検 索 無料配信 番組表

ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

DASH島 ~"味噌灸"と“温石灸"で城島の腰痛は癒えるか?~

2021.01.17 公開

年明けから列島を襲った年越し寒波。その影響は最年長・城島の体にも。
長年患っている腰痛が悪化。試しに前屈をしてみると「イテテテ…腰が突っかかるね」
痛みで腰が曲がらず、50代の平均に遥かに及ばぬ床から上に20cm。
屈んだり、腰を曲げての作業が多い無人島で腰痛は致命的。少しでも治さねば。
リチャードが師匠のために提案したのが、「腰に効く、味噌を使ったお灸があって」


それは、江戸の庶民の間で流行した民間療法・味噌灸。
一般的なお灸は、ヨモギの葉の裏の繊維を集めたモグサを肌に直接置いて火を点けるのだが、湿った味噌を肌とモグサの間に置く事で、モグサの熱が味噌の水分を蒸発させ、高温に。
モグサだけより、熱が深くまでじんわりと浸透する。


これなら、城島を長年悩ませる腰痛も改善してくれるはず。
モグサの下に敷く味噌なら、2年がかりで作った味噌が…と、「もう無くなってるやん」
これまで、島の寒い冬を乗り切る汁物や、四季折々の海と山の幸に使い続けきた島の味噌も、ついに底をつきかけていた。
だが、リチャードは諦めない。味噌樽の底にこびりついていたカピカピの味噌をこそぎ取り、「この量あればギリギリ(味噌灸)できます」


モグサの代わりなら、冬の無人島の砂浜に。「島でお灸するときいつもこれを使う」
砂浜に自生している、ヨモギがハエの幼虫に寄生された時に作る、虫こぶ。
ヨモギは、葉の裏に生えている物と同じ繊維で、体を守るために寄生された部分を包み込む。
その繊維は、お灸のモグサに使われている物と同じ。


さっそく、モグサ代わりの虫こぶと味噌で、味噌灸を。
まずは、うつ伏せになった城島の腰に火傷防止の濡れ新聞を。その上に、こそぎ取った味噌、そして、味噌の上に摘んできた虫こぶをまとめて乗せる。
これで虫こぶに火をつければ、熱が味噌の水分を蒸発させながら高温に。


だが、お灸を他人に施術するには免許が必要。なので、施術はすべて城島自身で。
腰の痛みに耐えながら体を反り、何とか自分の腰のお灸に火を点けた城島。
リチャードも息を吹いて空気を送れば、「温まるわ~。ゆっくり浸透する感じ」
と言っていたのも束の間、「なんか熱くなってきたよ…?熱いな…熱、熱っ!熱っっ!!」


味噌灸はじっくり温めるため、味噌にある程度の水分と厚みが必要なのだが、島の味噌は水分がほとんど残っていない上に、薄くしか敷けず、熱がほぼダイレクトに。
そこで、リチャードが次の提案。「石を使ったお灸があるんです」
それは、熱した石で患部を温める民間療法・温石灸(おんじゃくきゅう)。


江戸時代の庶民は、カイロ代わりに温めた石を持ち歩いたのだが、それがお灸ブームが訪れた江戸時代中期に、庶民の間でお灸にも使われるように。
お湯で温めた石を患部に置けば、石の熱が筋肉を緩め、痛みの原因となる血管の詰まりを解消。
しかも、石の遠赤外線で、その効果がゆっくりとより深い層まで。
となれば、まずは海岸で石探し。「火山岩がいいらしくて」「黒いやつかな」


一般的に、石は大きく分けて3種類。火山のマグマが冷えて固まった火成岩と、川などの水に流された、土や砂が積もってできる堆積岩。
そして、その二つが、マグマの熱や地震などの圧力を受けて変化する、変成岩。
探している火山岩は、マグマが地上で冷え固まった火成岩の一種で、温まりやすい鉄や保温性が高いマグネシウムが豊富に含まれているため、温石灸にもってこい。


だが、「島で黒い石は見たことないなあ こんな石じゃアカンもんね?」
と、手に取った石は、堆積岩の一種である礫岩(れきがん)。
隙間が多く、熱が抜けやすく温まりにくいため、温石灸には向かない。
「ゴツゴツしたやつじゃなくてスベスベしたやつが良さそう」確かに、温石灸で使われる火山岩は表面が滑らかで、肌触りが良い上に高密度で熱が抜ける隙間も無い。


と、リチャードが見つけたのは、「これ白くてめっちゃスベスベですわ」石像の材料として重宝される花崗岩(かこうがん)。
火山岩と同じマグマでできた石で、熱伝導率は火山岩よりも高く、石焼き料理などにも重宝されるが、実はこの石、液体に浮く程比重が軽い。
そのため、海底から巻き上げられて、よく浜に流れ着くという。


温石灸に使えそうな石が見つかったところで、舟屋に帰って、まずはお湯で石を温める。
温度は血管を圧迫している筋肉をほぐす50~60℃の間。
しかし、無人島に温度計はない。仕方なく、ここはリチャードが指の感覚で。
「僕、猫舌なんで、指も猫指なんすよ。でも触れたので60℃以下です」


石はお湯に入れて5分程で、芯まで温まる。そして、「レンガも温めますか」
これも1時間前、森の民家跡で調達。「窯とかに使われてるからレンガは保温性がある」
レンガは焼く時に土の水分が蒸発する事で中に空洞が。そこに熱が籠るため、保温性が高い。
さらに、民家跡では瓦も。「瓦の上に乗せて食べる料理とかあるやん」


焼き物の瓦は熱に強く、しかも薄いため、熱を通しやすく、鉄板の代わりにも。
温まりやすい瓦と冷めにくいレンガに期待し、これらも湯で温めて温石灸に。
では、味噌灸と同様、温石灸の施術も城島自らの手で。


温度調節はリチャードに任せ、まずは、火山岩と同じ、マグマでできた花崗岩で。
「熱っちゃ、熱っちゃ、ちゃちゃああ!!あかん、これは…熱い…」
それもそのはず、リチャードは60℃以下と判断したが、お湯からは泡が。これは60℃を超え、80℃に達するまでに起こる現象。


しかも、熱伝導率が高い花崗岩。石もお湯と同じ温度に。
リチャードの温度調節ミスで火傷寸前に。
続いては、瓦。花崗岩と比べて熱伝導率は低いはずだが「結構熱そうやな」
城島、恐る恐る痛む腰へ。しかし、上手く自分の腰に乗せられず「中途半端な当たり方!」
瓦は腰から転げ落ちてしまった。と…「あれ、もう熱が冷めたんかな?」
瓦は表面積が広いため、熱が抜けやすい。なので、筋肉への刺激も足りず。


では、最後はレンガ。レンガも瓦と同じ、土を焼き固めた物だが「これ、気持ちええな!」
瓦のように表面は冷めたが、高い保温性で芯には熱は残り、筋肉をほぐしてくれたか。
しかも「(レンガの重みで)指圧されながら、じんわりぬくもりが伝わってくる感じ」
これで、師匠の腰痛が少しでも良くなりますようにと、願うリチャードだった。

【DASH島 特設サイト】

この記事を
シェアする

TVer 視聴ランキング(日テレ)

2025年3月1日 時点

※TVer内の画面表示と異なる場合があります。

おすすめ記事
©Nippon Television Network Corporation