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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

新宿DASH ~2大プロジェクトが大ピンチ!?~

2023.08.13 公開

新宿ベース基地。この日、太一と岸は毎年恒例、6度目の二宮との夏祭りに向け、準備。「トマト完熟だよ、夏の味だね」5か月前から進めていた夏野菜の収穫。
トマト以外にも、「パンジーみたい!綺麗な花」それは2か月前、苗を植えた際、岸には分からなかったが、花が散り、実になってようやく「あ、オクラですね!大好きです」

さらに、パプリカとキュウリも。「でか!これズッキーニじゃなくてキュウリ?」これら、全ての夏野菜、もっと美味しくいただくために、もう一つ、二宮を驚かせる準備が。
「よし!作っていこう。これがモルタル」それは、DASH島の石橋作りでも使った、セメントに砂と水を混ぜた、レンガを繋げる接着剤。

まずは土台にとなるレンガを敷き詰め、その上に「(レンガを)ドーム型にしていく」アーチ状の段ボールの型に沿って、レンガの角度を微調整しながら積んでいく。
「ポイントは薄く均等に塗ること」つなぎとなるモルタルは、厚く塗ると崩れる恐れが。

2人が作っていたのは…ピザ窯。パプリカとトマトがあるなら本格的なピザ窯でピザを焼こうと、苗を植えた時から決めていた。
しかし、気温36℃の炎天下。モルタルの接着力が弱まり、「ああ…(レンガ)崩れてきた」ならば、乾く前に一気に「スピード勝負!」

そして69個目、最後のレンガを積めば「出来た!最高だな」「温度計も付いてかっこよー」夏祭りの準備が着々と進む一方、新宿DASH2大プロジェクトであるミツバチとマンゴーは大ピンチに。
遡ること3か月前、4000匹の大家族が新宿に向かっていた。太一が運転する車には「ハチを運んでるとは思わないだろうね」

その後部座席、岸が抱える木箱の中には、去年春、5年がかりで新宿の屋上にやってきた、大都会では絶滅寸前、棲みつく可能性5%以下の在来種ニホンミツバチが。
8000匹だったのが、一年で16000匹の大家族になり、巣箱がギュウギュウに。その中には、「新しい女王蜂が生まれる王台」も。

新たな女王蜂が生まれると、元々いた女王蜂が、一部の働きバチを連れて別の巣箱に引っ越す。巣を作るまでの間、東京農工大学の豊な森へ移住させて頂いていた。
その巣箱を車で、再び新宿の屋上へ。「俺のブレーキは問題ない?」巣箱の中には、まだ出来たばかりの柔らかい巣が。振動が続くと落ちてしまう可能性も。

そして、移動から1時間。プロの養蜂家でも、最も神経を使うというミツバチの運搬だが、太一の優しい運転と岸のバランスで、無事に新宿ベース基地に到着。
ミツバチたちの様子は?巣箱を開けてみると、「みんな大人しい」ミツバチの専門家・藤原さんも「運んだ後だと思えない。女王蜂の統制がよく取れてる」

とはいえ、わずか3mの距離に2つの巣箱。働きバチが元々の巣箱の匂いにつられ、間違って戻ってしまうと、新巣箱の巣を維持できなくなり、女王蜂が死んでしまう。
そこで、「マークをつける」「前に村でやった。ハチは対称物を好むっていう」それは、17年前の福島DASH村で。

左右対称のものや、黄色や青色を見極め記憶すると言われる、ミツバチの習性を利用し、巣を間違えないよう表札を作った。それを、大都会・新宿でも。
太一が描いた表札には、自分の名前から一文字とって“太"の字を青色で。一方、岸も自分の名前から“太"を選んだが、逆さまにして黒ベースに黄色の文字で違いを。

「これで(ハチも)見分けつきますよ」元々あった巣箱には岸のマーク、新巣箱には太一のマークが描かれた表札を設置。
1か月ぶりに巣箱を開放すると、「あ!(ミツバチが)出てきた!」「みんな恐る恐るって感じ」これで、お引っ越し作戦は無事に成功。

と、太一「打ち上げしようよ」「ここのイチゴマジで好きです」約120年前、日本で最初に開発された品種で、苗をもらい育てていた「福羽イチゴ」を。
「最高!大人の甘みで酸味も程よく」さらに、新宿産ハチミツをかけて贅沢に。「練乳超えた、人生イチのウマさ!」

そんなミツバチと切っても切れぬ蜜月関係の奴が、100m離れた地上に。「マンゴーの花咲いてる!」
それは、完熟したら糖度16度。最高級品はお値段2万円にも。国内では主に沖縄や宮崎など、温暖な気候で栽培される激甘フルーツ。

新宿でのマンゴー栽培、そのきっかけは15年前。寒い東北の福島DASH村でTOKIOが栽培にチャレンジしていたが、震災により断念。
その計画を岸が班長となり、大都会・新宿でリベンジ。
マンゴーのためにビニースハウスを作り、苗から育てること8か月。

冬を乗り越えるために、堆肥が発酵する際に出る熱を利用し、ビニールハウスの暖房代わりに。すると、栽培から10か月後「あ!花芽」
それから、2か月ほどで、気温が上がるとともに、数百個の花が。「村でやった時は花咲いてない」と、「(花の)中にレモンみたいなのない?」

そう、このレモンのようなものが、マンゴーの始まり。ここから実をどんどん大きくすれば、薄い黄色から徐々に色も変わるというが、実になるのは花全体のわずか8%。
そのために、ここでも働いてくれる奴らが「あ、(ハチ)いたいた、受粉している」
ハチが蜜を吸う際、脚に付いたおしべの花粉が、めしべに付くことで受粉し、ふくらむ。

だが、その香りは、「うわ!いい匂いではない」甘さが特徴のマンゴーだが、この時点では甘い香りではなく、酸味のある腐敗臭が。
その強い匂いによって、引き寄せられたミツバチたちの働きで受粉を重ねていき、梅雨真っ只中の6月。「マンゴーだ!」「マンゴーって小さい時からマンゴーなんだ」

1cmサイズの実がいくつも。大都会・新宿でのマンゴー栽培、1年と1か月で、ようやく実に。
「本当に感謝だね、ニホンミツバチに」だが、そんなミツバチに異変が。「(数が)めっちゃ少ない…嘘でしょ」

本来この巣には、2か月前、一部の働きバチが引っ越したとはいえ、まだ1万匹以上はいるはずだが、「巣に問題?女王蜂に問題?」
女王バチは、唯一働きバチを生むことができる、群れの生命線。万が一のことがあれば巣が全滅してしまう可能性も。

ミツバチの専門家・藤原さんに確認して頂くと「本来は卵や幼虫がいっぱいいるはずですけど…ハチミツと花粉だらけですね」
現在は、一枚の巣わくに対し、ミツバチがおよそ500匹。それが6枚あるので、推定3000匹。残りの約7000匹はどこに行ってしまったのか?

「まず、女王バチがいるか見てみましょう」実は、屋上にミツバチがやってきて以来、まだ一回も女王バチを見れたことがなかったが…ついに!「いたいた!デカい!」「新女王バチ」2か月前、岸が見た王台から羽化した、新女王バチ。
その大きさは働きバチの1.5倍。しかも、働きバチが1か月しか生きられないのに対し、女王蜂は2年以上も生きることができる。

そんな女王バチの使命は、卵を産み続けること。その数、1日に最大1000個。
群れの生命線である女王バチは無事だったが、では、なぜミツバチ達は激減してしまったのか?
巣を撮影していた定点カメラを確認してみると、本来、巣から出ることのない女王バチが飛び立つ姿が。これに、藤原さん「交尾飛行に行ったのかもしれない」

それは、生まれたばかりの新女王バチに見られる行動。他の群れのオスバチに出会うため、巣箱の外に飛び立ち、「成功すると“交尾標識"をお尻につけて帰ってくる」
一生分である数万個の卵を生むための精子を蓄えるため、オスの生殖器ごともぎ取ってしまう。
それこそが、お尻についた、交尾標識。

しかし、毎日のように飛び立っていくものの「女王バチのお尻に(交尾標識)付いてない」その理由、藤原さん曰く「何しろ周囲が大都会ですし、出会いの場が少ない」
群れの存続を左右する交尾飛行。上手くいかない限り、卵を産めず、働き手は減る一方だが、「オスバチが女王バチを待っている“DCA"っていうエリアがある」

それは、1匹の女王バチを巡って、オスバチたちが集結する、お見合い会場。ケヤキなど、象徴的な高い木の上でよく開催されるという。「新宿にもDCAあると思います」
だが、成功しないまま1週間が経過。と、「茶色いの付いてる?交尾標識っぽい」
ついにDCA帰りの新女王バチが!

ミツバチの数が減った理由、藤原さんの見解は、「交尾飛行に成功するのが遅かったみたいですね」つまり、長い間新しい世代を生むことができず、ベテランの働きバチ達が次々と死んでしまった、と考えられる。
でも「大都会のビルを越え、天敵がいる中を交尾して帰ってくるのは、実はすごいこと」ここからは、人の手で。「蜂蜜と花粉で一杯。卵を産む場所がないので巣をとりましょう」

「お部屋を作ってあげた方がいいね。蜜を採るチャンスでもある」「巣の中の花粉も食べられます」岸が黄色い花粉を一口。「ん?なにこれ?クエン酸みたいな味がします」
残りの巣も切り落としたら、代わりに藤原さんが取り出したのは「これが人工の巣。(プラスチックの板を)他の巣に入れて、そこにハチが巣を作ってくれたもの」

これを巣に入れることで、足掛かりができ、卵を産んでくれる。「これで様子見よう」
一方、マンゴーは増えまくっていた。「(実の)数やばくないですか?」でも、これを「最終的には一つの枝に一個に(絞る)」

養分を集中させるため、選別して徐々に数を減らし、最後は1個に。「どれを残すか。それは岸くんの目で選ばないと。オーディションだよ」
そして、一つ一つ、真剣にオーディションを重ね、数百個あった実を、20個に選別。「この中の誰が残るか」

それから1か月。マンゴー栽培、1年と2か月目。「うわーでけぇ~!まだここからデカくなりますよ」0.3cmだった黄色い実が、8cmに。
が、「結構(実が)落ちてる!しかも一番良かった実が…」残っていたのは2つ。
この緊急事態に、マンゴー栽培の師匠・駒場さんに相談すると「寒暖差がないから具合が悪い」

本来、マンゴーはインドやミャンマーの山地など、昼と夜の寒暖差が激しい場所で育つ。
しかし、今年の記録的な猛暑で、大都会の地面は熱々に。
その結果、アスファルトが昼間の熱を溜め込み、温度を感知するサーモカメラで観察すると、昼と夜の温度差は、わずか4℃。

つまり、今年の異常気象に樹がストレスを感じ、実を落としてしまったと考えられる。
そこで、夜に熱がこもらないよう「(地面に)水を撒こう」
扇風機もお借りし、風を送ることで打ち水の気化熱効果を上げる。
さらに、白い寒冷紗で覆うことで熱を分散させ、アスファルトへの蓄熱を抑える。

すると、先ほど34℃だったハウスの気温が、わずか5分で「2℃下がったよ」
最後に、残った2つを確実に収穫するために、実が完熟し落下した際、優しく受け止めるネットを。「あと1か月、どうデカくなるかですね」
岸主導のマンゴー栽培、果たして無事に収穫できるのか!?

【新宿DASH 特設サイト】

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