俺たちのDASHカレー ~隠し味編(東京都中央区銀座)~
5月12日(日)放送の『俺たちのDASHカレー』は、太一と長瀬が噂のカレーを求めてランチタイムの銀座へ!
絶品のカレーとそのウマさの神髄を知る!そして、トラックの荷台に作ったスパイス畑では嬉しい初収穫が…!
太一と長瀬がウマいカレーを求めてやって来たのは、東京都中央区銀座。銀座は、日本最古のインド料理専門店『ナイルレストラン』を始め、今や100を超えるカレー店がひしめき合うカレー激戦区。
2人が訪れたのは、東銀座駅から徒歩1分の所に店を構える『凱旋門』。
カレーの専門店ではなく、なんとカラオケパブ!銀座で営業すること40年。ひと仕事終えた人達が歌って飲んで、ストレス発散!ランチタイムのメニューは、カレーだけ3種類。それでもオープンと同時にすぐに満席に。
1日60食分が、あっという間に完売するという。
銀座のサラリーマンやOL達をやみつきにさせるそのカレー、早速頂くことに。
運ばれてきた特製カレー(600円)は、見た目こそオーソドックスな家庭的なカレー。一口食べると、「懐かしい味。コクがある」と長瀬は思わず顔をほころばせ、太一は「ウマい。サラッとしているけど、後からスパイシー。これ、やみつきになるよ」と絶賛。
このウマさの秘密は、たくさんの隠し味だと店主の平川さん。
長瀬が分析した隠し味は、ショウガとめんつゆ。さらにこちらの店では、マンゴーチャツネなど、計6種類の隠し味を加えているという。
さらに、計3回の煮込みを繰り返し、肉や野菜の旨みとともに熟成させ、隠し味を加え、味の異なる4種類のルーをブレンドし、最後の仕上げの隠し味として大根おろしをプラス。熱を加えることで、大根本来の甘さが際立ち、スパイスの辛味と絶妙に混ざり合い、優しい味になる。
しかし、優しい味だけではやみつきにはならない。その秘密は、スパイス。
スパイスは油で炒めることで、その香りが開き、素材全体に広がる。そのため、こちらのお店では、煮込む前にクミンとガラムマサラというスパイスで豚肉を炒め、肉にスパイスの香りがつき、カレーそのものもスパイシーで優しい味の中にもスパイシーな味が生まれ、やみつきになるカレーが出来上がる。
「やっぱり、スパイスが大事なんですね」と長瀬が言うように、やはり最後はスパイス。
ただ、ルーに入れるだけじゃなく、肉の旨みも最大限に引き出してくれるスパイス。
カレーの命ともいえるそのスパイスを自分たちの手で作ろうと、トラックの荷台に畑を作り、そこに種を植えたのは、昨年のクリスマス・イブの事。トラックの荷台に畑を作った理由は、寒さに弱いスパイスのために、インドの気候に近い場所を探して移動できるようにするため。
インドの最低気温5℃を下回らないよう、千葉県の館山市や日本テレビ地下駐車場などを転々とするも、1月下旬の関東甲信越は低気圧の影響で気温が低下。関東近郊でインドの気温を維持するのにも限界が…。
そこで、千葉市にあるトラックのホロ付けなどを手掛ける『武田シート工業』で、トラックの荷台にホロを取り付け、ビニールハウスのように荷台を覆った。これで一安心と思いきや…。
種を蒔いて1か月経っても、芽が出てこない。「だいたい1~2週間で何かしら痕跡があるけど」と城島が言うように、これまで色んな作物の種を蒔いてきたが、そのほとんどが1週間以内に発芽してきた。
「大丈夫なの?そろそろ出ないと心配だね」と太一も心配に。
そこで、かつて福島DASH村でのノウハウをスパイスカーにも生かすことに。それは、堆肥熱。
土の中に住む微生物たちが落ち葉や稲わらを食べて、堆肥に変えていく際に出るのが堆肥熱。
新宿・TOKIOのベース基地のある東京富士大学の校内で25袋分の落ち葉を集め、箱に詰め、新男米の米ぬかと混ぜ、より熱が発生しやすいように踏み込む。
それから1週間が経ち、東京の気温は下がり続け、新宿のベース基地の池の水は氷を張ったが、堆肥熱の効果で気温が5℃の中、箱の中は62℃にもなり、湯気も!その熱気をパイプでスパイスカーのビニールハウスの中へ。
「これだけでも絶対違うと思うわ」という太一の言葉通り、その後、史上最強クラスの寒波に見舞われた時も気温3℃の中、ビニールハウス内は12℃をキープ。この堆肥熱の効果で、3日後の2月14日にはコリアンダーが待望の発芽。そこからぐんぐんと伸び、桜満開の4月には「ボウボウじゃないっすか!」と太一が驚くほど成長。
しかし、密集しすぎている所は間引かないと成長に影響が。間引きとはいえ、カレー企画初収穫には違いはない。
まずは、ビタミン類が豊富で美容効果も高いコリアンダーを収穫。
醤油とみりんと昆布だしのお浸しにして頂いてみると「うまい!全くクセないね!」
コリアンダーを間引いた後、畑を見てみると、カレーの香りになるクミン、別名「悪魔の糞」とも呼ばれるヒングも芽を出していた。しかし、爽やかな香りとレモンのような清涼感があり、潜水艦の中で食べた横須賀の海軍カレーを始め、TOKIOがウマいと絶賛してきたカレーには必ず入っていた「スパイスの女王」ことカルダモンの芽は一つも出ていない。
「1番難しいと言われていた」と太一が言うように、数あるスパイスの中でも、栽培の難しさはトップクラス。
農業知識もフルに活かしてやってきたのに、芽が出ない。
しかし、カルダモンなくしては、TOKIOの求めるカレーはできない。
そこで向かったのは、東京都世田谷区にある東京農業大学。
芽が出なかった原因を解明してもらうために、カルダモンの種を調べてもらったところ、TOKIOに告げられたのは厳しい現実だった。「日本で育てるのは無謀」と告げられてしまったTOKIO。
やはり、インドのスパイスを日本で作るのはムリなのか…?