STORY

9さよなら臨店班2024.6.8 O.A.

花咲舞(今田美桜)は職場近くの公園で、上司の芝崎太一(飯尾和樹)が若い女性と親しげに話をしている姿を目撃。舞は相馬健(山本耕史)に、芝崎が不倫をしているかも!?と訴えるが相馬は、東京第一銀行の大口取引先である東東デンキの粉飾決算のニュースの方が一大事だと気にも留めない。そんな中、2人は虎ノ門支店の臨店に。そこで東東デンキの元経理課長市村(俵木藤汰)から「東東デンキの粉飾の件は、2か月ほど前に銀行さんが気づいて指摘していた」と言われてしまう。東京第一銀行が新聞の報道よりも先に粉飾の事実を把握していながら隠蔽をしていた!?翌日、舞と相馬は虎ノ門支店で得た情報をまとめた報告書を芝崎に提出。すると芝崎は明らかに動揺するようなそぶりを見せた。

その後、舞たちの報告書は経営企画部長紀本平八(要潤)の元へ。報告書を見た紀本は昇仙峡玲子(菊地凛子)に、「なかったことに」と報告書の隠蔽を指示。昇仙峡が理由を尋ねると紀本は、東京第一銀行内には選ばれた人間しか触れることのできない『エリア51』と呼ばれる極秘事項があるのだ。と答えた。
一人になった昇仙峡は、恋人だった川野直秀(平原テツ)の遺品の手帳を開く。そこには乱れた文字で51と書かれた形跡が。どうやら川野は亡くなる直前までこの秘密を追っていたらしい……。

その頃、臨店班では芝崎が舞と相馬に報告書を差し戻しながら頭を下げていた。またですか?と憤る舞。
そんな中、東東デンキの第三者委員会が、東京第一銀行から粉飾を隠蔽するよう指示があったと公表。東京第一銀行が行った隠蔽工作は、世間に広まることとなり──!?

以下、ネタバレを含みます。

2時間後。営業第三部長の吉原俊二(平山祐介)は、記者会見で東東デンキの発表は事実誤認だ。と主張。
舞と相馬は虚偽の会見に憤りつつ、銀行内の闇を暴こうと調査を始める。
粉飾に気づいた東東デンキの担当者、早瀬深月(朝倉あき)は現在東東デンキに出向中。異動を不審がる相馬の横で、舞は早瀬の顔写真に驚く。芝崎の不倫相手だと疑っていたその人だったのだ。
その頃、経営企画部では、東東デンキが東京第一銀行に隠蔽を指示された証拠を入手した旨を、昇仙峡が紀本に報告。今後の対応を問われた昇仙峡は「吉原部長に責を負ってもらうしかありません」と冷酷な手段を提案。その答えを気に入った紀本は、昇仙峡をある人物に紹介しようと決意する。

その夜。花さきを訪れた早瀬は、芝崎や舞の説得を受けて真相を語り出す。
2か月前、東東デンキの粉飾に気づいた早瀬は、上司である吉原に報告。すると吉原から隠蔽を指示するように言われた。その後、早瀬は吉原から、東東デンキへの出向を命じられ、粉飾をリークしろと新聞記者を紹介された。一連の自作自演のような行動に疑問を抱いた早瀬は、一人では抱えきれなくなり元上司である芝崎に相談していたのだという。
その頃、昇仙峡は紀本から、大臣の石垣信之介(大和田伸也)を紹介されていた。川野の手帳に遺された情報から石垣大臣と紀本の間には深い繋がりがあり、その先に銀行の闇があるのでは?と考え、昇仙峡も動き出す。
数日後。舞は相馬が富士見ノ丘支店に異動になったことを知る。更に早瀬も銀行を退職することになり……。

その夜。相馬が花さきに飲みに行くと、舞は部屋に閉じこもって出てこない。「私は正しさを押し付けていたんです。ひとりよがりでした」と相馬の異動や早瀬の退職に責任を感じる舞を、相馬は扉ごしに説得。「花咲は自分が正しいと思うことをためらわずにやれ」と言われて、ようやく出てきた舞は、相馬に感謝の思いを告げた。
数日後。舞一人になった臨店班に昇仙峡が登場。「力を貸して」と舞に声をかけてきた。