「神孫子」「大心池」「三節草」…あなたは読める?全国の珍名当て勝負!
6月11日(金)放送の『沸騰ワード10』は、これまで3年に渡り番組で密着している名字頂上決戦の第13弾を放送!
この道49年、名字を研究してきた髙信幸男さんと、日本一の品揃えを誇るはんこ屋秀島徹さんとの10番勝負。
髙信さんが珍しい名字をフリップに書き問題を出題。秀島さんはその名前のはんこが置いてあればその名字、無かった場合は降参の判を押す。
実はこれまで12連敗中の髙信さん。全国の珍名さんから応援メールの力も借り、勝負を挑む…!
第1問:伊達藩の難読名字
さっそく、第1問はこちら!
髙信さんが調べた珠玉の難読名字。伊達藩(東北)の名字とのこと。
「この字は知らない」と言いながら、はんこの山を探す秀島さん。
果たして、押印されたのは…!?
名字のはんこ。秀島さんが先制!
「くろはばき」と読み、戦国時代に伊達政宗が創設した忍者集団、くろはばき組が由来となっているという。
「脛巾っていうのは、脚絆のこと。人間の脛に旅をしたり作業したりするときに、あしが引っかからないように(布)きれで巻いてあるやつ」と秀島さん。
「知識では知っていたんですけど、うちにあるのは知らなかった」秀島さんだが、「親父が彫ってます」とのこと。さすがは90年に渡り親子2代で彫り続けてきた11万種類の名字を置いているだけある。
第2問:全国で1軒!簡単な漢字の難読名字
続いて、髙信さんが出題したのはこちらの「神孫子」という名字。
全国で1軒というこちらの名字は、首都圏のある駅に勤めていた方で、たまたま改札を通った時に名札に目がいってしまい、声をかけて偶然に見つけたそう。
簡単な漢字の組み合わせを苦手とする秀島さん。果たして結果は…
なんと、降参!
「あびこ」と読むそうで、江戸時代に商人をしていた安孫子(あびこ)さんが神主の家から養子をもらったことを機に、縁起を担いで神の字にしたという。
第3問:全国に2軒の珍名!
続いては、全国に2軒しかない名字「三節草」!
秘密の在庫ボックスを探す秀島さん。
押印したのは…
降参!これで髙信さんがリード!
読み方は「みせくさ」で、三は3つの季節を意味するという。
稲(草)は春に田植えをして夏を過ごして秋に収穫するということで、豊作を願い農家が名乗ったとのこと。
第4問:室町時代に由来する名字
4問目はこちら、「大心池」!
「東京のある大学の美術館に行ったときにたまたま教えてくれた名字」と髙信さん。
秀島さんが押印したのは…
名字のはんこ。秀島さんが同点に持ち込み!
読み方は分からないものの、はんこは50年以上前に父親が彫っていて、またまた親子の力で勝利した秀島さん。
読み方は「おごろち」。室町時代に寺の境内や武家の庭園に心字池と呼ばれる、漢字の心の形を模した池を掘ることが流行し、その池の美しさに感銘を受けた人がより広い心を持ちたいと言う願いから名乗ったと言われる。
ちなみに、心字池は国内に複数現存し、東京の日比谷公園などで今も見ることができるそう。
第5問:山梨県の一文字の名字
続いては、山梨県で偶然見つけた「お寺の住職さんのお名前」という、こちらの一文字!
秀島さんの答えは…
名字のはんこ。驚異の品揃えで秀島さんが一歩リード!
実はこれで「あさひ」と読み、山梨県で暮らしていた津田さんが出家をする際に古来から中国で縁起のいい文字とされていた曦(ひかり)の文字に、縁起のいい“あさひ”という読みを当てたそう。
6問目:視聴者からいただいた珍名
いよいよ負けられない髙信さん。視聴者からいただいた珍名さんで勝負に出たのはこちら!
秀島さんが苦手とする現代ではほぼ使用されない異体文字だが、果たして…
押印したのは、「くっそ!降参」。
「きゅうせ」と読み、明治時代に全国に多く存在した久世(くぜ)さんの中から他と差別化するために世(よ)の字を変えたことでできたという。
ちなみに、この異体文字は漢数字の十を3つ重ねた文字で、親から子へ地位や財産を引き継ぐための30年を一世代として表しているとのこと。
第7問:日常語の名字
両者譲らない一進一退の激戦。続いて髙信さんが出題したのはこちら。
日常語で使われる「むるい」。「意外に日常語って無かったよね」と相手の隙を狙う髙信さん。
結果は…
降参…!
由来は明治時代に遡り、武術や剣術で類い稀な才能を持った者が殿様から授けられた名字だという。
第8問:茨城県独自の名字
続いても、視聴者からの珍名で勝負に出る髙信さん。出題したのは、ユニークな珍名の宝庫と言われる茨城県の名字「店曲」。
果たして、秀島さんが押印したのは…
つい最近彫ったという秀島さんの勝利!
「たなわ」と読むそうで、祭りなどでの出店を意味する“店(たな)”の字と縄張りを意味する“曲輪(くるわ)”が組み合わさって出来た名字だそう。大きな縄張りで商売をしていた人が名乗ったという。
第9問:簡単そうで難しい珍名
4対4にもつれ込んだ9問目。出題したのは…
こちらも視聴者からの問題とのこと。小学生でも分かる漢字だが、「電話帳で調べたら2軒」しか全国にいないと髙信さん。
秀島さんの答えは…
なんとはんこが存在!
読み方は「かんがえ」で、戦国時代に戦の作戦を考え出し、勝利に導いた武将が殿様から与えられた名字だという。
第10問:全国1軒 幻の珍名
運命の10問目。果たして、髙信さんがサドンデスに持ち込むか、秀島さんがこのまま勝利するか…
最後に出題したのも、視聴者から寄せられた全国に1軒の珍名「闐闐」!
なんと総画数 36画のこちら。
果たして、秀島さんは持っているのか…!?
「“どんど”さんですね」と秀島さん。「絶対今日これは勝てると思った」という髙信さんだったが、「この名字は相当昔から知ってます。音が面白いでしょ」と秀島さん。
勢いよく流れる水の音を表し、江戸時代に水門の管理者が名乗ったという。
ということで、6対4で秀島さんの勝利!今回も連敗を阻止できずに13連敗となってしまった髙信さん。
日本人の名字の99%を網羅する秀島さんに、髙信さんが打ち勝つ日は来るのか…!?