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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

グリル厄介 ~盗賊スズメバチ~

2022.09.25 公開

今回、城島・横山がやって来たのは、山梨県山中湖。しかし、いつもいるはずの加藤先生の姿が見当たらない。
そのワケは、別の仕事でコスタリカに行っており、飛行機が遅れてしまっているため…。
さらに、リチャードもまさかの遅刻。
そんな中、今回狙うターゲットは「過去一ヤバいって聞いてる」「下手をすると死が待っているって」
加藤先生から送られてきた動画によると、そいつは、「今スズメバチの巣を乗っ取って、スズメバチを支配する」


「そもそもスズメバチがやばいじゃないですか」
この時期、全国各地で猛威を振るうスズメバチ。毎年1万人以上の人々が、スズメバチによる被害に。
さらに死者数は、熊や毒ヘビよりも多い。そして今年は、平年より雨が少なく、巣作りが早く進み、大量に。
ハチ駆除を営む斉藤さんによると、年間で300個ほど駆除しているという。


キャンプ場や別荘地が多く並ぶ山中湖村は、スズメバチによる被害・相談件数が日本一。
平均気温が26.4℃と比較的涼しいためスズメバチが増えやすいだけではなく、山中湖村には、もう一つの理由が。
「世帯よりも別荘が多い。別荘には、一時的にしか人がいないので巣が作られやすい」
スタッフが、山中湖周辺の別荘に聞き込み、調べた結果、確認できただけでも、38個のハチの巣が!
まさに、スズメバチの楽園。


そして、巣の情報を聞き、訪れた別荘の軒下には、直径50㎝のハチの巣が!
日本には、オオスズメバチなど。17種類のスズメバチが生息。その中で今回見つけたのは、キイロスズメバチ。
どう猛で攻撃性が強く、毎年多くの被害を出している。
こんな恐ろしい奴をさらに支配するのが、今回のターゲット。果たしてこの巣にいるのか?


ハチの巣駆除の師匠・徳永さんからお借りした、ハチ防護服『ラプタースリー』で完全防備し、巣に近づくと、異変に気づいたキイロスズメバチが巣穴から続々と!
コイツらも既にターゲットによって支配されている可能性も。
まずは吸引機で巣の周りのハチを吸い取って捕獲し、吸いきれない分を城島が網で捕獲。
その後、切り落として巣の中や吸引機の中を調べてみるが…「キイロスズメバチしかおらんな」


ターゲット確認失敗。そこで、加藤先生からのターゲットについての動画を見てみると、「今回のターゲットは、チャイロスズメバチです。その名の通り、茶色い体が特徴です」とのこと。
どう猛なキイロスズメバチを支配する厄介者とは、チャイロスズメバチ。
元々は北海道の山地に生息。しかし、ここ数十年で、徐々にその活動範囲を広げ、現在は、本州・広島県でも確認。
その性格は、攻撃性が強く超凶暴。痛みを引き起こす成分セロトニンを多く含む毒を持ち、刺された時の痛みは、同じスズメバチ科の中で最も強いと言われている。


斉藤さんによると、山中湖村では、多数のチャイロスズメバチの目撃が。
さらに、チャイロスズメバチの女王ハチは、まだ小さい他のハチの巣にゆっくりと近づき、既にいる働きハチを殺して無理やり巣に侵入。そして、その巣の女王ハチを殺して、卵を生み、元々いた、働きハチに育てさせる。
やがて、元々の働きハチは、寿命で死に、巣は新たに生まれたチャイロスズメバチで溢れかえる。


しかし、どうすれば捕まえられるのか。やって来たのは目撃情報のある山中湖文学の森公園。
そこにいたのは、スズメバチ…ではなく、リチャード。すでにロケに6時間の遅刻。「大寝坊しました」
リチャードも加わり、チャイロスズメバチの捜索を開始。
「チラつけて探すしかないね」と城島。チラとはスズメバチにつける目印の事。
エサに誘き寄せられたスズメバチにチラを取り付け、離すと巣のある方向へと飛んでいくため、捜索のヒントに。


エサは、ハチの巣駆除の師匠・徳永さんに送って頂いたミツバチの巣。
できるだけ匂いが広がるように風通しの良い場所、300m圏内・4箇所に設置。
わずか数分でキイロスズメバチが来て去った後、すぐにお目当てのターゲットのチャイロスズメバチが!
すぐさま網で捕獲。チラをつけるのは初挑戦のリチャード。
「難しいな…」と苦戦しながらもなんとかチラつけ成功。


あとは、チラをつけたコイツを追うだけだが、小さな目印を付けたハチを目視で追うのは困難。
そこで思い出されるのは、2年前、ツマアカスズメバチの巣の捜索で大活躍したドローン。
そこで、今回強力な助っ人として呼んだのが、ドローンレース世界選手権日本代表チーム監督、上関竜矢さん。
今年のウルトラマンDASHでは、時速30㎞で走るバスを追いかけて、高さ32㎝幅60㎝の小さな窓からドローンを進入させる技を披露した。


ここから二手に分かれて、城島がドローンで上空から。横山とリチャードは、目視で追いかけることに。
追跡すること200m。チラをつけたチャイロスズメバチ以外のチャイロスズメバチの姿があちこちに。
スズメバチは、危険を感じると警戒フェロモンを放ち、敵の存在を巣の仲間に知らせて応援を呼ぶ。
もしチラをつけた奴が放ったとすると「ここら辺に巣があるのかも」


城島らがいるのは、公園の端に位置する、古民家を改築して作られた街の資料館が並ぶエリア。
「軒下とか壁の中とかを見た方がいい」
人の目が届きにくい高い場所は、ドローンで捜索。すると…「リーダー、巣ありました、巣!」
街の資料館へと通じる門の屋根裏に大量のチャイロスズメバチを発見!
超凶暴なチャイロスズメバチ、異変に気づいたか、激しく飛び回ってドローンを警戒。


巣があると思われる場所は、地上からおよそ3m。日が落ちるまであと30分ほど。急いで捕獲せねば。
そこに、飛行機が遅れて合流が遅れた加藤先生も駆けつけ、全員が揃った!
まずは、脚立と足場板で土台を作り、リチャードが吸引機で吸引し、城島・横山・加藤の3人で網でひたすら捕獲。
飛び回るチャイロスズメバチがいなくなったところで、駆除歴10年の城島が巣を取り出すことに。
そこにあったのは、直径およそ40cm!推定500匹のチャイロスズメバチの巣。


城島とリチャードが慎重に巣を取り出す。「無事取れました!」
巣の中には、ひと際体の大きな女王バチの姿も。
「女王バチさえいなくなれば、働きバチたちは機能しなくて死滅していく」
結果、鉢の子269匹、成虫317匹と、チャイロスズメバチ大量捕獲。
この獰猛で、超凶暴な厄介者を美味しく頂けるか。


チャイロスズメバチを持ってやって来たのは、東京都港区麻布十番のモダン・フレンチの名店『クラージュ』。
チーフシェフの古屋聖良シェフは、海外の名店でフレンチを学び、26歳で国際料理大会の日本代表に選出。
そして今年、「ミシュランガイド」に並ぶフランスのガイドブック「ゴ・エ・ミヨ」において
期待の若手シェフ賞を受賞。食材本来の旨味を引き出し、一皿に季節を表現。
伝統的なフランス料理の新たな可能性を探求。まさに『フレンチ界の女王』。


日本中に勢力を拡大させているこの超凶暴な厄介者・チャイロスズメバチを、その味だけでなく見た目も追求するフレンチの技で!
最初の一品は『チャイロスズメバチのガレット』。そば粉の代わりにパウダー状にしたハチを練り合わせた生地に、キャラメリゼしたハチの成虫、ハチの幼虫を和えたブルーチーズ、鹿のテリーヌ、ポルチーニソテー、トリュフをトッピング。
「めちゃくちゃ美味しい!ハチの香ばしさがブルーチーズに合ってる!」


二品目は『チャイロスズメバチとアンコウのベーコン巻き ウニのブールブランソース』。
スズメバチの成虫入りのホタテペーストとアンコウを巻いて焼いたベーコン巻きに、ハチの子とウニのソース、ハチの子とホタテの出汁で作ったムースの2種類のソースをかけた一品。
「色んな食感がする!全部が計算されてる味!」


「色んな食材入ってるけど、ちゃんとまとまってる」
「ソースの泡立ってるのが口の中で、“パチパチパチ"って“ハチ"だけに」と加藤先生。
するとリチャードも負けじと「“幼虫"の使い道の多さには“要注"意ですね」と応酬。
そして、締めはもちろん城島。「“腰痛"にも“幼つう"効いたらいいな」
我々の命さえもおびやかす猛毒の厄介者もその調理法さえわかれば、美味しい料理に!

【グリル厄介 特設サイト】

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