“好き”を仕事にする岸壁幼魚採集家・鈴木香里武の「幼少期」と「好きとの向き合い方」
6月10日(木)放送の『アナザースカイ』では、岸壁幼魚採集家・鈴木香里武の静岡県沼津市の旅に密着。
「やっていることはすごくシンプル」と言う鈴木は、自身の活動について「網を持って、漁港に這いつくばって、海面に浮かんでいる魚の赤ちゃん・幼魚をすくって観察する」と説明した。
「沼津に来て網を持って這いつくばって幼魚を見ている時間が一番素の自分でいられ」、「一番幸せな時間」だという。
沼津は自身の原点
鈴木にとって沼津は、「赤ちゃんの頃からずっと通っていた僕の原点」とのこと。当時、「湾のこの目の前にスカンジナビアという大きな船型のホテル」があり、「赤ちゃんの頃から大好きでしょっちゅう泊まっていた」という。
沼津は幼少期から家族旅行で何度も訪れた「一番、幼少期に想い出深い場所」であり、今も岸壁幼魚採集で頻繁に足を運んでいるという。
幼少期の苦労と救い
現在は北里大学大学院 海洋生命科学研究科で研究を進める一方で、講演会やイベント、書籍の執筆など“お魚王子”として活躍する鈴木。しかし、「幼少期、特に小学校の頃とか全然周りと話が合わなくて辛かった時期もありました」と話す。
「僕が魚の話をしてもなかなか聞いてくれる人がいないし、みんなの中で当時盛り上がっていたアニメもゲームも僕は知らなかったので、輪に入りようがないんですよね」「そうすると、典型的な教室で浮く人」になってしまい、「一人で隅っこで魚図鑑を読んでるか、校庭で蟻地獄掘ってるか、そんな感じだったので、幼少期はなかなか過ごしにくいタイプの人間だった」と当時を振り返った。
そんな鈴木の「心の救い」が沼津だった。「休みの日に沼津に来て、家族だったり魚の師匠とか魚仲間と一緒に海を覗いてる時間が何よりも心の救い」であり、「それがあるから学校も日々も頑張れるという感じがありました」と沼津に対する思いを語った。
“好き”との向き合い方
岸壁幼魚採集歴25年以上、現在“好き”を仕事にして活躍している鈴木。しかし、「根本でやっていることは赤ちゃんの頃から変わってない」という。
「網持って魚をすくうのが何よりも楽しい時間」で、「朝から晩までずっと漁港に這いつくばって幼魚を見て、異常な事も恥ずかしがる事もなく、周りの目を機にする事もなく」、“好き”に没頭してきた。
現在、好きなことを仕事にしている自分自身について「異常なまま29年間やり続けたら仕事になったというのがあるのかな」と語った。
「気づいたら、自分の自信とか誇りになっているんじゃないかなと思いますね。どんなジャンルであっても。やるんだったら徹底的に周りの目を気にせず、恥ずかしがらずに突き詰めた方がいい」と話した。
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