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カズレーザーと学ぶ。

毎週火曜よる10時00分〜11時00分 放送

新生活スタート!新しい出会いをサポートする最新知識

2025.04.15 公開

『カズレーザーと学ぶ。』今回は「春の新生活!人に好かれる最新科学SP」

「第一印象は体臭で決まる!?人に好かれる皮膚ガス緊急チェック」

東海大学理学部教授・関根嘉香氏は、この春知っておきたい、人に好印象を与える“皮膚ガス”について解説。皮膚ガスとは人の体の表面から出ているガス(揮発性物質)を指し、その数は800種類以上。食事や体調、精神状態の影響を受けて大きく変化し、そのバランスが人それぞれの体臭になって現れるという。新生活スタートで新しい出会いが多くなるこの時期、気を付けたいポイントだという。

関根氏は今回、人に好かれる3つの皮膚ガスを紹介。まず“ノナナール”は、相手に癒し効果を与えられると考えられていると言い、ふんわり甘い、フローラルなニオイだという。出やすい部位は頭皮で、皮脂腺の数が体の中でも特に多く、皮脂の分泌量が多いからだそう。頭皮は不衛生にするとクサくなりやすい一方、適切に対処すれば好印象を与えるチャンスになるという。

次に紹介されたのは、ストレス軽減に効果的だというリラックス臭“ピネン”。ヒノキのようなニオイで、他の皮膚ガスと違い、人の体から自然に発生するものではない点が特徴。ヒノキやスギといった針葉樹からよく出ていて、人間が空気中から吸い込むことで、肺から血液に移って体中を循環し、皮膚の表面からニオイが発生する。1時間程度の森林浴をすることで、3時間ほどの効果の持続が期待できるとされた。

最後に紹介されたのは、昨年12月に新たに発表されたという、ハッピーオーラ臭“オクタナール”。フルーツのような甘い香りが特徴で、楽しく笑っているときなどに増加するという。

東海大学 理学部 教授
関根嘉香氏

「昨年、最新脳科学で判明!?人は初対面より2回目で人見知りする」

東北大学加齢医学研究所准教授・細田千尋氏は、初対面のときよりも2回目に話すときの方が上手く話せない“二度見知り”と呼ばれる現象について解説。まず通常の“人見知り”が起こる理由について、その原因は脳の防衛本能にあると説明。動物本来の習性で、得体の知れない相手に対して警戒する仕組みが今でも残っているためなのだとか。何度も同じ人との出会いを繰り返すことで脳の前頭葉が学習し、警戒が緩和されていくという。そうであるならば、本来は初回よりも2回目の方が話しやすいはず。それにもかかわらず“二度見知り”が発生するのには、“脳波の同期”が関係しているという。

脳波が同期している状態とは、会話のリズムのテンポが良かったりして、なぜか波長が合う友達同士や阿吽(あうん)の呼吸で考えがわかる夫婦といった関係性に見られるとのこと。長年その同期のメカニズムは、初対面よりも2回目、2回目よりも3回目と、回数を重ねるごとに右肩上がりに上昇していくと考えられていたそうだが、昨年発表の研究成果から、まず初対面で脳の同期が上昇し、その後一度下がった後に再び上昇して脳の同期が進む可能性があるという。

細田氏によると、そうした脳波の同期率が低下した状態で二度見知りを防ぐには、笑顔や適度な相づちが効果的な可能性があるとのこと。笑みを浮かべると、生物的につられて相手も笑顔になり、幸せホルモン“オキシトシン”が分泌されるため2回目の対面でも脳波の同期を促せる可能性があるという。また相づちでは、相手に共感を示すことができるため脳の同期を高めやすいとされた。

東北大学 加齢医学研究所 准教授
細田千尋氏

「口臭が3倍に!?歯周病菌を増殖させる黒幕菌」

東北大学大学院歯学研究科教授・菅野太郎氏は、激烈な口臭の原因となる歯周病の黒幕菌について解説。日本人の3人に1人が口臭に悩んでおり、特に女性は歯周病菌がホルモンをエサにして増殖することから、思春期、妊娠初期に口がクサくなりやすいという。また女性ホルモンが減少する更年期も、口の中が乾きやすくなるため口臭が出やすくなってしまうそう。そんな口臭の元となる歯周病の黒幕菌として、菅野氏は代表的なP.g.菌、T.f.菌、T.d.菌の3種類を紹介。いずれも歯茎や血管の中に侵入して組織を溶かして口の中を攻撃する歯周病菌で、これらの菌が歯と歯茎の間の歯周ポケットに入り込むことで、歯周病になるだけでなく、悪臭の原因となるニオイ成分も作り出してしまうとのこと。ただ昨年、この3種類の菌以外の、F.n.菌(フソバクテリウム・ヌクレアタム菌)という菌が、歯周病悪化の原因になっていたことが判明したという。

F.n.菌には2つの要注意な働きがあり、まず歯周病を代表する3つの菌(P.g.菌、T.f.菌、T.d.菌)が苦手とする酸素から菌たちを守り、繁殖しやすい環境を作ってしまうという。そしてもう1つの働きが、口臭を3倍にしてしまうこと。F.n.菌は口臭の主要な原因物質、メチルメルカプタンを最も多く作り出し、これは腐ったタマネギのような強烈な異臭を放つのだとか。

東北大学大学院 歯学研究科 教授
菅野太郎氏

「ニキビに帯状疱疹…危ないブツブツの見分け方」

大阪公立大学大学院医学研究科教授・鶴田大輔氏は、ブツブツとした皮膚トラブルの見分け方について解説。肌にブツブツができるトラブルの原因は、細かく分類したら3000種類以上はあるとされ、自己判断でむやみに薬を塗ると、悪化してしまうこともあるという。皮膚はほかの臓器と比べても細胞の数が圧倒的に多いため、その分リスクのある病気の数も多いのだとか。

顔に赤い出来物ができると、ニキビと早合点されることもあるが、悪性リンパ腫や酒さ(しゅさ)等、様々な原因が考えられるという。素人が自分で正確に見分けるのは難しいというが、ニキビは急に赤いブツブツができるわけではなく、毛穴に皮脂が詰まり白くなり、さらにその皮脂が空気に触れ酸化することで黒くなることから、白や黒色の出来物が赤い炎症の中に混じっていないか確認する方法などがセルフチェック方法として紹介された。

ニキビと同様に要注意だという肌の症状が帯状疱疹(たいじょうほうしん)。環境の変化によるストレスで、4月に発症率が高まると言い、近年20代から40代の、若い世代にも急増しているという。原因は水痘帯状疱疹ウイルスの感染症にあり、子どものころに水疱瘡(みずぼうそう)にり患した際のウイルスが再活性化することが、帯状疱疹が発症するトリガーになるとのこと。以前は子どものころ水疱瘡にり患した際に身につけた免疫で、若い世代は発症しづらかったというが、2014年から水疱瘡ワクチンが定期接種化されたことで軽症で済む例が増加。その反面、ウイルスに対して強い免疫をかつてほど獲得できず、大人になってから発症することが増えているため注意が必要。保険適応の帯状疱疹ワクチンを接種することで、予防する方法もあると紹介された。

大阪公立大学大学院 医学研究科 教授
鶴田大輔氏

「間違った呼吸が肥満を招く?痩せ筋を鍛える呼吸法」

ハーバード大学医学部内科客員教授・根来秀行氏は、1回1分から試せる、痩せる呼吸法について解説。まず痩せるためには鼻呼吸が望ましいと言い、これは脂質をエネルギーにする遅筋でほぼ構成されている横隔膜を、より運動させることができるからだという。横隔膜を動かすことで、お腹周りにある筋肉“インナーマッスル”も連動して動かすことができ、さらに血管を拡張する役割を持つ副交感神経が活性化。血流が良くなることで基礎代謝がアップし、脂肪燃焼が促進されるとのこと。さらに効果を高める呼吸法として、「4・4・8呼吸法」を紹介。リラックスして座り、鼻呼吸でおなかを膨らませながら4秒で息を吸う。その後4秒間息を止め、8秒間お腹をへこませながら、同じく鼻から息を吐く。約2時間おきに、1回4セットを意識して実践すると、脂肪燃焼の効果が見込まれるという。

ハーバード大学 医学部内科 客員教授
根来秀行氏

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