんですよ」とおいりさん。切る時にサクッと切れ味を感じられるような音は、実は「音がしてるってことは細胞を潰している」ということ。今回実践いただいたように、切り方を変えることで野菜をさらにおいしくいただくことができそうだ。