2週間の検証生活で、出演者の体に驚きの変化が…?
『カズレーザーと学ぶ。』今回は「最新科学を実践 芸能人の体のビフォーアフター 検証スペシャル」
「ふくらはぎで痩せ効率アップ? 跳ぶだけダイエット」
筑波大学附属病院の神経内科で臨床教授を務める塚本浩氏は、ふくらはぎのヒラメ筋を効率的に鍛えることができる、跳ぶだけダイエットを紹介。ふくらはぎにあるヒラメ筋は、9割以上が脂質を消費してくれる遅筋で構成されることから、刺激することで基礎代謝も上がり、痩せやすい体を作ることができるという。「1日5回、10秒間ただジャンプするだけ」という方法を、今回実際に試したのはおかずクラブのオカリナ。10日間にわたってこの方法を実践し、本当に効果が表れるのかどうか検証した。
「1 日にですよ、まあ、合わせたら50秒しか跳ばないんですよ。これでほんとに痩せるのかなっていうのはちょっと本当に疑問」と話し、その手軽さに若干の疑いを持ちながらも10日間をやり抜いた。検証前に筋肉量や体脂肪率、血圧などをチェックすると、体重と体脂肪量が多い、軽度の肥満と診断された。体重は63.3kg、体脂肪率31.6%、筋肉量は21.65kgだったが、10日間後に検査をすると体脂肪はマイナス2.2%、血圧もマイナス15、筋肉量に関してはなんとプラス1.22kgで、体重は筋肉が増えた分、1.5kg増加していた。結果を見てカズレーザーは「見事なバルクアップですよね、ほんとに。体が仕上がったってことですね」と驚き。塚本氏も「筋肉1kgも増えるって異常なんですよ」とコメントした。
筑波大学附属病院 神経内科 臨床教授
塚本浩
「糖なのに血糖値を抑えられる!?健康的に痩せられる夢のアルロース」
香川大学前学長で、国際希少糖研究教育機構の特命教授である筧善行氏は、メイプル超合金・安藤なつが抱えるという健康不安を払拭すべく、世界中で話題だという調味料を紹介。安藤は仕事中でもご飯を食べると急激な眠気に襲われると言い、糖尿病への不安を話す。筧氏は、安藤が糖尿病予備群である可能性が高いと言い、安藤の訴える“食後の急激な眠気” “止まらない過度な食欲”は高血糖が招く典型的な症状だという。
そんな安藤のために筧氏が紹介したのは、血糖値の急上昇を防ぐ効果が期待される希少糖・アルロース。酵素による糖の分解を防ぐと同時に、小腸にある栄養を吸収するための入り口を塞ぎ、他の糖をブロック。血糖値の上昇が抑えられるとのこと。また、脂肪など全身の脂肪を燃焼するタンパク質“UCP1”が、アルロースを摂取するだけで増加することが確認されたことから、脂肪燃焼の作用も期待されるという。
安藤はこのアルロースを1週間摂取し続けて効果を検証。食事制限は一切せず、1回の食事につき5g(小さじ1杯程度)のアルロースを加える。すると体調にも変化が起き始め、検証後に検査をしてみると、血糖値グラフは1週間前よりもなだらかな結果に。全体的な血糖値の推移では、まだまだ急激な血糖値の急上昇が時おり起こっているため、根本的な食生活の改善が必要とされるが、希望の光が見えた。ただ筧氏は注意点として、アルロースは決して糖尿病治療食品ではないとし、特に糖尿病の患者は症状に個人差があることから、使用する際には必ず医師に相談するよう注意喚起をした。
香川大学前学長 国際希少糖研究教育機構 特命教授
筧善行
「最新研究で続々判明!シミを減らす食材No.1は?」
関西福祉科学大学の健康福祉学部福祉栄養学科の准教授・竹田竜嗣氏によると、シミができる1番大きい原因は紫外線だという。紫外線を浴びることで、肌を守るために表皮の下にあるメラノサイトという細胞がメラニンという黒いシミのもとを作るという。通常の肌であれば約1カ月程度で肌の細胞が新しく生まれ変わるサイクル、ターンオーバーによってメラニンを体の外に排出できるというが、紫外線を浴びると、皮膚の再生能力が減少。サイクルが乱れ、メラニンが過剰に蓄積。これがシミの正体だという。
今回、食べるだけで美肌効果が期待できるという食材を紹介。パイナップル、シナモン、ヒシ茶の3種類を紹介し、肌のシミに悩んでいるというゆうちゃみ、武藤十夢、竹内由恵の3人が、それぞれの食材を2週間とり続け、その効果を検証した。
2週間の検証の結果、シミの元凶であるメラニンを撃退してくれると考えられる“セラミド”のもとになる成分“グルコシルセラミド”を多く含むパイナップルを食べたゆうちゃみは、検証前と比べてシミが38個、20%ものシミが減少した。また“シリンガレシノール”という成分がシミに直結する毛細血管の不具合を正常に戻す効果が期待できるシナモンを摂取していた武藤も、47個のシミがなくなり、ゆうちゃみを上回る23%の減少となった。一方で“AGEs”と呼ばれる老化物質を抑制する効果があるとされる“ヒシ茶”を飲んだ竹内は、シミが63個増えて、214個と、検証前よりも42%増加という結果に。“冬だから大丈夫という”油断でUVカットクリームを塗らずに1日中外で遊んだ日があり、そこで受けた紫外線ダメージにターンオーバーが追い付かなかったことが原因と考えられた。ただ、老化物質AGEs の蓄積度には減少が見られ、これは専門家の竹田氏も驚く結果となった。
関西福祉科学大学 健康福祉学部福祉栄養学科 准教授
竹田竜嗣
「令和に婚姻数アップで大成功!“昭和式!自動結婚システム”とは?」
相模女子大学大学院の特任教授、白河桃子氏は、現代とは異なり結婚するのが当たり前だった昭和時代の結婚システムについて解説。昭和には自動的に若者を結婚に導く仕組みが主に2つあったと言い、1つ目はお見合い。独身の若者に結婚相手を見つけてあげたいご近所のおせっかいおばさんが、お見合い相手の写真を持って家を訪ねてくるようなこともあったのだとか。2つ目に社内結婚を挙げ、当時の会社では、社内でサークルが存在していたり、社内運動会も開催されていたりなど、会社に結婚を斡旋(あっせん)する機能があったことを解説。結婚したら仕事を辞める、いわゆる寿退社をする女性も、今に比べて格段に多かったという。
今では考えられないような方法が普通だった昭和時代だが、対して現代の婚姻数は年々減少し、23年度の婚姻数は90年ぶりに50万組を割ってしまった。しかし若者たちも結婚願望がないわけではなく、実際8割以上が将来的には結婚を希望しているという。それでも男女ともに、なかなか恋愛に積極的になれない人が多いことから、愛媛県では昭和的なお見合い要素と、最新のAI技術を組み合わせた現代版の婚活システムを活用しているという。婚活では自分の希望をもとに、自分が相手を取捨選択することが多いが、このシステムではAIが自分に合いそうな人を何人もピックアップ。ネットショッピングのおすすめのようなリコメンド機能が備わっているのだとか。そこでマッチングしたら、ボランティアスタッフが初対面で緊張している男女の仲を取り持ち、自然に仲を深めていく手伝いをする。愛媛県のこの取り組みは、16年間で1594組のカップルの成婚という実績を作り、今や全国の県のマッチングセンターの半分は、この愛媛システムを採用しているのだという。
相模女子大学大学院 特任教授
白河桃子
「寿命を延ばし肥満を抑制!?栄養バランス最強は19●●年の食事」
広島大学医学部の堤理恵氏は、令和で問題化している食事にまつわる健康トラブルの解決策について、昭和の日本の食事を振り返りながら紹介した。20代、30代の女性の5人に1人が健康トラブルを患っていると言い、エネルギー、カロリーが足りていても必要な栄養素が不足していることで起こる“新型栄養失調”があるという。ダイエット、食事制限などが原因として挙げられ、不眠症や生まれてくる赤ちゃんの肥満や糖尿病リスクを上げるケースすらあり、その根本原因は、脂質を摂りすぎ、ビタミン・ミネラルが不足している現代の食事傾向にあるのだそう。そこで、日本の食事の変遷を栄養学的にひも解くなかで、“最強の食事”として1975年頃の日本食が紹介された。
当時は、一般家庭の食卓にもサラダやベーコンなど、洋食文化が取り入れられるようになり、ご飯中心の食事から、品数の多い献立に変化。カロリー・タンパク質・脂質・鉄分も適切な量が摂取できるようになっていた。さらに堤氏は1975年型の食事について、現在よりも農作物の栽培技術が進化していなかったことから、食べられていた野菜・果物には、旬のものが多かったとし、結果的に栄養素が多く含まれるものを1年を通じて食べていたと話す。また大豆製品を今よりも多く食べていたことで植物性のタンパク質を多く摂っていたこと、魚をしっかり食べ、現代人に不足しているカルシウムがしっかり摂れていたことなど、1975年型の食事から見習うべき点は多々あるとのこと。現代ではまず、食事の際の品数を増やすことを心がけるとよいアドバイスがおくられた。
広島大学 医学部
堤理恵