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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

DASH島 ~ノブドウ茶~

2020.06.21 公開

緊急事態宣言の前。食べられる新たな食材を探していた。「何これ?ブルーベリーみたいな実が生ってるよ!」城島も長瀬もお初なその実は、潮風の当たる浜一面に。
見た目はベリー系。実を割ってみるとフルーツの様な香りはするが、「全然味せえへん」
図鑑で調べてみると、古くから日本に自生するブドウの仲間「ノブドウ」。


日当たりの良い場所を好み、鮮やかで見つけやすい実は、鳥達も好んで食べるというが、「熟してても美味しくはない。種があるから使い道あるかな?」
種にも使い道があると知ったのは5年前。森の中で見つけた秋の味覚・アケビ。
山形では十数年前から栽培も行われ、大きいものだと一個400円もする高級品。
実が割れている食べ頃を、果肉を吸って頂くが、「種からも油が取れるらしい」


秋田の文献には、アケビの種から取れるアケビ油は、最高級の食用油と記されている。
江戸時代、ゴマ油の5倍の値段で取引きされ、江戸の町では天ぷらや炒め物などに重宝されたという。
そこで、落ちたアケビを拾い集め、水の中で種を選り分けて、ザルで水を切れば、アケビの種がおよそ500g。


まだ水分が多い種、ゴマ油作りでも行う焙煎を。高温で熱する事で余分な水分が蒸発し、油の純度を高めるだけでなく、味も香りも良くなる。
小さいアケビの種、鍋で熱せればすぐに水分は飛び、種を割ってみると「パリッとしてる」
これを油が出やすいよう、石臼と石を使って細かく砕けば、「すっごい油の匂いがする!」


さらに、蒸して軟らかくすることで、搾りやすく油の出を良くする。
搾るのは、DASH島特製の搾油機で。袋に入れたアケビの種を冷めないうちに重りの下に。
そして、ハンドルを回転せば、種に圧がかかって、「(油が)にじみ出て来てる!」
取れた油はおちょこ一杯ほどだが、かつての最高級品、天然のアケビ油の搾油に成功した。


一方で、ノブドウは、「茶のように飲んだら不整脈に効くって(図鑑に)書いてある」
確かに、福島県・会津地方などでは、免疫力を高める「野ぶどう茶」が親しまれている。
旨味を濃縮させるため、収穫したノブドウを天日干しに。お湯を注いで飲めば、免疫力に不安のアラフィフにはもってこいのお茶。


しかし、無人島での乾燥は一筋縄ではいかない。それは2年前の秋。
港跡で掘り出した高級食材・ユリ根で春雨を作った時のこと。
必要なのは、ユリ根に含まれるデンプン。布に包んだユリ根を潰し、水の中で搾ると「白いのが出てきた。これがデンプンね」


デンプン(澱粉)はその名の通り、沈殿する粉。水の中で舞っていたものが徐々に沈んでいき、30分もすれば、「鍋の底に(デンプンが)固まってる」
春雨の材料は、乾燥させたデンプンと水だけ。デンプンは70℃以上のお湯に入れ、混ぜ続けることで初めて溶ける。
こうしてできた春雨の命・つなぎを、再びデンプンの粉と混ぜ、練り込むことで生地に粘りが。


目安は切れることなく、50㎝ほど糸を引く状態。これを細い麺状にして、熱湯に30秒ほどくぐらせれば、茹で上がり。天日干しで乾燥させるとコシのある春雨に。
大切なのは温度調節とスピード。ユリ根のデンプンに水を混ぜ、しばらく火にかけると「急に(粘りが)重くなってきた」


加熱前と比べてみると、全体にとろみがでた上に、艶っぽく透明感も。
だが、このまま茹でても軟らかくすぐ切れてしまう。そこで、さらにデンプンを練り込んで、粘り気を調整。「水と粉を交互に入れてると量が増えるね…」その加減が難しい。
目指すは細く長く糸引く絶妙な硬さ。「お、この(糸引く)感じ!悪くないんじゃない」


これを無人島では、竹筒の底に穴を開けてこしらえた製麺機を使って熱湯に落としていく。
しかし、いざ生地を落してみると、お世辞にも麺とは言い難いブツ切りに。そこで、長瀬の肺活量で、竹筒に息を吹き込んで細く長く出す。
若干、太くて短めだが、これを冷水で冷やし、漂着物の網と流木で作った干物台に広げる。


一般的な麺状なら3日ほどで乾くのだが、念には念をで、天日に干すこと5日間。
乾燥はしたものの、「カチカチで(網に)へばり付いて全然取れない」
何とか取れた分を、味噌で炒めてチャプチェ風にして頂けば、「これ美味いわ~」
ならば、浜で見つけたノブドウも干してお茶にすれば美味くなるのか?


採ったノブドウを天日干しすること数日間、乾燥してカラッカラに。後はこれを煎じるだけ。「紅茶っぽい感じになってくれたらいいな」
そんな期待を抱きつつ、葉と茎、根をお湯へ入れると、「紅茶の香り!これ島一ええ香り」
城島、一口飲んでみると、「あかん、成功した!カフェに置いてそうなお茶」


さらに、「実も入れてみよう。フルーツティーみたいに」見た目こそ映える感じにしてみたが、「あ゙ぁ!!…良いパンチもってるねえ」城島の舌でも耐えられない渋み。
それもそのはず、ノブドウの実と皮には、渋みの原因となるタンニンがたっぷり。それが、熱を加えた事で最大限に引出され、お茶自体も激渋に。
これには長瀬も、「リーダーの作るお茶は舌がぶっ壊れるんだよ!!」

【DASH島 特設サイト】

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