#011 10年後のリモート生活
■10年後…お買い物はロボットで!?
都内の書店。
○コンシェルジュ
「400ページくらいある本なんですけど読みやすかったです。おすすめです」
おすすめの本を紹介している相手はロボット。
その顔の部分に映っているのはお客さんです。
○客
「写真としてはすごくおしゃれ」
○コンシェルジュ
「そうですね。見えます?」
○客
「はい、見えてます」
実はこれ、お客さんが遠隔で操作できる分身ロボット・アバターの体験イベント。
選ばれた客には、札幌から参加した人も。
今回は1日限定の体験イベントでしたが…
○体験イベントに参加した人
「疑似体験できるだけでも本当に気持ちが楽しくなったり
ちょっと旅した気分になれたりするので、
この時期だけでなく、今後いろんな人の助けになるんじゃないかと思う」
買い物以外にも水族館のリモート観賞や、
リモート卒業式など様々な場面での活用が試されています。
実はアバターを開発するのは航空会社のグループ企業。
なぜ、航空会社が?
○アバターイン 深堀CEO
「エアラインのユーザー数は世界人口のたったの6%くらいしかいない。
アバターで人々と出会ってコラボレーションしてというのが、
より一層できるんじゃないかと思う」
■10年後…PCだけでバンド結成!?
○歌♪
「あったかいコーヒーが今飲みたい…」
一人、自宅の特製防音室で歌っている男性。
演奏が終わるとパソコンに向かって…。
○バンド「日向村役場」竹川真魚さん
「どうですか?調子は皆さん」
「林さん圧倒的に緊張してますよね」
実は、アプリを使って離れた場所にいるバンド仲間と
“リモートセッション”しているのです。
動画投稿サイトでよく見る“リモートセッション”は
別々に撮影した動画を編集して合わせることが多いのですが、
このアプリを使えばオンライン上に発生する音の遅延を抑え、
同じ空間にいるようにリアルタイムでセッションができるのです。
○竹川さん
「距離とか時間を考えなくてよくなった。
定期的に練習ができるのがバンドにとって大事」
■10年後…オンライン飲み会のお酌もリモートに!?
外出自粛の影響で広がりを見せるオンライン飲み会。
こちらではその進化系が行われていました。
○会社員 松原さん
「地元の友達と日本酒でやろうと思ってます」
男性が手にしたとっくりを傾けると、
画面の向こう側ではお酒がつがれます。
○友人
「もうちょっと、ゆっくりゆっくり。ありがとう」
実はこれ、リモートお酌。
IT好きの会社員、松原さんが3年前に発案。
とっくりと木製の装置が連動し、傾きを再現できる仕組みです。
○松原さん
「お酌っていうのは心を合わせないとできないと思っていて、
最近コロナの影響で近くに住んでいる人も直接会いに行けない状況になっているので、
リモートでつながって楽しむという新しい使い方が出てきたと思う」