DASH ご当地PR課 ~東京鉛筆マラソン2019~
3月3日、2020年東京オリンピックの選考を兼ねた東京マラソンが開催。そのコースは、東京の魅力を発信するために考え抜かれたという、繁華街、オフィス街、観光地を巡る42.195km。
しかし、残念ながらこのコースから漏れてしまったのが、葛飾区と荒川区。
そんな葛飾・荒川が誇る名物が“鉛筆"。実は葛飾・荒川は、全国の鉛筆工場の半数、20社が集まる鉛筆の街。
その鉛筆最大の特徴が、長く書ける持久力。シャーペンの芯1本の書ける限界は約300m。ボールペンは1.5km。
しかし鉛筆は、それらをはるかに凌ぐ距離をたった1本で書けるという。
ならば伝えたいその鉛筆の素晴らしさ!その方法が、東京の街に紙を敷いていき、その上を鉛筆で一筆書き!
東京の名所を巡る東京マラソンのコース、どこまで行けるか?鉛筆の持久力をPRする東京鉛筆マラソン開催!
本家の東京マラソンの16日前。葛飾・荒川が誇るものづくりスピリッツを引き継ぐ職人たちが生み出した1本の鉛筆『葛飾区製【HB】』を手に、スタートラインに立った城島。そして、城島が一筆書きする紙を敷いていくのは、関ジャニ∞の村上信五。24時間テレビ以来、5年ぶりのマラソン挑戦となる城島。果たして42.195km書き続けられるか?
葛飾区北星鉛筆の杉谷相談役がスターターを務め、午前9時、都庁前からスタート!
デコボコの路面でもしっかりと線は書けている。しかし、芯を効率よく使える、鉛筆メーカーが推奨する書きやすい角度60度をキープしながら進むため、線を描く城島は常に中腰姿勢。太ももや腰に負担がかかる。
100m通過タイムは、6分49秒で時速1km弱。
そんな城島・村上の後方では、葛飾・荒川で鉛筆を作る職人のみなさんが、紙を回収。そして、「これはめちゃくちゃ使いやすい」と村上が絶賛するのが、荒川区でオーダーメイドのリヤカーを手がけるムラマツ車輌特製のローラー。
持ちやすく、路面の振動も抑える優れもの。
そして、雪辱のライバルであるシャープペンが書ける限界の300mを突破!その後、長い横断歩道も超え、いよいよ500m!
ここで、紙も素早く交換。この紙も、荒川区の印刷会社が選んでくれた、厚手の上質紙。
500m進んでも鉛筆はわずかに芯先が丸まった程度。
コースに沿ってJR新宿駅・歌舞伎町方面へ。ようやく1㎞を通過したが、そのタイムは1時間40分。つまり、このままのペースだと、ゴールするのは70時間後になってしまう…。
そして、歓楽街・歌舞伎町を通過し、鉛筆のライバル・ボールペンが書ける限界の距離1.5㎞を超えた!
2度目の芯のチェックをすると、減ったのはわずか3ミリ程。鉛筆の長さは17.3cm。
計算上だと十分完走できるペース。スタートから2時間で初めて鉛筆を削り、ゴールへ向けて再スタート!
デコボコ激しいアスファルトに差し掛かると芯の消耗も激しいが、鉛筆職人たちが選んでくれたHBの硬さは書きやすい上に折れにくい絶妙な硬さ。しかも、寒さでインクが固まってしまうペンとは違い、過酷な環境でも書くことができる強さも。
スタートから2時間。葛飾名物のPRブース、葛飾区柴又高木屋本舗の草団子で栄養補給。
下り坂では後ろ向き走法に変えてコースを進む。「後ろ向きやけど、気分は前向き♪」と進むものの、スタートから3時間50分で、まだ3.5km地点。新宿区を抜け出せていない。
疲労が溜まってきた城島・村上に変わり、葛飾・荒川で鉛筆を作る職人のみなさん、そしてスタッフも総出で、代わる代わる鉛筆を繋いで進んでいく。
スタートから、5時間を過ぎ、ようやく市ヶ谷・外堀通りの5㎞地点を通過!
そして、5.5㎞地点にある2つ目のPRブースでは、葛飾の伝統野菜・小松菜をたっぷり使った味噌汁で体力を回復!
しかし、遅すぎるペースと地獄の中腰姿勢で城島の腰も限界。そこへ、苦労を聞いた鉛筆職人の方が、長さを調整できる“指示棒"を持って駆けつけてくれた。これなら中腰姿勢にならなくても、地面に鉛筆で線を引ける!
スタートから6時間、鉛筆を指示棒に装着し、姿勢も楽になりペースアップ!ようやく新宿区を抜け、千代田区飯田橋を過ぎ、神保町へ。古本を覗きながら進む城島のせいでややペースが落ちるも、9㎞地点の神田駅を抜け、10km地点の日本橋交差点を曲がり、隅田川方面、永代通りへ。
この時点で、2万5000歩を超え、疲労も限界。翌日にはそれぞれの仕事が待っている。
そこで、午後8時、一時マラソンを中断。
鉛筆東京マラソン、2日目。朝から生放送と打ち合わせがあった城島に代わって、午前9時に中央区・日本橋蛎殻町交差点からAD盛がスタートし、職人さんたちと交代で。都庁スタートから延べ13時間、15㎞地点の浅草・雷門を通過し、両国・清澄白河を抜け、20㎞地点の門前仲町で城島と合流した。
ゴールまで、残り22㎞で鉛筆は残り3㎝まで消耗。計算上では完走がかなり厳しい状況になってきたが、葛飾の文具メーカー製造の鉛筆ホルダーを装着し、20.6㎞地点の東京マラソンと同じ折返しポイントを通過。
23㎞地点の両国駅付近に到着する頃には、芯の長さはわずか1㎝。この小ささでは鉛筆は削れない。
すると、葛飾の鉛筆職人が取り出したのは、シャーペンのように鉛筆の芯を装着できる文具、その名も「大人の鉛筆」。注意深く鉛筆から芯だけを削り出し、大人の鉛筆で芯を直接挟み、ゴールを目指す!
芯だけになっても、最後の最後まで書けるのも鉛筆の素晴らしさ!
残り1cmとなった鉛筆の芯、42.195km走り切るのは難しいが、1m、1cmでも長く記録を伸ばしたい。
目標は隅田川!その上流には荒川と葛飾、つまり鉛筆の故郷がある!故郷を望める隅田川までは、たどり着きたい!
歩いた歩数はこの時点で5万歩超え。隅田川まで200mという所、ついに鉛筆の芯は米粒サイズに。
城島が指で芯を押しながら線を書き進め、最後の力を振り絞って、1m、また1mと進むが、とうとう線が書けなくなってしまい、鉛筆の芯を文字通り使い切った。「ここで終了です」
新宿都庁をスタートし、腰をかがめ、棒に取り付け、2日がかりで、延べ20時間35分33秒。
鉛筆1本で書き続けられた距離は、24㎞309m18cm。
行き着いたのは、墨田区横綱町2丁目付近。目標だった隅田川にかかる蔵前橋までは、あと140mの地点だった。
「頑張りましたよ」と城島も葛飾・荒川の職人の皆さんも、改めて鉛筆の素晴らしさ実感した。
そんな葛飾・荒川の職人たちが作る鉛筆製品を皆様も是非!