今回の『0円食堂』舞台は和歌山県。
海南市にある道の駅『海南サクアス』。

獲れたての魚を、漁師さん自らがほぼ毎日道の駅に持ってきてくれるのでどこよりも新鮮な魚介類を豊富に取り揃え、170人の契約農家さんが作る旬な野菜も人気の秘密。
収穫量全国1位のみかん、地元名産のアシアカエビ、そのほか、野菜、肉や卵、和歌山ラーメンなどをチェックし、太一と京本、シンタローの二手に分かれて0円食材探し開始！

太一と京本は、アシアカエビなどを求めて戸坂漁港へ。
漁港で出会った漁師さんに早速お話を伺い、冷蔵庫から持って来てくれたのは、タチウオ、マナガツオ、ウボゼ(イボダイ)など。いずれも、底引き網漁で獲れられたが、網の中で魚が暴れて、傷ついてしまい漁師さんも食べきれない分は捨ててしまうという。

「お魚ゲットできました！」「これはすごいよ！」と喜んでいると、別の漁師さんが持ってきてくれたのは、1匹のアシアカエビ！
生簀の中に残っていた1匹で、海に逃がすしかないというので、こちらもセーフ！
「アシアカエビゲット！念願のエビ！」

その頃、バイクで走るシンタローは、市街地を抜けて、段々畑が連なる丘の上にある藤原農園へ。
案内されたのは、日本家屋の蔵。ここで行われているのが、約400年前から続く下津蔵出しみかんシステム。
温度や湿度が一定に保たれる蔵で貯蔵することで、酸味が抜けて甘みが際立つ。
その昔ながらの手法が5年前、日本農業遺産に認定された。

今が旬だというみかんを頂くと…「すげえ！今まで食べたみかんで1番好き」とシンタロー大絶賛。
すると、「傷があるみかんは市場に出せないので」と藤原さん。
皮をむいて中身も傷んでいるみかんは、ジュースなどの加工品にも使われず、捨てられてしまうという。
「捨てちゃう蔵出しみかん、ゲットしました！最高ですね、超美味そう！」

その頃、太一と京本は…「京本くんが好きなエビゲットできたでしょ？トマトは絶対ゲットしたいよね」
365日毎日食べても飽きないと言うほどトマト好きの京本。
道の駅でチェックしていた、トマトを生産しているなかたにファームへ。農園を営む、中谷友哉さんと母のゆりさんにお話を伺うと、捨てちゃう野菜があるという。

選別場で最初に頂いたのは、割れたり折れてしまって出荷できない、天ぷら専用にんじん。
さつまいものように分厚く切り、天ぷらにしたら本当にイモのように美味しいと、友哉さんが命名。
さらに、京本のお目当てのトマトも、ヒビが入ってしまい出荷できないものを頂き、虫に食べられたカリフラワーと、キャベツの仲間で伸びすぎた祝蕾(しゅくらい)も頂くことができた。
「なかたにファームさんの野菜をゲットしました！4種類たくさん！」

その頃、シンタローは、道の駅で見つけていた、和布和布大根を作る玉置さんの元へ。
和布和布の和布は、「和歌山の“和"と布引の“布"で“わふわふ"」とのこと。
玉置さんにその和布和布大根の畑に案内して頂くと、畑の土は砂地だった。「肌触りは、砂浜の砂」
布引は海岸沿いに面した地域で、はるか昔は海だったと言われ、500m以上砂地が広がっている。

そんな畑で育った大根は「うわー、めっちゃまっすぐ！」
石や岩などの障害物がないため、真っすぐ育つのが特徴。
そしてシンタローが目を付けたのが、畑に落ちている大根。これらは、形が悪く出荷できず、友人の方や近所の方に配ったりしても余ってしまうという。
「和布和布大根ゲットしました！やったぜ、すごいデッケーの！」

さらに、太一が餃子の皮の切れ端、京本が賞味期限切れ寸前のみかんどりと卵をそれぞれゲットし、こうして集めた和歌山県・海南市周辺で集めた捨てちゃうところいろいろを使って、道の駅から助っ人にきていただいた鮮魚担当・松本さんの力も借りて、アイデア料理に！
料理が完成したところで、分けて頂いた方たちをお招きし、食事会開催！

まず、一品目は、餃子の皮でパスタを作り、トマトやみかんどりの肝などで作ったトマトソースを絡めた、シンタロー特製の『0円ラグーソースパスタ風』。
「うまっ！餃子の皮とは思えない！」と太一。さらに、同じSixTONESメンバーでトマト好きの京本は、「トマト大好きっていうのもあるんですけど、レバーで大人っぽさも出て、味も引き締まりますね」と、太一も褒めるナイスなコメント。

続く二品目は、京本が作った、みかんどりの間にみかんを挟み、さらにみかんで作った特製ソースをかけた『0円ハワイアンチキン』。
「うまっ！なにこれ！」
「ちゃんとチキンのおいしさもあって、さっぱりしているけどみかんがソースになってるね」

そして三品目は、太一が作った『0円海南ゲット』。タチウオなどの4種類の魚とみかんどりのミンチで作ったナゲット、にんじん・祝蕾のフリット、アシアカエビのフリットを、みかん汁で作ったマヨネーズと粗みじん切りした大根で作った特製タルタルソースにつけて頂く。「タルタルがめちゃくちゃうまい！」
そして、『0円食堂』初参加の京本は…「こんな優しさに包まれた企画ってなかなかないじゃないですか。
こんなに集まってくださって、それをシェアできるのもステキですよね」
美味しい料理を食べられるのも、協力してくださる皆さんあってこそ！
和歌山県海南市周辺の皆様、ありがとうございました！