年頭に当たり、皆様にご挨拶申し上げます。

 日本テレビは2016年、全日帯、ゴールデン帯、プライム帯において視聴率トップとなり、3年連続で「年間視聴率三冠王」を獲得することができました。多くの皆様に日本テレビの番組を支持していただき、心より感謝申し上げます。今後も引き続き、よりよい番組をお届けできるよう励んでまいります。

 昨年は地震の多発や水害など大きな自然災害に見舞われました。速報性、正確性だけでなく、災害からより多くの方々を守るためにどのような放送をすべきか、放送局が果たすべき役割を改めて強く考えさせられた一年でした。

 さて、テレビをめぐる環境は大きく変化しています。インターネットの活用が一段と加速し、4Kの実用放送業務申請に乗り出すなど、大きな動きがありました。こうした変化に柔軟に対応できるよう、私たちは新たなビジネスの種を撒き、育てています。
 12月には、民放各局と共に日本の動画配信市場の拡大をサポートすべく、動画配信のプラットフォームを提供する、『JOCDN株式会社』をIIJとともに設立しました。動画配信事業では、Huluが地上波や映画などと連動して様々な取組を行い、会員数を順調に伸ばしています。同様に、民放の公式テレビポータル「TVer」でのキャッチアップ配信や、当社が運営する「日テレ無料!(TADA)by日テレオンデマンド」など広告付見逃し配信の再生数も急増し市場は拡大しています。
 海外事業では、当社が2010年に放送したドラマ「Mother」が、昨年10月にトルコで日本のドラマとして初めてリメイク放送され、視聴率トップを獲得しました。海外で展開を始めたエンタテインメントチャンネルのGEMもエリアを拡大しています。
 さらに3年前に日本テレビグループに迎えたスポーツクラブ『ティップネス』は、昨年創立30年の節目を迎えることができました。"次の30年"に向け、今後もお客様のニーズの変化にしっかりと対応してまいります。

 ビジネス環境が変化する中においても、日本テレビの原点は最強のコンテンツ制作集団であり続けることです。私たちは引き続き多くの皆様の支持を得られるよう、グループ各社一丸となって邁進してまいります。

 本年もより一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

日本テレビホールディングス株式会社 代表取締役 社長
日本テレビ放送網株式会社 代表取締役 社長執行役員
大久保 好男