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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

新宿DASH ~オオカマキリの卵とハリガネムシ~

2021.03.14 公開

桜の開花が待ち遠しい春。新宿ベース基地、屋上のハート池で、太一と岸が見つけたのは「新たな住人だよ!カマキリの卵」「うれしいすね!」
カマキリの産卵は、お尻から粘液を泡状に出しながら、その中心に卵を産み付ける。
粘液は空気に触れるとスポンジのような状態に。


春が近づくと、卵から赤ちゃんカマキリが、およそ200匹生まれる。
「(産卵の)栄養を蓄えるためにメスがオスを食べるんだよね」
秋になると自分より身体の大きなメスの上にオスが乗っかり交尾を。
しかし、その直後、オスはメスに食べられてしまう事も。


というのも、産卵に必要なアミノ酸をオスから取り込む事で、卵を2倍多く産む事が近年の研究で明らかに。
「カマキリが屋上まで飛んできたってこと?」「そんな高く飛ぶイメージないですね」
カマキリは背中の4枚の羽を広げて飛ぶ事はできるが、その飛距離わずか10mと言われている。


地上25mの屋上までどうやって来たのか?「飛んで壁にひっついて、また飛んで…を繰り返して来たんじゃない?ハート池の環境がいいから産卵したってことだよね」
オオカマキリは、デカイやつで10cmにもなる日本最大種。


と岸、子供の頃からの疑問。「カマキリのお尻からミミズみたいなの出てきません?」
川上さん「それはハリガネムシ。カマキリの寄生虫」。「寄生したカマキリの脳を思い通りに動かしてコントロールする」
そして、昆虫を意のままに水中へ飛び込ませると、産卵するため、お尻から出てくるという。「今まで聞いたホラーで一番怖い…」


ということは、「ハート池にもハリガネムシがいる可能性もある」
そこで、ハート池を捜索してみると、「あれ?枝の先端、輪っかみたいなの何?」
「ハリガネムシですね」「デカい…!」
網ですくってみると、「動いてる、生きてますね。木の枝に巻き付いてる」


ハリガネムシは、その名の通り、乾燥すると針金のようにカチカチに。
目や口もなく、最大で1mまで成長すると言われるが、産まれた頃は僅か0.01mm。
水中でふ化したハリガネムシの幼生は、ヤゴなどの水生昆虫に食べられその体内へ。
消化されないよう膜をかぶり、「シスト」と呼ばれる休眠状態でじっと過ごす。


その後、水生昆虫の羽化に乗じて陸上の世界へ。その昆虫をカマキリが捕食すると、休眠状態から覚める。
そして、口が無い代わりに体の表面からカマキリの栄養を盗み取り、成長する。


そんなハリガネムシだが、水辺の生態系になくてはならない存在。
「虫を水中に飛び込ませることで、それが他の生き物の餌になる」
ハリガネムシによって脳をコントロールされ、水中に飛び込まされた昆虫は、肉食の生き物たちにとって最高のご馳走に。


ハリガネムシが来てくれた事で、ハート池に棲む、メダカやイモリの餌も増え、さらに、それを食べに、川の宝石カワセミや森の賢者フクロウ、そして、カルガモも飛んできてくれる…カモ!?

【新宿DASH 特設サイト】

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