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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

新宿DASH ~アスパラガス~

2022.10.30 公開

大都会・新宿のビル屋上のベース基地に、5年がかりでようやく住み着いてくれたのが、大都会では絶滅寸前の在来種「ニホンミツバチ」。そのおよそ8000匹の大群。
しかし、暑さに弱いミツバチは、巣の中が34℃を超えると全滅してしまう可能性が…。
猛暑が続いた8月が終わるが、9月に入っても、30℃越えの真夏日が12日。果たしてミツバチは無事なのか?
9月中旬、太一とミツバチ専門家の藤原先生が様子を見てみると、クリーム色やオレンジ色の花粉をつけ、ミツバチたちは元気よく活動中。
「花粉を持ち帰っているということは、巣の中で子育てをしている証」と藤原先生。


さらに気がかりは、もう一つ。「これを設置して、(ハチが)上まで来てるか」
太一が言うこれとは、毎年恒例の二宮との夏祭りの際に巣箱の上に作った、ミツバチが新たに巣を作り、蜜を溜めるために増設した部屋の事。増設から1か月。無事に巣を作り始めているのか?
部屋の中を見てみると…「すごいよ!蜜だよ!」「冬越しのために、蜜や花粉をため始めてる」
増設した部屋の中には新たな巣ができ、その巣にはたっぷりのハチミツが!


「これだけの蜜を集めるのは、ミツバチ以外の昆虫ではなかなかできない」と藤原先生。
ミツバチは、蜜を持ち帰って保存を行う、昆虫では希少な存在。「ミツバチって頭いいっすね」
その頭の良さは昆虫界トップクラス。わずか1.2㎝の大きさだが、体に占める脳の割合は人間とほぼ同じで、花の色や香りはもちろん、その花が咲く時間まで記憶。2㎞離れた場所でも迷わずに行き来することができる。


そんなミツバチたちのエサ場は、同じ大学の中庭にも。「ハチがつけてた花粉。これじゃないか、タラノキ。」
クリーム色の花粉が特徴で、夏の終わりに花を咲かせ、蜜を多く含むため、ミツバチの大好物。
「これだけ近い所に花を咲かせるタラノキがあるので、ミツバチが通っててもおかしくない」
すると…「あ!飛んでる!ハチだ!」
花の周辺を飛び回って蜜を集めているミツバチを発見!


さらに、ミツバチたちが効率よく蜜を集めるのは、仲間たちに蜜の場所を知らせているから。
「そっか、8の字ダンスしましたよね」
それは、8の字を描きながらまるでダンスをするように、体を揺らすミツバチたちのコミュニケーション手段。
進む方向が方角、体を揺らす時間が距離を表し、他のハチが、体を覆うフサフサの毛で感じとる。
つまり、1匹のミツバチが良い花の在り処を見つけ、巣に戻って、8の字ダンスをすることで、仲間たちがその花の元へ集まり蜜をとる。


ちなみに、花の蜜自体は、色も透明でサラサラ。
これをミツバチが吸い、他のハチに口移しで渡すことで、糖度約80度になり、冬場でも凍らない、ミツバチ達の保存食ハチミツとなる。「ほんと頭いいわ」
さらに「ミツバチが受粉してくれたからこそ、植物の実がなる」
ミツバチによって、野菜や果物など、世界の主要作物の3分の1が賄われていると言われ、かの天才科学者アインシュタインも「ミツバチが絶滅したら4年後には人類も滅びているだろう」という言葉を残している。


そんなミツバチの大好物は、屋上にも!
オレンジ色の花粉がある小さな花で、せっせとミツバチが蜜を集めていた。
実はこの花。ボーボーに生えた、ただの雑草のように見えるが、一から育てたもの。
それは、福島DASH村から始まり、明雄さんや、先人の知恵を学ぶこと…22年。
その経験で挑む、大実験だった!


動き出したのは…1年前の2021年の4月の事。
「今日は、育てたいものがあるのよ」という太一が持ってきた苗をよく見てみると、岸が気づいた。
「アスパラガス?まさか実現できるとは!」
というのも、育てたい野菜ある?と太一に聞かれた岸が、即答したのがアスパラだった。
アスパラは、光合成によって生み出した養分を根に送ることで、どんどんと太い茎を増やし、更なる光合成によって、根に栄養を溜め込む。そして、冬の間に茎を切り、出てきた新芽が、太く、柔らかいアスパラになる。


しかし、アスパラを育てるには長い時間が必要で、15年前、福島DASH村でも、3年かけてようやく太さ2㎝、農家さんの出荷サイズにまで生長させた。
アスパラの本場、北海道や長野でも、3年から4年かけて根をじっくり育て、太いアスパラを収穫している。
しかし…「普通では3年かかるけど、1年で育つかも」「ボクもやったことないからわからないけど」と太一。
岸の軽い一言から始まった、今回の挑戦。
福島DASH村では3年かかった極太アスパラを、大都会の屋上で、1年で出来るのか?


そのための秘策が「マッシュルームの堆肥を使ってアスパラを育ててく」
これは、農家さんでさえ、100個に1個しか作れないジャンボマッシュルームの栄養源!
トウモロコシの茎と稲わらなどを材料にし、自分たちの足で踏んでは混ぜてを繰り返し、40日かけて作ったマッシュルーム堆肥。微生物がワラを食べて分解することで、栄養満点に。
茎の光合成だけでなく、土からも栄養を与えれば、一気に根が大きくなり、1年で極太のアスパラ出てくるか?


そのマッシュルーム堆肥を土に混ぜ、高さ40㎝の畝を3つを作り、岸が作った畝にはメンバーカラーの紫アスパラを、残りの2つの畝にはグリーンアスパラの苗を植える。
「マジ食べてみたいっすね。ぶっといアスパラを」そして10日後。2mmサイズの新たな茎が。
この時点で見た目はもうアスパラだが、そのまま生長させると重なり合った穂先が、松の葉のように広がって光合成を行うギヨウという茎になる。そして29日目にはその茎が増えていた。
とはいえ、同じ時期の福島DASH村と比べると茎の太さも長さも、ほぼ同じ。本当に1年で、ぶっとくなるのか?


すると、太一が持ってきたのが、白いシート。「だいたい黒が多いんだけどね」
寒い北海道では、黒いシートで覆うことで根を温める、というやり方もあるが、ここは大都会の屋上。
白いシートを使うわけは。「葉にいっぱい日光を浴びせたい。上からも下からも反射させて当てていきたい」
これは、実際にリンゴやサクランボなどの果樹栽培でも使われる方法で、光の当たる量はおよそ4倍に。
日差しの強い、屋上の利点も活かせば、一気に生長するか?


上からも下からも日光を当てること1か月。栽培から61日目には、茎の高さは50㎝にまで生長。
しかしアスパラ自体の太さはまだわずか4mm。まだ細いアスパラは水分も少なく、固くて甘みが少ない。
一方、ビル風によって倒れてしまっているアスパラも…。まだ細いアスパラにとっては屋上の風は大敵。
そこで、支柱を立てて風対策を施す事に。
夏の日差しを浴びること、2か月。太さはおよそ8mm。目標まであと1.2㎝。


そして、夏を越えて秋。アスパラの栽培を始めて169日目の2021年10月。
福島DASH村では、180cmほどに生長していたが…「ええ!こんなアスパラ伸びちゃったの!?」
背丈は210㎝に、そして茎は福島DASH村と比べても、太さはおよそ1.5倍の1.4㎝に。
「これだけ長く伸びてるってことは、根っこも生長してると思う」「根はだいぶ頑丈そう」


季節は変わり、冬。アスパラ栽培271日目の2022年1月。茎の色が茶色に変化していた。
アスパラは秋の終わりまで光合成を行った後、冬になると、あえて茎を枯らして、全ての養分を根に溜め込む。
その役目を終えた茎を稲刈りの要領で刈った後、バーナーで燃やす。
それは、福島DASH村で学んだお米の収穫が終わった後に残った株を焼くことで、病原菌や害虫を一網打尽に。
そのやり方で、アスパラも!


「ちょっとさ、ホワイトアスパラも食べたくない?」「食べてみたいっす」
最高級品だと、1箱10,000円。本場、ヨーロッパでは、別名“貴婦人の指"とも呼ばれ、春にはホワイトアスパラを食べまくる祭りが開かれるほど。
だが、このホワイトアスパラ、春に植えたアスパラと違い、種がない。では、どうやって作るのか?
「段ボールで日光を当てない。日光に当てないことで白くなる」
グリーンと紫、それぞれに段ボールを被せて、もみ殻を入れて日光を遮る。果たして何色になるのか?


そして、冬を越して春。アスパラ栽培369日目。2022年の4月。
福島DASH村の2年目の春は1.2㎝、そして、3年目でやっと太いアスパラになったが…。
「これ大成功じゃないですか」「大成功でしょう」
わずか1年間で、養分を溜め込んだ根っこからニョキニョキと、ぶっといアスパラが!
福島DASH村では3年かかった、太さ2cmに!「すごい!うれしい!」「1年で出来るとは!」


そして、段ボールで日光を遮っていたアスパラはどうなっているか?
まずは、グリーンの方を見てみると、白くぶっといアスパラになっていた。
そして紫の方はというと「ピンクっぽい?」「面白い!」
気になるのは味の違い。アスパラは収穫して30分以内なら生で食べる事ができる。
切るとすぐに水分が抜け硬くなるので、すぐにかじりつく。「茎が甘い!シャキシャキしてる!」


そしてこの日は、ホワイト・グリーン・紫・ピンクの4色のアスパラでアスパラ三昧!
一品目は、オリーブオイルをかけてアルミホイルで包んで炭で蒸し焼きにした『4色アスパラホイル焼き』。
岸特製の『大豆マヨネーズ』をつけて頂く。
まずはグリーンアスパラから。「焼くとより一層柔らかくて味が濃くなる」「青臭さがなくなって甘みが強くなる」
続けて紫アスパラを食べてみると「こっちの方が甘い?」
続けてホワイトは「少し苦味がある」、ピンクは「ピンクが一番甘い!」


そして二品目は、オリーブオイルで、ニンニクと、屋上産の内藤とうがらしを炒め、アスパラを薄くスライスして平打ちのフィットチーネに見立てた『アスパラ麺のペペロンチーノ風』。
「美味い!シャキシャキの歯ごたえ!これ最高!薄くしてるのにジューシー」「幸せすぎます」


そしてメインは、極太のアスパラを、大豆から豆乳をしぼったあとのおからを弱火で炒め、作った衣をまぶして、油でカラっと揚げた『アスパラの丸ごと一本揚げ』。
その熱々をソースにつけて贅沢に!
「油との相性がいいんだね。飽きないね」「アスパラを作った分の時間を味で返してくれますね」
アスパラ三昧でお腹を満たした太一と岸。お腹も心も満たされ大満足。

【新宿DASH 特設サイト】

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