「箱根駅伝で実況がしたいです」と日本テレビに入社し、5年目。初めて、リポートを担当しました。
"箱根駅伝中継に声を乗せる"という夢がひとつ叶った、2025年のお正月。1月2日の往路は、監督の休憩ポイントから監督たちの声を、復路は箱根町役場から監督の様子を、横浜駅前から選手への給水の様子を伝えました。
横浜駅前の給水員の中に、東京大学大学院教授の八田秀雄先生の姿がありました。関東学生連合の9区に起用された、東京大学大学院・古川大晃選手から給水をお願いされたそうです。「今年、定年退職を迎えるんですけどね、こんなに嬉しいご褒美はないですよ。」と、幸せそうに話してくれました。無事に給水を渡し、箱根路を50mほど走り終えた八田先生の晴れやかな表情、この先もずっと覚えていることでしょう。
関東学生連合の一員として走った古川選手、古川選手に給水をした八田先生、八田先生が給水する姿を一目見ようと駆けつけた方々…。箱根駅伝が多くの方にとっての夢舞台であることを、肌で感じました。
たくさんの方々の夢が詰まっている瞬間に声を乗せる責任を感じた2日間。
そして、さらに箱根駅伝が好きになった2日間でもありました。