検 索 無料配信 番組表

ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

出張DASH村 ~東京都世田谷 きゅうり・トマト~

2020.07.19 公開

太一と、V6の井ノ原快彦が、今回やって来たのは、東京で最も人口が多い世田谷区、新宿駅から直通で12分の所にある千歳烏山。
明治時代は一面の畑だったこの地が高速道路や住宅街に変わっても、1800坪(テニスコート約23面分)の畑を守り続けているのが、大谷さん。
大谷さんは元プログラマーで、パソコンで会計システムなどを作っていたが、奥様の美由紀さんと出会って人生が激変。初対面から2か月でおつきあいを始め、半年後にはゴールイン。
「義父には継がなくても良いと言われたけど、サラリーマンより農家の方がおもしろい」と農業を継いだという。


そんな元プログラマーの大谷さんの畑は、超効率的。
タマネギを収穫したらすぐに枝豆を植えるというように、次の作物をすぐ植える事で、畑には無駄なスペースがなく、常に約30種類もの野菜が。しかも、刈り取った葉っぱや茎も肥料にするなど無駄なく使う。
「スゴい効率。プログラマーはスゴい。ある意味二刀流の大谷だね」


畑の中で、今食べ頃を迎えているのがトマト。
多くの農家さんは、限られた実に栄養を送るため、成長の途中で間引きをするが、大谷さんは一切間引きをせず、一般的なトマトは1つの木から3~5個なのに対し、大谷さんの育てるトマトは5~8個。
しかし、たくさん実らせると栄養が分散し、味が薄まるイメージがあるが、食べてみると…
「酸味も甘みもあって味が濃い!」


間引きしていないのに濃厚な旨味、その訳は、土。
烏山にはかつて、たくさんの雑木林があり、長い年月をかけ、落ち葉が土に還る事で、野菜を作るのに適した黒土になったという。「烏山の名前の由来も烏のように黒い土から、という説もある」
その黒土に混ぜる堆肥は、畑と同じ東京都・あきる野の大自然の中で良質な餌を食べて育った、秋川牛のフンを長期熟成されたもの。
年間16トンもの堆肥を畑全体にたっぷり撒くことで、根からたくさん養分を吸えるため、味が濃いトマトになる。


さらに、黒土・堆肥だけでなく、大谷さんのお義父さんが10m掘って作ったという井戸もポイント。
その水源は、畑からおよそ50km離れた高尾山などが連なる多摩丘陵。ここに降り注いだ雨や雪解け水が地中で濾過されミネラル豊富な水に。
水やりは、この井戸水と雨水のみ。


そんなミネラル豊富な井戸水をたっぷり吸収した野菜たちは、その美味しさで東京都知事賞を始め、数々の賞を獲得、そしてそんな井戸水で育った野菜の1つが大田区発祥の馬込半白きゅうり。
「日本のきゅうり文化はここから始まったかも」と太一が言うように、およそ3000年前にヒマラヤ山脈で生まれたといわれるきゅうりが、日本で日常的に食べる文化が広まったのは江戸の終わり頃の事。
当時の主流は半分白いきゅうりだったが、昭和39年の東京オリンピックで、海外の生で食べるサラダ文化が日本に入り、レタスやキャベツに同化しない緑のきゅうりに変わっていった。
ちなみに半白は香りの良さから今でもファンが多いと言う。


さらに、大谷さんの畑には「夏すずみ」というきゅうりも。
オリンピック後主流に躍り出た、2人には馴染み深いとげとげのあるきゅうり。
しかし、きゅうり界にはすでに次世代が。それが、「フリーダム」。
その最大の特徴は、刺毛(しもう)と呼ばれるトゲが無い事。このトゲは、鳥などから実を守るためのキュウリの武器なのだが、意外ともろく、触れるとすぐに取れてしまい、そこから水分が抜けてしまう。
しかし、トゲなしは水分が抜けにくいため、日持ちする。
逆にトゲありは味が染み込みやすく、お漬けものなどに向いている。


東京世田谷育ちの野菜、その収穫は朝の5時半から。
採れたてをすぐに持ち帰り、8時から袋詰め、30分後には自宅にある直売所に。しかも、運送費もかからないため、きゅうりは一袋100円、ピーマンも100円、ナスは150円とお安い。
販売開始の9時を過ぎると、次々とお客さんが買い求め、すぐ品切れになるほどの人気ぶり。
世田谷のど真ん中の広大な畑(敷地)、売ってほしいという話も来るが、大谷さんは「子どもたちに緑を残してあげたい」という理由で断り続けているという。


獲れたて新鮮な都会育ちの夏野菜の食べ方を教えてくださるのは、大谷さんの奥様の美由紀さん。
作ったのは、トマトの旨味がたっぷり詰まった『トマトステーキハンバーグ』、きゅうりを東京産の豚バラ肉に巻いて油で揚げた『きゅうりの肉巻きフライ』、ナスやオクラやヤングコーンなどの夏野菜とトマトソースで作った『夏野菜ピザ』、半白きゅうりとトゲありきゅうり、秋川牛を炒めた『きゅうりのオイスターソース炒め』。
「きゅうりのジューシーさがスゴイ!」「生で食べても美味しいけど、調理しても美味しいね」
東京でこんなに美味しい野菜を作っていたんだと、改めて実感する太一と井ノ原だった。

【DASH村 特設サイト】

この記事を
シェアする

TVer 視聴ランキング(日テレ)

2025年4月13日 時点

※TVer内の画面表示と異なる場合があります。

おすすめ記事
©Nippon Television Network Corporation