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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

DASH海岸 ~カジキ~

2022.03.27 公開

2月。この日は、横浜DASH海岸を離れ、ビッグプロジェクト!
それは「DASH海岸史上最大の巨大魚」で、ハワイやカリブ海など、海外のスゴ腕ハンターが狙うイメージが強い超大物、“海の王者"カジキ。まさに海の食物連鎖の頂点で、一生に一度は釣って見たい、釣り人のあこがれ。
そんなカジキが、冬のこの時期に、エサを求めて東京湾の入り口に。
イカや魚を食べたカジキは「美味しい。スーパーで売っているものは色も味も全然違う」


「これ、DASH海岸屈指のビッグチャレンジ」「桝さんの日テレ卒業祝いに行きましょうよ」
そこで向かったのは千葉県南房総乙浜。昔からカジキ漁が盛んな地域で、今も大物を専門に狙うハンター達が。
今回、お世話になる新田さんは、地元南房総で生まれ育ち、カジキを追って22年の凄腕漁師。
かつては大手自動車メーカーで働くサラリーマンだったが、幼い頃からの夢を諦めきれず漁師に。
人生をかけて追う大物は、達人クラスでも毎日は釣れない、まさに海と男の戦い。


すると、そこに走ってやって来たのは…SixTONESのシンタロー!
「カジキを釣ると聞いて、羨ましすぎちゃって来ちゃいました」と数年前の桝と同じく飛び入りの自主参加!
というのも、シンタローは根っからの海好き。釣りはもちろん、ダイビングライセンスも取得。さらに、船舶免許まで持つ“海のマルチタスク"。尊敬するのは…「木村先生に会えて嬉しいです」
そんなシンタローを加えて、今回は4人で「DASH海岸最大の大物、カジキを釣り上げるぞ!」


大物を求め向かうポイントは、その日によって異なり、猛スピードで泳ぐカジキは常にエサを探して回遊。
そんなカジキを探すため、各地に散らばった漁師仲間たちと情報を交換。
その中でも最も重要な情報が、水温。東京湾の入り口付近は、暖かい黒潮と冷たい親潮がぶつかる場所で、水温の壁(潮目)ができやすい。この壁にぶつかったプランクトンを食べに、小魚、イカ、肉食魚が集まり、カジキはそれを狙って集まってくる。


仲間との水温の情報を頼りに、新田船長が導いたポイントに到着!
カジキを釣るために、今回やるのは、曳き縄漁という大型魚専門の伝統漁法。
通常人が持って使う釣竿を、カジキの体重に耐えられるよう船と合体!ハネと呼ばれる長さ10mの巨大な竿を、まさに鳥が羽ばたくように船の左右から出す。その先にエサを取り付けて船で引っ張ることで釣る漁法。
つけるエサは、ツノと呼ばれるイカを模したカジキ用の疑似餌。


回遊魚のカジキは、遠くのエサを見つける必要があるため魚界トップの視力を持つ。
その最高の動体視力で、より美味しそうなエサを選んで食らいつくため、カジキの興味をいかに引けるかが重要。
そのため、ツノは、色・質感・光の反射などを細かく調整され、漁師仲間はもちろん、親子の間ですら秘密にされる『漁師の宝』。新田船長が使うオリジナルのツノも門外不出。
その理由で実はカジキ漁は取材できないことが多いが、今回は「南房総のカジキを知って欲しくてさ」と快諾。


新田船長の自慢のツノを海へ投入!そのツノに繋がるのが、「ヒコーキ」。
横に張り出した板に波をぶつける道具で、海に投入すると、エサの魚が跳ねた音に似た水しぶきをあげて、カジキの聴覚を刺激する。「目だけじゃなくて耳でもエサを探すんだな」
船の左側には新田船長のツノ、反対の右側には市販のツノを流し、これで準備は整った。
しかし、カジキはただ待つだけの漁ではなく、「完璧に攻めの漁」
ここからは潮目に沿って走りながらカジキを探す。


すると、船が急加速!船の先には…「鳥の数がスゴイ!鳥が海に突っ込んでる!」「鳥山だ!」
鳥山は、普段海中を泳ぐイワシなどの群れが、マグロなど肉食魚が襲いかかる事で海面に追いやられパニックに。
すると、それを待っていた鳥たちが集まり鳥山を作り出す。この餌場にカジキもやってくることも。
そこで、魚や鳥を驚かさないように、鳥山の周囲をグルっと回ってカジキを誘い出す。
「あとは皆の目で、海面に出ているカジキの尾びれを探す」


すると、海面にデカい何かが!「カジキにしてはデカすぎる」
その大きさは10m以上で、しかも潮を吹いた!ということは…「クジラ!?」「マッコウクジラっぽい」
イタリアの童話『ピノキオ』に現れる凶暴なクジラのモデルで、海に住む超巨大哺乳類。
オスは最大18mにも達し、その大きさはゾウのおよそ5倍。
そんなマッコウクジラが1頭だけではなく、何頭も。「クジラに囲まれてる」


マッコウクジラは、基本お母さんと子ども達で群れを作り、眠るときは川の字を作るように仲良く並んで寝る。
夏の暖かい時期は、北海道近くに住むが、冬、寒くなると暖かくエサが豊富な東京湾沖まで降りてくる事も。
歯茎が変化したヒゲを持ち、大口を開けてプランクトンを食べるシロナガスクジラに比べ、マッコウクジラは巨大な牙を持つ地球上最大の肉食動物で、哺乳類最深1000mまで潜る事ができ、その大好物はイカ。つまり、マッコウクジラがいるという事は、エサが似ているカジキもいる可能性が高い。


すると、曳き縄に反応が!ヒコーキを見ると沈んで見えなくなっていた。つまり獲物が食ったという事。
新田船長のツノを引き上げてみると、カジキはかかっておらず、糸には角で攻撃した痕跡が残されていた。
カジキのアイデンティティとも言える長い角は『吻(フン)』と呼ばれ、獲物を追いながら振り回し、ぶつける事でエサを弱らせて食べる。つまり、カジキが獲物を追うように、ツノに向かって振り回した吻が針にひっかかり、強引に外しため、強い当たりがあったと推測される。


「やっぱり来てたんだ」「悔しいなあ」「一回来たんでまだいると思う。もう一回いきましょう」
カジキは一度アタックして釣れなくても、美味しいものがあれば、再び食らいついてくるという。
しかし、その後、仕掛けを流して4時間。当たりがなく…「雨降ってきた」
「風が吹いてくるかもね」と新田船長。この後波風が強くなり、危険を伴うため、この日の撮影終了。


「DASH海岸史上最大の相手ですし、もうチームDASHで」と城島。
ここからはスタッフも含め海岸チーム総当り戦!打順一番は、桝単独で!
「就職先の大学の自己紹介で、先日カジキを釣った桝太一です!」という挨拶をどうしても言いたい桝。
「頼むぞ!カジキ来てくれ!」とカジキに挑んだものの、6時間粘っても当たりはなく…。


続いて2番手は、DASH海岸に携わり14年目、カジキ担当ディレクター來住。
国の絶滅危惧種に指定されているコアホウドリの群れが!
その大好物はイカで、カジキと同じ場所にいる事が多いという。すると、ハネに反応が!
ツノに食いついたらしく、海面から飛び出すカジキの姿をとらえた!


ここからはカジキと命をかけた綱引き。新田船長が巧みな船さばきで縄の方向を操り、來住が縄を引っ張る。
「重くて引けない~!」とカジキと格闘を続け、ようやくその姿が…「デカい!」
船に近づけたカジキを新田船長が銛で突いて引き上げる!
その大きさなんと2.5m!重さは53kg!「カッケー!よかったー!ありがとうございます!」
3度目の正直でようやく出会えた貴重なカジキ。その一報を、DASH島にいる城島へ。
「スゴイ!來住君の執念!皆で総力戦の体当たり戦でやっとやね」


命をありがたく頂くために、最高の状態で食べてもらうには…「すぐに食べるより、寝かせた方がいいよ」
カジキは強靭な筋肉を持つため、釣れたては身が硬いが、低温で熟成する事で筋肉であるタンパク質が、うま味成分イノシン酸に変わる。つまりマッチョだからこそ、うま味の塊に。
そこで、海仲間の小菅船長が紹介してくれた冷蔵のプロの三崎恵水産さんにお預けし、熟成。
そして、全員が集合した5日後にお披露目。「え!?これ釣ったの?」「迫力あるなあ!」


「この吻(ふん)は上あごなんですよね」
剣に例えられることもある吻は、頭蓋骨がギューンと伸びた形。産まれたばかりは尖っておらず。エサをバクバク食べて育つとともに、どんどん長くのび、大人になれば80cm超えも。
さらに尾は、軽く振るだけで25mプールを1秒で泳ぎきる推進力が。


同じく高速で泳ぐマグロも似た形の尾を持ち、姿が似ていることから「カジキマグロ」と呼ばれる事もあるが、「カジキマグロという魚はいない」。
そして、日本周辺に6種類いると言われるカジキの仲間のうち、今回釣り上げたのはマカジキ。
千葉房総では冬を代表する魚で、「マカジキはカジキの中で一番美味しいと言われている」
マカジキ最大の特徴はうまさで、身質や味が規格外だという。


そこで、今回もお呼びしたのが、地元千葉に生まれて66年。漁師のお父さんから海を学び、若い頃はマグロ漁師に。男の漁師飯が売りの『漁師料理 いちまる』を切り盛りする和食の達人、森さん。
そんな森さんに、早速カジキを調理して頂くが、カジキサイズになると包丁ではなくノコギリで切断して解体!
まずは、硬く尖っている吻(ふん)をシンタローが切り落とす!
吻は切れ味抜群で、その表面には細かいトゲがびっしり。「ヤスリみたいに削れる!DASH島で使えるよ」


続けて胴体部分を解体。皮の下から出てきたのがウロコ。
マカジキは、忍者のくさび帷子のようにびっしりと皮の下にウロコのインナーが。
海の中では水の抵抗を少なくして速く泳げ、しかも防御力も抜群。
そして、その皮とウロコの下には、キレイな赤色の締まった身が!
スーパーでよく見るカジキはメカジキ科のメカジキで身は白いが、マカジキはマカジキ科でその身質は上品な脂を蓄え、ピンク色に輝き、白身のヒラメ、赤身のマグロ、その両方の良さを併せ持つという。


さらに、マグロやサケは、お腹の部分が一番脂ノリノリだが、マカジキは背中の部分に脂を蓄え、「背トロ」と呼ばれ、キロ5000円を超える部位。
背中から「背トロ」「赤身」「ハラス」と3ブロックに別れ、それぞれ通を唸らせる味の違いが。
背トロと赤身を味比べするために、贅沢に刺し盛りに。


まずは背トロから。記念すべき1口目は満場一致でこのカジキを釣り上げた來住ディレクターから。
「めっちゃ美味しいですね!」
男たちも続いて頂くと「うんまい!マグロのトロよりも上品で好きかもな」「味のバランスがすごくいい」
さらに、背トロの下の赤身部分は…「臭みがまったくない!マグロの旨味だけが残った赤身!」


まさに絶品だが、桝のシンタローに対しての不安が「DASH海岸で最初にこれ食べちゃったのは大丈夫?」
「僕の中でのハードルはめちゃくちゃ上がってます」というシンタローの大好きなモノで次の一品を。
作ったのは、アラを使ったネギマ鍋。本来、ネギマ鍋のマとはマグロのこと。
発祥は冷蔵庫のない江戸時代、腐りやすいマグロのトロ部分や内臓を捨てていたがもったいないので、ネギと煮て食べたのが起源。
「うま!身がすごく柔らかい!ネギとの相性がいい!」「染みわたる旨さ!」


そして、日テレを卒業する桝がどうしても食べたいというので作ったのが、マカジキステーキ。
厚切りにしたカジキを鉄板で焼いて、桝特製のスパイシーガーリックソースをかけた豪快な一品!
念願の味に桝は「美味~い!食レポ要らない!ガブッ!ジュワ~!ウマッ!!」


そして最後は、巨大食材恒例、城島と木村さんの大好物のジャンキーな一品。
厚さ4cmのカジキフライと、木村さんおススメのカリカリ梅と梅を使った特製タルタルソースをバンズに挟んで、高さ12cm、長さ23cmのビッグマカバーガー!!
「脂があっさりして味が濃い!」「異常に美味い!」と一同夢中で貪り食う!
DASH海岸初参加のシンタローが「今回、“舵切(カジキ)"る事はできなかったけど、次回は“舵切"っていきたい」
まさかの2代目襲名か?

【DASH海岸 特設サイト】

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