第1回
- 逆転無罪(ぎゃくてんむざい)
- 主人公・黒川拓は弁護士になって3年目。そのキャリアですでに刑事事件5件で逆転無罪を勝ち取っており「驚異的な数字」として物語冒頭で描かれている。つまり、一審又は二審での有罪判決を、二審又は三審で無罪に5度逆転させているのだ。聡子のセリフに「日本の司法制度で、逆転無罪がどれくらい難しいか知ってる?起訴されたら、ほぼ100%有罪よ」とあった。
- 調書(ちょうしょ)
- 第1話冒頭の事件で逮捕された夫の妻が事情聴取を受けている場面で登場。捜査から明らかになった事柄を裁判等で公証するための文書。供述調書というワードも出てくるが、これは、警察官や検察官が、被疑者や参考人を取り調べたときの供述を記録した書面。
- 虚偽の自白(きょぎのじはく)
- 第1話の事件で、被告は「警察は私が話す内容を最初から決めてたんです。そのまま調書に署名もさせられました」と明かすが、楓が「ひどい…虚偽の自白を強要するなんて」と語るシーンで登場した。
- 見込み捜査(みこみそうさ)
- 上記の「虚偽の自白までさせて…」という楓の声に対し、「そりゃ、見込み捜査だからよ」と穂香が答えた。「借金があって、家に一人でいた時に火事が起きて、保険金を受け取った。怪しいから、放火だろうという前提で捜査している」というように、あらかじめ犯人像や犯行の見込みを決めつけた上で行う捜査を指す。
- 冤罪(えんざい)
- 上記の事件に対し冤罪の可能性があると見た拓。冤罪とは、無実であるにもかかわらず犯罪者として扱われることを指す。
- 公判前整理手続(こうはんぜんせいりてつづき)
- 刑事裁判の公判を円滑に進めるため、公判前に裁判の争点を絞り込む手続き。第1話で登場。放火犯の刑事裁判の公判前に、古い記事の切り抜きや放火時の映像などを見返すシーンが登場した。その後もこのようなシーンが度々登場する。
法律監修:室谷光一郎 弁護士(室谷総合法律事務所)