King & PrinceやBE:FIRSTの楽曲で“バズる”振り付けを生み出す KAITAに密着!そのルーツとこだわりに迫る
毎週土曜日 午前10時30分から日本テレビにて放送(関東ローカル/TVerにて最新話を無料配信)ヒロミ、小泉孝太郎がMCを務める「オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます」。
3月8日(土)の放送では、振付師・KAITAさんに密着。BE:FIRSTの「Boom Boom Back」やKing & Prince「SPOTLIGHT」など、“バズる”振り付けの数々を手がけるKAITAさんのルーツやこだわりに迫った。
まずはKing & Princeのダンスレッスンに潜入。この場でダンスレッスンをしていたのはKAITAさんが振り付けを手がけた「SPOTLIGHT」で、この日は初めて1曲フルサイズの振りを入れるという。KAITAさん曰く「この二人(永瀬廉・髙橋海人)は振り覚え早いっす」とのこと。
一方、永瀬と髙橋にKAITAさんの個性について聞くと「いい意味でうるさい。『オラ!いくぞ!いくぞ!』みたいな、テンションを上げられる」(永瀬)、「神うるさいっすね!」(髙橋)とのこと。
KAITAさんとは「小さい時からダンスの大会とかで戦ったりしてて」と髙橋は小学生時代からの親交が。また、KAITAさんと永瀬は明治学院大学出身という共通点が。在学時は「面識なかった」(永瀬)というが、「後々判明して。 『マジ?言ってよ!』って」と永瀬。
■髙橋海人(King & Prince)、SOTA(BE:FIRST)との縁
そんなKAITAさんにダンスを始めたきっかけを聞くと「幼い頃から内気な性格だったので」とのこと。「内気な性格だった自分を見かねて」母がダンスと子役の二つの機会をKAITAさんに与えた。「最初、ダンスはホント興味なくて」(KAITAさん)というが、小学5年生の頃、本格的なダンスチームに入りコンテストにも出場するようになった。そこで出会ったのが、他のダンスチームに所属していた当時10歳の髙橋だったのだ。
KAITAさん曰く「当時僕たちみたいなHIPHOPのスタイルをやってるキッズグループがいなかった。唯一同じスタイルをやってたのが海人のグループで、すごい通ずるものが最初からあったというか。仲良くしてましたね、その時から」という。
そしてもう一人、彼らと少年時代にしのぎを削っていたのがBE:FIRSTのSOTA。彼も髙橋同様、小学生時代からKAITAさんとダンスで戦ってきたライバルだった。
ダンスの世界大会で4度の優勝を果たしたのち、ボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」に合格しBE:FIRSTとしてデビューしたSOTAについて、KAITAさんは「(オーディションの)当時からダンサーだけでご飯が食べられるくらいでやっていた。ダンサーでのキャリアを一度捨てることにはなる、これからアーティストとして活動していく上で、積み上げてきたものを一回置いて一からアーティストとしてスタートしていく行動になると思うので、やっぱりそれを見て『SOTAすげぇな』って思いましたね」と振り返る。
少年時代ライバルだったKAITAさん、髙橋、SOTAの三人は、それぞれのステージを駆け上がった今、「エモーショナルズ」を結成。音楽番組に出演するなど、その関係は深い。「お互いが三者三様で突き詰めたからこそ、今こういう活動ができてるだろうなって本当に思いますし、過去の自分たちに言ってあげたいですね」とKAITAさん。
■バズる秘訣を生み出すポイントを解き明かす
後日、この三人も揃ったイベント「D.U.N.K. Showcase in K-Arena Yokohama」を取材。その舞台裏に潜入するとともに、振り付けがバズる秘訣も聞いた。
例えば、BE:FIRSTの「Boom Boom Back」の振り付けは、「#BBBチャレンジ」として多くのアーティストや芸能人、インフルエンサーがダンス動画を投稿し、TikTok上で関連動画の総再生回数は1億回超え。
KAITAさんはSNS上で近年多い「ダンスチャレンジ」について、「簡単にしちゃうと チャレンジじゃないなと思ってて。たとえば『BE:FIRSTがカッコいい踊り踊ってるけど、自分も挑戦してみたい!やってみようかな?』『あっ!意外に挑戦したらできた』みたいな喜びから、それが広がるのかなって思ってるので。チャレンジしてやっとできるぐらいの難易度で作るのをすごく意識してますね」と語る。
King & Princeの「SPOTLIGHT」では、もう一つバズるための仕掛けが。この楽曲のダンスチャレンジは、撮影する側も動く必要があり「踊り手もそうですけどカメラマンも挑戦。二人で楽しい、みたいな。まさにTikTokでみんながマネしたくなるような画角だったりを意識して作った」と明かした。
また、SOTAにKAITAさんの振り付けがバズる理由を聞くと、「普通の感覚でKAITAは作ってると思うんですけど、それがもう唯一無二なので。彼にとっての普通が他人から見たら、見たことないもの。スタンダードが本当に人とかぶらない」と表現。
SOTAとともにBE:FIRSTで活動するメンバーたちにもKAITAさんの印象を聞くと、KAITAさんと同い年で仲が良いというJUNONからは「本当にいいヤツ」、また、SHUNTOからは「カルチャーの理解度がすごいある」「リスペクトがすごい高い、そういうのが振り付けの中に出てくる」と、「リスペクト」についての言及が。
例えばKAITAさんが「SOTAと共作で振り付けをした」というBE:FIRST「Blissful」には、「2009年後半くらいにLAで大流行」していた、手を2回下に振ったら体を下げる、アメリカ・ロサンゼルスで流行した振り付け「Cat Daddy」が入っている。
「ダンサーで当時のカルチャーを知ってる人が見たら『だいぶマニアックなことしてるね』って思われると思います」とKAITAさん。このように、これまでに流行ったダンスを取り入れつつオリジナルに進化させ、初心者からマニアまで広く楽しめる振り付けにしているのだ。
「D.U.N.K. Showcase in K-Arena Yokohama」内では、髙橋、SOTA、KAITAさんによる「エモーショナルズ」のパフォーマンスも。この時のパフォーマンスではリュックを背負っているが、これは三人が出会った2000年代に流行したダンススタイルがルーツ。「そのカルチャーを完全再現。あれ(リュック)があってわかる人は『あー!あの時の!』みたいな」とKAITAさん。
ちなみにKAITAさんは東京・八王子出身。同じ八王子出身のヒロミと旅行先でたまたま出会い「八王子会入るのが夢で」と伝えたところ、ヒロミがLINEに招待してくれたというエピソードも明かしてくれた。
番組スタッフが「ヒロミさんの『八王子魂 Festival & Carnival』にオファーあったらどうですか?」と聞くと、「めちゃめちゃ出たいっす!ヒロミさん!頑張るのでぜひ機会がありましたらよろしくお願いします!」とヒロミへメッセージを送った。