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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

DASHメシ遺産 ~香川県・塩飽本島~

2024.04.07 公開

今回、太一とリチャードがやって来たのは、およそ700もの島々がある瀬戸内海に浮かぶ、香川県・塩飽本島。
周囲は約16㎞、車で1周25分ほどの広さに、人口はおよそ250人。
かつて、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康という戦国時代の3英傑も重要拠点とし、古き街並みが今も残る。
そんな塩飽本島で、制限時間6時間、まだ見ぬ超郷土メシ探し!

まずは、島中を走って島民探し。2人の目に最初に入って来たのは「塩飽勤番所」。
戦国時代、造船や操船技術などで、信長、秀吉、家康といった天下人から高く信頼されていた塩飽本島の人々。
中でも、操船に長けた船乗りたちは。「塩飽水軍(しわくすいぐん)」と呼ばれ、各地で活躍。
本来、幕府の大名が統治する時代だったが、当時としては異例の、島民から代官を抜擢。
その自治領として行政を行った場所が、ここ塩飽勤番所だった。
その先で出会ったのが、この日最初の島民の浜野敦子さん。
「島の郷土料理を探している」と言う太一に、「『びんぐし』。タモリって言われよる」と浜野さん。

ヒントを頂いた後、2人は笠島の街中を散策。「京都の撮影所じゃない?」と太一が言うように、笠島の街並みは、江戸時代当時の建造物が残されている。
戦国時代から幕末にかけ造船技術でも貢献した、塩飽水軍。戦乱後は、その技術を生かし、家の大工・塩飽大工として日本各地で活躍し、自らの家屋も自分たちで作り上げその拠点の1つとして形成されたのが、この街並み。

そんな情緒漂う街並みを進んで行くと…「マッチョ通り?」
マッチョ通りとはいったい?そして、人を探して歩き続けるが、人の姿が見当たらず。
街を捜索すること20分、ようやく出会う事ができた大石桃子さんから、『ゲタの煮つけ』という料理を教えてもらう事ができた。お父さんが漁師で『ゲタ』、そして先ほどの『びんぐし』も用意できるかも、とのことで吉報を待ちつつ、再び調査再開。

続けて出会ったのは、古民家で生まれ育った髙島八重美さん。
そんな髙島さんの民宿に招待して頂き、出していただいた島の郷土料理が、かつて優れた船乗りたちで栄えた塩飽本島で食べ継がれてきた『ニシ貝』。
「うまっ!歯応えもしっかりあって」

『ニシ貝』は、瀬戸内海で獲れる、春が旬の巻貝。肉食でアサリやカキなどをエサとして食べるのが特徴。
100年以上昔から貴重なタンパク源として食べ継がれてきたが、刺身や焼き、あくまで素材そのままの味。
狙うは、ネットにも載っていない、超郷土料理!
そんな料理を知ってそうな人が、吉田邸にいるという。

メシ遺産求め、教えていただいた吉田邸を訪ねた。家主の吉田稔さんによると、築100年の歴史が。
さらに驚くべきは、有田焼でできたトイレ。そんな吉田さんに島の郷土料理を聞いてみると、「ここらで有名なのは、タコですかね。タコ飯、天ぷら」
実は香川県、タコの消費量が日本一。漁獲量も全国3位でタコの料理も豊富だが、メシ遺産は知られていない料理ではなくてはならず、メシ遺産探しは振り出しに…。

すると太一が気になっていた事を聞いてみた。「マッチョ通りってどういう意味?」
「江戸時代は城下町で、町屋通りがなまって、マッチョになった」と吉田さん。
瀬戸内海の真ん中に浮かぶこの本島は、鎌倉時代から、船の往来が多く、1570年代にはそのピークを迎え、笠島の街は大きくにぎわったという。そんな島の西を目指し、メシ遺産探し。

見えてきたのは、なにやらアーティスティックな建物。
3年に1度、瀬戸内海の島々で開催される、現代美術の祭典「瀬戸内国際芸術祭」。
塩飽本島もその島の1つとして、各所に様々なアート作品が飾られている。

そして、2人がやって来たのは福田。残り3時間で未だメシ遺産はゼロ。「まずくなってきたね」
焦りだした頃、出会う事ができたお母さんに教えて頂いたのは…「『まんば』。お揚げと豆腐で食べる」
メシ遺産候補の『まんば』とはいったい?
なかなかメシ遺産にたどり着けないまま、3時間半が経過。

すると、先ほど出会った桃子さんから連絡が。そこで、急いで本島漁協へ。
桃子さんのお父さんで、漁協組合長の一夫さんに用意して頂いたのが、『ゲタの煮つけ』。
様々な魚が集まる塩飽本島で食べ継がれてきたゲタとは、通称「舌平目」。
瀬戸内海の海底に多く生息し、履物の「ゲタ」に似ていることから、この愛称で呼ばれるようになった。

栄養たっぷりの瀬戸内海で育った『ゲタ』は身がふっくらと大きい。
シンプルに、しょうゆとみりんで煮付けにするのが定番。
「めちゃくちゃうまい!身がふんわりしてますね。ゲタ自体の味がしっかりしてる」
この『ゲタの煮付け』は、農林水産省が調べた次世代に伝えたい郷土料理リストに載っているのか?
「リストに載って…いません!」見事、メシ遺産に認定!

さらに、もう1つのメシ遺産候補が『びんぐし』。
またの名を「タモリ」とも呼ばれる『びんぐし』は、瀬戸内海で多く獲れるイサキ科の魚。
その獲れたての『びんぐし』を、漁協職員の大廣正昭さんが捌いてくれた。
「すごい食感!めっちゃうまい!甘みがあって」
続けて、豪快に直火で焼いた『びんぐしの塩焼き』も頂いた。
「ふわふわ!マジやばい!美味しすぎる」

この『びんぐし』の方は、刺身と焼き魚なのでメシ遺産候補から外されたが、「他になにかないですか?」
「『まんばのけんちゃん』。日本酒に合うよ」
漁協理事の吉田勉さんの畑にあるとのことで、案内していただいたのが、古い街並みのあった笠島。
『まんば』とは、高菜の一種の野菜で、これを炒めて『けんちゃん』にするという。

まんばんのけんちゃんを作ってくれる人はいないか?探していると…「あれ?浜野さん?」
びんぐしを教えてくれた浜野敦子さんに再会し、『まんばのけんちゃん』を作ってくれるか聞いてみたが、一緒にいた高倉トヨ子さんが「急に言うても。湯がくんやで?」
『まんば』はアクが強いのが特徴で、本来は、湯がいてから一晩水に漬けなければいけないらしいのだが、今から湯がけばギリギリ間に合うらしい。

残りあと1時間。なんとか頼み込み、浜野さんに作って頂けることに。
浜野さんが育てている『まんば』を収穫し、急いで料理のスタンバイ。
トヨさん、桃子さんのお父さんの一夫さんも参戦して頂き、塩飽本島の人々が一致団結して『まんばのけんちゃん』を作っていく。
その途中、トヨさんが持って来てくれた『まんばの漬物』を頂くと…
「めっちゃうまい!僕らの知ってる高菜じゃない!」

こうして出来上がった『まんばのけんちゃん』。
「あ~うま!ゴマ油の香りと豆腐が食べやすくしてくれる。えぐみが全くない」
この『まんばのけんちゃん』は、農林水産省が調べた次世代に伝えたい郷土料理リストに載っているのか?
「まんばのけんちゃんは…リストに載って…ます」
残念ながら、メシ遺産認定ならず。

この日、6時間で2人が頂いたのは農林水産省の郷土料理リストに載っていない『ゲタの煮付け』を含む、計5品。
「島の美味しい食べ物を食べる事ができした。島の人の暖かさも感じる事ができました」
塩飽本島の皆さん、ありがとうございました!

【DASHメシ遺産 特設サイト】

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